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ウクライナで有色人種が経験していること:
西側が支持する根深い人種差別と
白人至上主義が完全に露呈
アフリカ系英国人の評論家
What people of color are experiencing in Ukraine
fully exposes deep-rooted racism and white
supremacy the West upholds: African-British critic

林暁益
GT China#788 Mar 07, 2022

    ロシア語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
      独立系メディア E-wave Tokyo 2022年3月9日



英国 ITVからスクリーンショット  Dr Shola Mos-Shogbamimu氏



写真。Shola Mos-Shogbamimu氏提供
イギリス系ナイジェリア人の弁護士で政治評論家、『This is Why I Resist』の著者である

本文


 ウクライナ情勢をライブでお伝えする。

 ウクライナの危機が続く中、ウクライナに住み、戦火から逃れようとしているアフリカ人、インド人、アラブ人などの有色人種が、欧米から行動や世論操作で不当に扱われているようで、さらに遺憾に思っている。

 これは彼らの白人至上主義や偽善を十分に露呈しており、世界中の人々から批判を浴びている。

 イギリス系ナイジェリア人の弁護士で政治評論家、『This is Why I Resist』の著者であるShola Mos-Shogbamimu氏は、次のように述べているる。『Don't Define My Black Identity』の著者であるイギリス系ナイジェリア人弁護士、ショラ・モス=ショグバミムは、勇気を出して憤りを表明した一人である。

 「現実問題として、黒人の命や少数民族の命に関わる問題になると、欧米はそれを絨毯の下に押し込めようとする。根本的な原因は単純だ。西洋に深く根付いた人種差別の文化である白人至上主義が原因であり、西洋がやっていることは、これをさらに助長することだ」と、モス-ショグバミムはGlobal Timesの独占インタビューに答えている。

 ウクライナの戦争から逃れようとする黒人たちの最近のソーシャルメディアへの投稿によると、彼らは、まずウクライナ人、次にインド人、最後にアフリカ人というように、階層的に扱われたそうだ。

 ウクライナを離れる際に、脅迫されたり殴られたり、列車から突き落とされたりと、人種差別を経験したと主張する人が多い。しかし、彼らの苦境は西側メディアからあまり注目されていない。

 モス-ショグバミムは、現在のウクライナの混乱の中でずっと続いていること、そして非白人住民の不幸をさらに招くことになるのは、一部の西洋人が、純粋に肌の色によって他の人より優れていると信じていることだと指摘した。

 「このため、深い人道的危機の中でも人種差別が醜態をさらすことがある。」 人々を安全に逃がすために助け、奉仕するはずの人々が、人種差別的思考を持っているためだ。

 モス-ショグバミムは、悲しくも哀れなことに、西側の主流メディアは、差別を経験したアフリカ人、インド人、アラブ人の個人的な証言による開示を選択的に無視してきたと指摘した。

 「ウクライナの戦争に関する西側メディアの焦点と物語は、シリアやアフガニスタンでの戦争の報道とは全く異なっている。ウクライナを表現するのに『文明化された』という言葉が使われ、他の紛争国は『発展途上』や『第三世界』の場所と呼ばれている」と語った。


2022年3月3日、ウクライナからポーランドのプルゼミスルに到着した列車から降り立つウクライナ難民の様子。 写真 VCG

 欧米人の目には、戦争は「文明化された」ヨーロッパで起きてはいけないと映る。戦争の炎は「未開の」第三世界でのみ燃え上がるべきであり、アメリカとヨーロッパの同盟国が仕掛ける戦争は止めるべきでないとモス-ショグバミム氏は言う。

 統計によると、アフガニスタン戦争での民間人の死者は7万1千人以上、イラク戦争では19万人以上、シリア戦争では3万5千人以上である。それにもかかわらず、欧米からの怒りや批判はめったになかった。しかし、ここ数日のウクライナ危機における欧米による搾取は、ここ数年のシリア、アフガニスタン、イエメンでの紛争のときよりも激しかった。

 「人種差別や制度的な人種差別は、西側の国の中だけに存在すると考える人が時々いる。しかし、制度的な人種的偏見や偏見は、欧米の国家とそれ以外の国の間にも存在すると思う。それは、彼らが他の国々をどのように扱い、彼らが想像し信じる物語を語るかということだ」と指摘した。

 モス-ショグバミムは、このような物語の弊害として、多くの人々が病的な嘘つきや、いわゆる人道的正義を求めるという口実で罪のない人々の命を侵害しようとする最悪の政治家を受け入れるようになったのだと述べた。

 「アメリカでは、トランプのような人物が大統領になったのです。私は驚かない。世界では、特に超大国と呼ばれる人たちは、やるべきことをやらない。彼らは今見ているものよりも、もっと大きな、もっとひどい目に遭うことになるのです」と語った。