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国民を愚弄する環境省
83億円の無駄PR
 〜これもやらせ!?〜


日刊ゲンダイ

掲載月日:2007年6月20日


 大臣のお出迎えのエレベータ係に日当1万5千円−やらせタウンミーティングではベラボーな税金の無駄遣いがあったが、安倍政権も同じようなことをやっていた。

 クールビズなどの環境キャンペーン費83億円がまるでドンブリ勘定で、税金の垂れ流しだったのである。

 この時期、安倍首相が登場するのは選挙目当てじゃないか、と批判されている環境キャンペーン。昭恵夫人と「電球を取り換えよう」という新聞広告、クールビズ奨励の地下鉄大ポスターなど。これらは環境省が業者に発注したものだが、3年間で83億円の費用の内訳が分かった。

 名称は長くてもっともらしい「地球温暖化防止大規模国民運動推進事業」というもの。「各社の企画を外部の専門家が評価した」(環境省)というが、要は入札なしの随意契約で大手代理店が一手に受注している。年間27億円は文字通りのドンブリ勘定だ。

○日当7万6300円、家賃まで上乗せ

 例えば人件費、半年分の内訳は、プロジェクトリーダーの日当7万6300円、主任6万4400円、スタッフ4万4410円で総額9640万円。また半年分の事務所費用を見ると、事務局340万円、戦略ルーム301万円、プロジェクトチーム301万円といった具合。事務所を借りた家賃のように見えるが、所在地は大手代理店内。つまり、仕事をしたフロアの家賃まで支払っているのだ。普通ならこんな請求書は突き返されるが、環境省はOKらしい。

 国会で追及した民主党の連舫参議院議員が言う。「決まった金額を使い切るためのつじつま合わせ。年間の人件費2億円を消化するために日当7万6300円という非常識な明細が出され、環境省がノーチェックで支払ったのです。タウンミーティングと同じ手口がまだ通用しているのです。」

 安倍と環境省は国民をナメている。