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日本と中国の歴史をひも解くシリーズ

南京大虐殺:

南京の人たちはどう考えているのか?
   Nanjing Massacre: What do people
in Nanjing think about it?
 
Shi Yu, CGTN December 13,
2019


翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
独立系メディア E-wave Tokyo 2021年11月13日
 


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本文

 中国東部の江蘇省の首都である南京では、1937年12月13日に帝国日本軍が当時の中国の首都を占領した後、6週間の間に殺害された中国の民間人や非武装の兵士のために、毎年厳粛な記念行事が行われている。現在、この悲劇は「南京大虐殺」として知られている。

 今年(2019年)はその南京大虐殺から82年目にあたる。2014年2月、中国の立法院は12月13日を南京大虐殺の犠牲者を追悼する国家記念日と定めた。82年の歳月が流れたが、人類の大量虐殺に関する議論は決して色褪せることはない。

 CGTNは、インターネット上で話題になっている、この悲劇に関するよくある質問を集め、南京市民にこれらに対する意見を聞いてみた。ここでは、大虐殺に関する基本的な事実と人々の意見を紹介する。


表紙。2019年12月3日、中国東部の江蘇省の省都・南京で行われた記念活動で、犠牲者の名前が刻まれた記念館の壁の前に供えられた花。/Xinhua Photo)

 ※注)以下の「南京大虐殺のファクトシート」の要訳

 期間:1937年12月13日~1938年1月
 場所:日本軍によって占領された中國江蘇省の南京市(当時の首都)

 ①南京大虐殺で日本軍に殺された兵及び市民  30万人超
 ②南京大虐殺で日本軍に強姦か輪姦された女性の数 2万~8万人
 ③南京大虐殺で日本軍に破壊され建築物。全体の約1/3
 ④生き残っている南京大虐殺時の生存者数 78人(2019年12月11日現在)
 
 上記の推定は南京大虐殺記念会館(中国名:侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館)が戦時中の日本軍兵士により行われた大量虐殺によるものである。

 日本政府からの戦時下の犯罪に対する正式な謝罪はない。元首相の鳩山友紀夫氏が自分個人としては、2013年に日本の一市民として占領下の戦争で起きたことだからといって、言い逃れはできないと謝罪している。



(2) へつづく