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ERI版SPEEDIによる

原発事故時の影響範囲推定

H志賀原発(石川県)

青山貞一
 鷹取敦
環境総合研究所(東京都目黒区)

June 2 2012
独立系メディア「今日のコラム」

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日本各地の原発事故の影響範囲推定
ERI版SPEEDIベータ版ほぼ完成  G川内原発(鹿児島県)
@基礎と前提  H志賀原発(石川県)
ASuper Air 3D の概要  I東海第二原発(北風系)
B若狭湾地域の概要  J島根原発(島根県)
C若狭湾立地原発(北風系)
D大飯原発(北風系)
E泊原発(北風系)
F浜岡原発(南風系)

 以下は北陸電力志賀原発事故時の北風系、2m/s、大気安定度Dの全シミュレーション結果である。

 メッシュ規模は1km×1km、発生源強度は福島第一原発事故時(2011年3月15日)にモニタリングポストで観測されたデータを距離及び風向をもとに逆シミュレーションして求めた値の50%としている。

 なお、シミュレーション図を見る上での基礎と前提界条件については、必ず以下を参照のこと。

◆青山貞一・鷹取敦:原発事故の影響範囲推定 @基礎と前提

表 北陸電力志賀原子力発電所の諸元
  原子炉形式 主契約者 定格電気出力 定格熱出力 運転開始日 設備利用率
(2009年度)
現況
1号機 沸騰水型軽水炉(BWR) 日立製作所 54万kW 159.3万kW 1993年7月30日 98.5% 定期点検中
2号機 改良型沸騰水型軽水炉(ABWR) 日立製作所 135.8万kW[5] 392.6万kW 2006年3月15日 90.6% 定期点検中
出典:Wikipedia

 志賀原発の設備利用率
  2009年度の原子力設備利用率は、1号機、2号機あわせて63.2%
  「データでみる北陸電力2011年度版」9ページ
  http://www.rikuden.co.jp/fact/attach/201108fact.pdf

 志賀原発の稼働率 
  2005年度 100%(ただし、25年度の稼働期間は06年3月15日〜31日)
  2006年度 26.0%
  2007年度    0%
  2008年度 77.8%
  2009年度 42.1%  
 出典:原子力市民年鑑(原子力資料情報室・編)


志賀原発事故時シミュレーション対象地域の地形図
Aが志賀原発の位置、Bは志賀原発立地対策協議会の位置
出典:グーグルマップより環境総合研究所作成

■北陸電力 志賀原発事故時の北風系シミュレーション


図  志賀原発事故時、南西風、風速2m/s、大気安定度D

 
上記シミュレーションの分級色は、以下の福島原発事故時(2011年3月15日)の色を参照されたい。

原発
楢葉町

いわき市

北茨城市

日立市


水戸市

土浦市

銚子市


東京区部
出典:青山貞一、鷹取敦、環境総合研究所(東京都目黒区)


出典:青山貞一、鷹取敦、環境総合研究所(東京都目黒区)

つづく