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    ボロブドウール寺院遺跡群
  Archaeological site of Boroudur temple

ボロブドゥール寺院 概要・場所
 
青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2017年1月31日
独立系メディア E−wave Tokyo
 
無断転載禁
@ ボロブドゥール寺院遺跡へ A 寺院の概要・場所 B 寺院の歴史概要
C 仏像と三界の思想 D 寺院の外観・構造・建築 E 方形壇回廊レリーフ
F 方形壇東第1壇レリーフ G 方形壇東第2壇レリーフ H 方形壇東第3壇レリーフ
I 方形壇東第4壇レリーフ J 方形壇東第5壇レリーフ K 方形壇回廊スナップ
L 方形壇個別レリーフ M ストゥーパ(仏塔) N ストゥーパ(仏塔)撮影
O ストゥーパ・スナップ撮影 P 仏像スナップ撮影 Q 寺院の夕焼け・朝焼け

 
以下はボロブドウール寺院(遺跡)がある場所とその周辺の概要です。

ボロブドゥールの全体-場所概要

 ボロブドゥール遺跡は、中部ジャワの中心都市ジョグジャカルタの北西約42km、首都ジャカルタからは東南東約400kmに所在し、巨大なムラピ火山などの山々に囲まれた平原の中央に立地、鎮座しています。



Source:Google Map

 ボロブドウール寺院はジョグジャカルタ市の北西の周りを山々で囲まれた盆地の中にあります。


Source:Google Map


◆ボロブドウール寺院周辺の地理・地形

 以下は地形図で見たボロブドウール寺院の立地です。

 ボロブドゥール遺跡は、中部ジャワの中心都市ジョグジャカルタの北西約42kmに所在し、
巨大なムラピ火山(ムラビ火山は後述)に囲まれた平原の中央に立地しています。

 以下の地形図ではムラビ山はボロブドールの北東にあります。


地形図で見たボロブドウール寺院
出典:グーグルマップの地形表示

 以下はムラビ山の立体図です。


地形図で見たムラビ山(崋山)
出典:グーグルマップの地形表示

 ボロブドウール寺院はまさに周りを山々で囲まれた盆地の中にあることが分かります。なお、ジャワ島には5つ以上の活火山がありますがとりわけ以下のムラビ山は、ボロブドウール寺院を取り囲む中部ジャワにあります。
 
 なお、2010年ムラピ山の灰でボロブドウール寺院は大噴火の被害を受けています。



出典:Wikipedia

 
以下は、日本の国土地理院の測定によるムラビ山の等高線とハザードマップです。

◆日本の国土地理院によるムラビ山観測データ

 SRTM3の数値地形データを補間し(by 藤原智),カシミール3Dで等高線を描きました(by 飛田幹男)。SRTM3で計測した山頂位置は,-7°32'24",110°26'48",楕円体高2916m
(-07.54000/+110.44667)



ムラピ火山(メラピ火山;Merapi volcano)の等高線  出典:国土地理院

 以下は断面図(Cross section)です。


SRTM3の数値地形データを補間し(by 藤原智),カシミール3Dで断面図と傾斜グラフを作成しました(by 飛田幹男)。断面の切断線の方位は,南東−北西です。山頂付近での傾斜は30°〜45°です。 出典:2006/04/28 国土交通省 国土地理院

 以下は日本の国土地理院によるムラビ山の諸元です。

◆ムラピ(メラピ)火山(Merapi volcano)
 位置: インドネシア ジャワ島中央部
 座標: 南緯 7.542°, 東経 110.442°= 7°32'30"s ,110°26'30"e
 標高: 2911m,2914m,2962m,2968m(資料によって異なる)
 参考:SRTM3で計測した山頂位置は,-7°32'24",110°26'48",楕円体高2916m

 ジャワ島中部地震(2006/05/26)震源との位置関係: 震源位置(5/28USGS)は,ムラピ(メラピ)山頂から方位角196°,距離50.0kmに位置する。火山のタイプ: 成層火山,活火山,玄武岩-安山岩質

 植生: 頂上部では溶岩ドームの成長により,植生がない。山腹部には森林などの植生がある。
 過去の噴火: 約1万年間噴火を繰り返している。
 最近の噴火: 過去200年間に約50回の噴火があり、最近では、1〜5年おきに噴火している。
 前回の噴火: 2001〜2002年。1万人以上が避難。
 噴火の形態: 成長する溶岩ドームが壊れ、火砕流とラハール(Lahar:土石流・泥流)が山麓の人々に被害をもたらす。噴火の爆発力は小さい。火砕流は通常山頂から6〜7kmまで到達。13kmの例(1969年)もある。火砕流・ラハールは,山頂から南西の山腹を流下することが多い。
 噴火または溶岩流の前兆的現象: 山体膨張,地震数増加,温度変化周辺の人口:約30km南に人口約50万人(別の資料では300万人)のジョクジャカルタ(Yogyakarta)市がある。同市はインドネシア、ジャワ島中部の都市で、古くからヒンドゥー‐ジャワ文化の中心地。北西郊外にボロブドゥール遺跡がある。
 山腹の人口: 標高500m以上には32の村があり,258,200人が住んでいる。標高の高い場所の人口は年々増えている。
 テクトニクス: インドオーストラリアプレートがユーラシアプレートの下に沈み込む境界付近に位置している。

 ムラピ(メラピ)火山 の観測・監視
 インドネシア火山局が火山活動の監視・研究・防災を管轄。
 地震計,磁力計,三辺測量,傾斜計,火山ガス分析,ラハール検知による監視
 GPS観測 ドイツの例,フランスの例

◆ハザードマップ 

 以下を参照

 

  

メラピのハザード
 
 ジャワの島には、世界で最も人口密度の高い平方キロメートルあたり600人以上の人がいます。ジョグジャカルタ市は人口300万人、メラピの南25キロメートルです。約7万人が火山のすぐ近くに住んでいます。

 メラピは玄武岩から玄武岩の安山岩質のストレートボルケーノであり、不安定な溶岩ドームを含む頂上のクレーターを有しています。

 メラピはインドネシアで最も活発な火山であり、溶岩ドームの部分的な崩壊と火砕流の生成でよく知られています。火砕流は、頂上から8マイル(13 km)まで移動し、70 mph(110 km / hr)の速度に達することができます。

 火砕流堆積物は、ラハールとして再移動することができる。メラピの直接観察は1888年以来記録されています。火山の側面にテフラ堆積物の最近の研究では、メラピの過去の歴史を明らかにする27のマーカーベッドが見つかりませんでした。

 火山は、中?大規模な噴火(100万立方メートルm)を多数有していた。これらの噴火は、典型的には火砕流で始まり、広範囲の火砕流による空気の落下が続きます。 PlinianからSubplinian噴火が一般的です。これらの古い鉱床は、現在観察されている噴火様式とは非常に異なる噴火様式が可能であることを示しています。


出典:日本の国土地理院  翻訳はグーグル翻訳

以下は出典:」Sources of Information:

Andreastuti, S.D., Alloway, B.V., and Smith, I.E.M., 1997, A detailed tephrostratigraphy at Merapi volcano, central Java: Implication for eeruption prediction and hazard assessment, in Program and Abstract, 2nd Merapi Decade Volcano International Workshop, Yogyakarta, VSI-UNESCO, p. 26.
Purbawinata, M.A., Ratdomopurbo, A., Sinulingga, I.K., Sumarti, S., Suharno, 1996, Merapi volcano a guide book: Volcanological Survey of Indonesia, Bandung, 64 p.
Suryo, I. and Clarke, M.C.G., 1985, The occurrence and mitigation of volcanic hazards in Indonesia as exemplified at the Mount Merapi, Mount Kelut, and Mount Galunggung volcanoes: Q.J. Eng. Geol. London, v. 185, p. 79-98.




2005年7月のムラビ山の姿  出典:Wikipedia



ボロブドゥール寺院のストゥーパとムラピ山


 また以下のラウ山も中部ジャワにある活火山です。



出典:Wikipedia


Sudut Lain dari Gunung Lawu, Puncak Hargo Dalem ラウ山
出典:Wikipedia

 ボロブドゥール寺院遺跡総面積はおよそ1.5万m2。高さはもともと42mでしたが、現在は破損して33.5mになっています。

 先にホテルのところで紹介したように、ボロブドゥール寺院とマノハラ・ホテルとは以下のような位置関係にあり、ボロブドゥール寺院視察には、このホテルに宿泊すればベストで、時間の短縮にもなります。しかも、ホテル宿泊者にはいろいろな特典があります。とりわけ、ホテル内の映像視聴室で見たDVD(ボロブドゥールの教え)は貴重なものです。



Source:Google Map

 ボロブドゥール寺院の周りには、ほぼ円形の周回道路があります。私たちが宿泊したホテルはその周回道路の南東すぐ外側にありました。ボロブドゥール寺への出入りが自由なチケットがもらえるので、夕焼け、日没時における写真撮影も楽にできます。

 ボロブドゥール寺院を中心に円があるのは、環状道路です。この環状道路の半径は約150mです。ホテルとは200〜250mの距離関係にあります。



Source:Google Map


つづく