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台湾分離独立派とその扇動者に
警告する時が来た:戦争は現実である
  環球時報 2021年10月4日
Time to warn Taiwan secessionists and their
fomenters: war is real:
Global Times editorial

翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年10月5日
 

2018年5月11日、2機のSu-35戦闘機とH-6K爆撃機が編隊を組んで飛行している。人民解放軍(PLA)空軍は11日、中国の台湾島上空で哨戒訓練を行った。Su-35戦闘機が初めてH-6Kと編隊を組んでバシー海峡上空を飛行し、島のパトロールパターンに新たな突破口を開いたと、PLA空軍のスポークスマンであるShen Jinke氏は述べた。(Xinhua/Liu Rui) 写真は新華社/Liu Rui

本文

 米国務省は日曜日に声明を出し、PLAがここ数日、台湾島の自称南西部防空識別圏の上空で集中的な訓練を行っていると発表した。声明では、中国共産党が「地域の平和と安定を損なう」「挑発的な軍事活動」を行っていると非難し、「米国の台湾に対するコミットメントは揺るぎないものである」と付け加えた。台湾外交部は直ちにバイデン政権に感謝の意を表した。

 国慶節の連休中、PLAの戦闘機をはじめとする軍用機の台湾海峡上での出撃回数は過去最高を記録した。この記事が掲載される前の月曜日、台湾のメディアは、PLAの出撃回数が18回に達したと報じていた。

 PLA空軍の集中的な行動は、島内の分離独立派である民進党当局に対する厳しい警告であると同時に、台湾海峡両岸の状況の厳しさを明確に描き出しており、民進党当局の支持者にも明確な警告を与えている。

 数年前までの平和な雰囲気はすっかり失われ、民進党当局は公然とPLAの戦闘機を「敵機」と呼んでいる。彼らは、いわゆる民主主義の世界の先頭に立って「権威主義的な支配」に抵抗しているという主張を常に誇張している。

 日米と民進党当局の戦略的な共謀はますます大胆になり、台湾海峡両岸の状況はほとんど余裕がなくなり、いつ戦争が始まってもおかしくないという危機感を抱かせている。

 台湾島の分離独立派は、どんな名目であれ、どんな手段であれ、台湾を中国から分離することは絶対に許されないし、米国の対中国戦略的封じ込めの前哨基地としての役割を果たすことも許されないのである。

 蔡英文が大統領に就任してから、台湾海峡を挟んだ平和的な協力関係の現状が崩れた。米国政府と民進党当局は、台湾を米国の対中インド太平洋戦略に深く組み込もうとしている。中国大陸は、同島と米国の統合を容認しない。

 中国大陸による総合的な軍事闘争の準備の幕は明らかに開いている。PLAの台湾海峡での軍事訓練は、もはや中国の主権を宣言することにとどまらず、台湾島を奪還するために必要な集合・動員・突撃・後方支援の準備をさまざまな形で実施している。

 平和的統一への努力を放棄することなく、戦闘の可能性を前提とした本格的な準備をすべきだというのが、中国大陸の新しい主流の世論になりつつある。

 今、私たちは民進党当局とその支持者に警告したいと思う。台湾分離独立勢力に対する中国大陸の武力行使の準備は、これまで以上に強固なものになっていることを確認すべきだ。

 台湾問題を解決し、民族統一を実現することが、全中国人の肩にこれほど重くのしかかることはない。米国だけでなく、他の一部の国も、台湾問題を北京に対するカードとして利用しようとしている。台湾問題の根本的な解決は、日に日に合理的になってきている。

 米国と民進党が率先して現状を打開しなければ、中国大陸の「台湾独立」分離派に対する軍事的処罰がいずれ引き起こされるだろう。この警告が単なる口先だけの脅しではないことは、時が証明してくれるだろう。