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第3回 アマルフィ海岸自治体の持続可能性基礎調査 2013-6
A Survey on Sustainability of Costiera Amalfitana Comune

初夏のアマルフィ海岸を行く
 6日目

サンタガータからラヴェッロへ大移動

    青山貞一・池田こみち  2013年6月14日
 
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 2013年アマルフィ海岸現地視察調査報告<125本 全体メニュー>


      
アマルフィの位置   マッサルブレンセの紋章  イタリア国旗

◆サンタガータからラヴェッロへの大移動

 レストランで昼食をとった後、今日から2日間の宿泊地となりますラヴェッロまで車で移動します。

 下はグーグルマップで見たサンタガータからラヴェッロへの道のりです。下のルートは、いわば天下の世界遺産、アマルフィ海岸の黄金のルートといっても良いルートです。

 サンタガータからラヴェッロへはゆっくり行けば1時間半かかりますが、私達は何度もこのルートを通っているので、渋滞がなければ1時間ちょっとで行けるはずです。しかし、後述するように、このルートは何度通っても見飽きない希有で秀逸な世界一の海岸の中心を通るルートなので、安全運転を含めゆっくり行くのがベストです。とはいえ、片側一車線しかなく、しかも激しく曲がりくねっている道を路線バスがかなりのスピードで通っているので、あまにのんびり運転しているとクラクションを鳴らされることになります(笑い)。

 アマルフィ海岸の断崖絶壁の眺望を存分に味わえます。今回の現地視察は最終的にラヴェッロよりさらに東にあるヴェエトリ・スル・マーレまで行きますが、その前の拠点としてラヴェッロを選んでいます。ヴェエトリ・スル・マーレには前回も車で行っていますが、車からまちを見ただけです。今回は、そのヴェエトリ・スル・マーレに3日間宿泊し、じっくり現地視察することにしています。


グーグルマップで見たサンタガータからラヴェッロへの道のり

 サンタガータで食事を取った後、今日から2泊する標高でアマルフィの200mほど上にあるラヴェッロという台地(テラス)にあるホテルに向かいます。ラヴェッロはリヒャルト・ワグナーはじめ多くの音楽家や芸術家の別荘が多数ある場所で、しかも台地(テラス)からはティラニア海、それにミノーリ、マイノーリと行ったアマルフィ海岸を代表するちいさな町を上空から展望することができます。

 ラヴェッロに行く途中、ポジターノ、プライオーリ、コンカディマリーニ、アマルフィなど、冒頭に書いたように、アマルフィ海岸の黄金のルートを通りますが、地上数100mの断崖の途中にある何10もの曲がりくねった狭い道を通らなければならないので、それなりの運転技術がないと非常に危険です。ターンパイクでは、バスも乗用車もクラクションを鳴らし、その存在を相手に伝えるのがマナーとなっています。

 下の2枚は立体的に見たルートです。

 出発地はソレント半島の突端の自治体マッサルブレンセのテルミニに近いサンタガータです。そして到着地はラヴェッロです。ラヴェッロは二枚目の写真の左上、アマルフィのまちの上にあります。


アマルフィ、ミノーリの上空からソレント半島の先端(カントーネ)を見た立体図
ソレント半島の左側がアマルフィ海岸。半島の右側にソレントがある。

 上の図を見れば分かるように、急峻な断崖絶壁の地形にカントーネ、ポジターノ、プライオーリ、コンカディマリーニ、フローレなどのまちがへばりついています。そして以下の立体地図につながります。


アマルフィ海岸のサレルノ側。奧にアマルフィ、ラヴェッロ、中央にミノーリ、マイオーリ、
出典:グーグル・アース

 下はポジターノ近くの写真です。一回目にアマフィフィ海岸にバスで来たときに撮影したものです。このときは、感激で舞い上がり、バスの中を動き回ったために気持ちが悪くなりました(笑い)。そのときに撮影した一枚です。

 断崖絶壁の途中に9世紀頃からつづくアーチをした道路が見えます。高所恐怖症の方ならずとも、下の写真を見るとたじろぐはずです(笑い)。


切り立った岩山の途中にアマルフィ行きの道路やまちがへばりついている
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 下はポジターノ付近の景観です。断崖絶壁には多くの住宅、ホテルなどが林立しています。道路はその間を縫うように進みます。アマルフィ海岸のまちを見ていると、日本の三陸海岸を観光と環境で再生する上でのヒントが多数あるように思えます。


急峻な崖に住宅がへばりつくポジターノの絶景
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 下がラヴェッロの写真です。写真の左下はアマルフィです。その200mほど上にラヴェッロがあり、さらに谷を挟んでラヴェッロの反対側にスカーラという古い素晴らしい村があります。



アマルフィ(左下)から見たラベッロ  まさにアマルフィ海岸を見下ろすテラスである!
出典:グーグルアース


つづく