ボロブドウール寺院遺跡群 Archaeological site of Borobdur temple ボロブドゥール寺院遺跡 ストゥーパ（仏塔） 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 掲載月日：２０１7年１月31日 独立系メディア Ｅ－ｗａｖｅ Tokyo 無断転載禁 |
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ボロブドゥール寺院のレリーフがある５層の方形壇回廊の上には３層の円形の基壇があります。この基壇の上には多数のストゥーパ（仏塔）があります。 以下はすでに紹介した内容ですが、ここに再掲掲載します。 ◆ボロブドゥールのストゥーパ（仏塔） ボロブドゥールはまた、その形状から世界最大級のストゥーパ（仏塔）でもあります。円形壇の上に築かれた釣鐘状のストゥーパ ストゥーパとは、釈迦の遺骨や遺物などをおさめた建造物ですが、ボロブドゥールは、さらにその内部にも多数のストゥーパを有する特異な構造を呈しています。 ストゥーパ72基は、全体では三重円を描くように並び、頂上には釈迦の遺骨を納めたとされるひときわ大きなストゥーパがあり、天上をめざしています。この中心塔には大日如来を置かず空っぽにしており、大乗仏教の真髄である「空」の思想を強調しているとされ、ジャワ仏教の独自性が示されます。 総延長5kmにおよぶ方形壇の回廊には、仏教説話にもとづいた1460面におよぶレリーフが時計回りにつづいています。 仏像は、回廊の壁龕（くぼみ）に＜432体＞、3段の円形壇の上に築かれた釣鐘状のストゥーパ＜72基＞の内部に1体ずつ納められており、合計では＜504体＞あります。 レリーフは、その構図の巧みさ、洗練された浮き彫り彫刻の技法、細部表現の優雅さで知られ、仏像とともにインドのグプタ様式の影響が強く認められるとされています。 ボロブドゥールはまた、その形状から世界最大級のストゥーパ（仏塔）でもあります。  円形壇の上に築かれた釣鐘状のストゥーパ 下はボロブドゥール寺院の断面図です。ここにはすでに紹介したレリーフがある５層の方形壇の上に３層の円形壇があります。この円形壇の上にストゥーパ（仏塔）が置かれています。  ボロブドゥール寺院の断面図 レリーフがある５層の方形壇の上に３層の円形壇があります。 下の写真を見ると、３層の円形壇の上にストゥーパがあること、また中央に世界最大級のストゥーパ（仏塔）があることがよくわかります。  出典：An Archi-Tecture of The Universe （ホテルにあった著作です） 以下はボロブドゥール寺院の全体断面図です。どの方位から見ても、同じ断面となります。  ボロブドゥール寺院の全体断面図e （ホテルにあった著作です） 出典：An Archi-Tecture of The Universe ストゥーパとは、釈迦の遺骨や遺物などをおさめた建造物です。日本語では仏塔と言います。 ボロブドゥール寺院では、さらにその内部にも多数のストゥーパを有する特異な構造を呈しています。 ストゥーパの釣鐘状になっている部分は、一辺23cm大の石のブロックを交互に積み上げ、中の仏像を拝することができるようになっています。漆喰などの接着剤の類を一切用いることなく積まれています。  ボロブドゥール寺院のストゥーパ 出典：Wikipedia 以下は、ストゥーパの拡大図です。サイコロのような立方体の石を積んだだけの非常にシンプルな構造となっていることが分かります。  撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-11-17 下は立方体ではなく、X字型のブロックを積み上げて作られていることが分かります。 ちなみにこのストゥーパに格子状の小窓がありますが、正方形と菱形があるのがわかります。正方形は安定した賢者の心、菱形は不安定な俗界の人の心を表しているとのことです。そして頂上の大ストゥーパには窓がなく、これは迷いのない「無」の状態を表しています。 参考：JTB  撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-11-17 ボロブドゥール寺院の７２２基のストゥーパは、全体では三重円を描くように並び、頂上には釈迦の遺骨を納めたとされるひときわ大きなストゥーパがあり、天上をめざしています。 このストゥーパの中心塔には大日如来を置かずに空っぽにしており、大乗仏教の真髄である「空」の思想を強調しているとされ、ジャワ仏教の独自性が示されます。 また、その形状から世界最大級のストゥーパ（仏塔）でもあります。ストゥーパとは、釈迦の遺骨や遺物などをおさめた建造物ですが、ボロブドゥール寺院は、さらにその内部にも多数のストゥーパを有する特異な構造を呈している。 下はボロブドゥール寺院のストゥーパ（仏塔）です。中央にそびえるストゥーパ（仏塔）が中央塔です。  ボロブドゥール寺院のストゥーパ 出典：Wikipedia 以下はボロブドゥール寺院のストゥーパ（仏塔）の拡大図です。実際には、このストゥーパ（仏塔）は、石を積み上げて作られています。  ボロブドゥール寺院のストゥーパの拡大 なお、宿泊先ホテルの庭には、そこかしこに以下のストゥーパのレプリカが置かれていました。  撮影：青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-11-17 つづく |
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