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    ボロブドウール寺院遺跡群
  Archaeological site of Borobdur temple

仏陀の生涯 成道と説法
 
青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2017年1月31日
独立系メディア E-wave Tokyo
 
無断転載禁
仏陀の生涯 導入部 レリーフの意味 全体要約 マヤ夫人の懐妊
誕生と婚姻 四門出遊 出家と苦行 瞑想
成道と説法
 
【成道と説法】

 マラはまた三人の美女となって誘惑を試みますが、これも失敗に終わります。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-11-18 以下同



 その他、あらゆる誘惑に打ち勝った仏陀は菩提樹の下で、ついに一切の煩悩を超越し、悟りを得たのでした。






 悟りを開いたのち、仏陀はガンジス川に至りますが、船頭は渡し賃を持たない仏陀を拒みます



 しかし、驚く船頭をあとに、仏陀は川の上を飛び越えて渡っていくのでした。仏陀にとってはもはや金銭も無用のものとなりました。



 驚く船頭を後に仏陀は川を飛び越えてゆくのでした。仏陀にとって、金銭ももやは無用のものとなりました。



 やがて仏陀は、かつて仏陀が断食を破ったことで彼を見限った5人の弟子に再会し、最初の説法を行います。



 この説法によって五人の弟子達は次々に悟りを得、以後多くの人々が仏陀の説法によって悟りを得ることになりました。



 
仏陀の生涯をあらわす仏年図は、この最初の説法が行われた転法輪という名で知られる場面で終わりとなります。

 転法輪は、仏陀が教えを説くこと。説法を意味します。法輪は仏の教えを転輪王の武器である輪宝になぞらえたもので、転は説くことを意味します。



◆仏年図とは
 

 以下はブリタニカ国際大百科事典 小項目事典などによる仏年図の解説です

(1)仏教説話図のうち釈尊の出生直前から涅槃 (ねはん) 直後までの事績を表現したものです。中国,日本でも描かれていますが,特に紀元前のインドで最も流行しました。作品としては,ストゥーパの塔門や欄楯 (らんじゅん) を荘厳 (しょうごん) した彫刻が多く,バールフット,サーンチー,ブッダガヤーなどのものが有名。本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

(2)釈迦の伝記に基づいてその生涯のさまざまな出来事を描いた絵画や浮彫です。中国では本行経変(ほんぎようきようへん)ともいいます。釈迦の前生の物語の絵画化である本生図です。仏弟子や敬虔な信者の過去および現在の物語に取材する譬喩(ひゆ)物語図です。
大乗仏教経典の内容を図示した変相図(大乗経変)とともに,仏教説話図を構成しています。インドでストゥーパを荘厳(しようごん)するために欄楯(らんじゆん)や門に本生図とともに表現したことにはじまり,バールフットやサーンチー第1塔のそれが最初期の代表作です

(3) …インドでは前2世紀以降,バールフットやサーンチーのストゥーパ(塔)の門や欄楯(らんじゆん)に本生図(ジャータカです。釈尊前世の修行物語)や仏伝図(釈尊の一代記)などが緻密に浮彫されており,これらは仏像出現以後もガンダーラやアマラーバティーなどの彫刻にもみられ,
中央アジアをへて雲岡石窟にまで及んでいます。こうした本生図や仏伝図は彫刻のみならず,絵画として仏典にも記され,紀元前より寺院内に描かれていたと思われますが,遺品となると5~6世紀をまたねばならなりません…



 ボロブドゥールを訪れる巡礼者は、こうして仏陀の生涯をたどりつつ、仏陀の到達した境地へと近づいていくことが出来るのです。


つづく