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◆2021年総選挙議席予測 

 第3回目 鳩山予測モデルによる私達の議席予測の検証


           青山貞一・池田こみち 独立系メディア E-wave Tokyo


出典:立憲民主党


出典:福井テレビ


 以下は私達の第2回目の総選挙議席予測である。第1回目と自民の獲得議席は現状よりマイナス65議席の211議席で変わらず当初の維新の議席が増え、その分、野党共闘の議席数が減っている。



 ここでは、私達の予測結果、すなわち自民が現状からマイナス65議席で211議席の妥当性を鳩山友紀夫元首相による<自民立候補者の選挙強さを評価>モデルをもとに検証してみた。

総選挙における自民党の獲得議席数の予測方法

 以下は現在の総選挙の方法と、それぞれの定員である。全体で465議席あり、小選挙区の定員は289議席、そして比例代表の定員は176議席である。


出典;福井テレビ

 今回の総選挙の予測で一番重要なことは、自民党がどれだけ議席を減らすかにある。

 総選挙の場合、上の図のように、選挙は小選挙区比例代表並立制でおこなわれるが、今回はとりわけ289区ある小選挙区が重視される。

 というのも、過去、総選挙の小選挙区(289)における野党の一本化は、せいぜい70選挙区と、きわめて限られていた。しかし、今回は山口二郎氏らの尽力もあり多くの小選挙区で野党の一本化が行われたからである。大新聞などでは213選挙区とされているが、山口二郎氏は先週のデモクラシータイムズで220小選挙区にはなるだろうと述べている。

 私達(独立系メディア E-wave Tokyo)が過去2回行った総選挙予測では、今回の総選挙区における獲得議席数は、第一回及び今回の第二回ともに自民党の獲得議席は211議席である。第一回と第二回で異なるのは野党の獲得議席のうち、維新の議席が増えていることだ。

 私達の総選挙の議席予測では、衆議院の小選挙区及び比例区についてデータベースをつくり、区単位での各政党の獲得議席及び比例代表で獲得議席を積み上げ方式で予測してきた。ただ、今回は、、野党4党で一本化した約220の小選挙区について自民党vs野党一本化候補の当落予想をするのだが、前回に比べ野党勢力の一本化が2.7倍増えたことから、前回より大幅に小選挙区における野党共闘増による獲得議席増があることは間違いない。

 以下はAERAによる前回、野党合計票が上回った与党勝利区のデータだ。68ある。

 今回の220小選挙区において一本化が図られれば、68議席が立民を中心とした野党に加わる。実は私達が自民が今度のせい選挙で65議席減らすと言う予測を第一回予測、第二回予測で出したした理由も、これに大きな根拠がある。

 
出典:AERA

 大新聞などの予測では、小選挙区を中心に30~40議席が野党共闘に行くと予測しているが、完全な一本化ではないとしても前回に比べ2.7倍の一本化が行われているので、前回に比べれば小選挙区で60議席以上が一本化された野党に行くと予測され、この一年の衆参での補選結果などを見ると、地滑り的に小選挙区で野党系が議席を増やすことも十分に考えられる。

 比例代表はほぼ政党の得票数に比例するので大きな増加は想定しにくいが、小選挙区と比例代表を合わせ、私達の予測では自民党は65議席を減らすと予測された。その結果、自民党の獲得議席は211議席と予測した。これは言うまでもなく、小選挙区制の大きな特徴である国民の政治意識次第で地滑り的に票が流れることと関連している。

 今回は過去9年の安倍政権、1年の菅政権に対する国民の鬱積した怒りが一気に爆発する可能性が高く、もしそうなれば自民のマイナス65議席は十分にありうる数字であると思われる。

 ちなみに以下は、朝日新聞と産経新聞の総選挙議席予測である。一番左の列が現状である。

 自民の予測議席数については、朝日新聞が251~279、産経新聞が218~246。一方、一本化小選挙区が前回の2.7倍となっているのに、朝日新聞の立民は現状よりかなり低い下端が94、産経新聞は下端が126といずれも朝日新聞の予測値は???と感ずる。


出典:デモクラシータイムズ 


◆第3回 総選挙議席予測 鳩山モデルによる自民議席予測

 ところで、10月25日の鳩山友紀夫氏の友愛(UI)チャンネルにおいて選挙区ごとの積み上げ予測とは全く別の自民党現職議員への評価を加えた、あえて言えば自民の小選挙区立候補者の選挙強さを評価した予測方式を示された。

 自民議員の選挙強さを評価と言える興味深いものだ。おそらくこれは比例代表ではなく、289小選挙区に現職の自民党議員が立候補した場合を想定している。以下がその動画である。

鳩山友紀夫氏の友愛(UI)チャンネルの当該部分の動画
https://youtu.be/-Ye28vx1Phw?t=2287

 以下が自民議員(現役)の<選挙強さ>を評価した表である。それぞれのランクに対応した現職議員数も示されている。


出典は鳩山由紀夫元首相/総理
 
 表の見方は、左端にAからDまでの自民党候補者の選挙強さランク、右端に自民党議員の当選人数がしめされている。例えば;
Aランクの場合、野党議員を最低15ポイント上回る議員が97人
A-ランクでは、野党議員を最低10~15ポイントの差で上回る議員が35人
B+ランクでは、野党議員を最低8~歳第10ポイントの差で上回る議員が9人
....
となっており、一番右端に累積の当選する自民党議員の数が示されている。具体的には以下の通りです。

Aランク(当選確実)
 たとえばAの右にある15と言う数字は、野党候補に対し、15ポイント以上優位にある人数が97名いることになる。次にA-は15ポイント未満10ポイント以上優位にある人数が35名いる。

Bランク(当選圏内)
 次にB+は野党に対し10ポイント未満、8ポイント以上野党に対し優位にある人が9名おり、Bは8ポイント未満、5ポイント以上の人が15人いる。これがBーになると5ポイント未満、0ポイント以上が42名となり、この辺りから野党とほぼ対等となる。

Cランク(落選の可能性が高い)
 C+は0ポイント未満マイナス5以上で30人いるが、これらは野党に負ける可能性がある人で、まさに当落線上にあいる人だ。さらにCはマイナス5未満、マイナス8ポイント以上の11名の人だが、これらは野党より劣り、落選する議員である。さらにC-はマイナス8ポイント未満でマイナス10ポイント以上の人が4人いる。いずれにしてもCランクが野党以下の人である。

Dランク(落選)
 Dはマイナス10ポイント未満の人で47人もいる。いわゆる魔の三回生などと呼ばれる人たちなどだが、れが47人もおり、間違いなく落選する人である。

 仮にC以下、すなわちC、C-、Dが落選組とすると、自民は小選挙区での当選者は228議席となるが、今回は一本化された野党が相手なので、C以下だけでは済まずB-以下が落選となると、自民は小選挙区で156議席となる。

 過去10年における自民党政治に対する国民の不満、怒りは相当なものであり、今のままでゆけば
自民の小選挙区での当選数は156人あるものの、BーからDまでの134名の立候補者は落選の可能性が高いといえる。

 
2017年の前回の総選挙で自民党は小選挙区で218議席、比例代表で66議席獲得している。仮に自民が比例代表で前回の90%で59議席を獲得、小選挙区で156議席獲得とすると、合計<215議席>となり、私達の過去2回の予測値である<211議席>にほぼ等しいものとなる。