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クレヨンで描いた

群馬県北西部の野草

池田こみち
 

掲載月日:2013年7月26日
独立系メディア E−wave Tokyo
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 池田こみちは、北軽井沢保養所周辺に咲くかわいい野草をクレヨンで描いた。

 Wikipediaによれば、クレヨンは画材のひとつ。ろう、チャコール、チョークなどを材料にする。英語の「クレヨン」 (crayon) は、もともとフランス語のクレヨン・パステル(crayon pastel, パステル鉛筆)の略である。

 蝋でできたクレヨンは描くことが簡単にできること、色鉛筆のように硬くなく、尖っていないこと、無毒であることから、小学校の教育でも採用がある。色を合成することが難しいが、視覚効果を狙ってあえて使用することもある(クレヨン画)。

 ほぼ同等の、似た名前の画材として「クレパス」があるが、これは株式会社サクラクレパスの登録商標である。なお、同社にはクレパスとは別に「サクラクレヨン」があり、正確にはクレヨンとクレパスは異なる。
 
 以下は、そのサクラクレヨンで描いたものである。

◆北軽井沢のホタルブクロ

 下は北軽井沢保養所の庭に咲いていたホタルブクロである。

 ホタルブクロ(蛍袋、Campanula punctata Lam.)は、キキョウ科の多年草。初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせる。

 ホタルブクロは開けたやや乾燥した草原や道ばたなどによく見られる草本で、全体に毛が生えている。根出葉は長い柄があり、葉身はハート形。匍匐枝を横に出して増殖する。初夏に花茎を延ばす。高さは、最大80cmくらいにまでなり、数個の釣り鐘型の花を穂状につける。花は柄があって、うつむいて咲く。

 山間部では人里にも出現する野生植物であるが、美しいので山野草として栽培されることも多い。花色には赤紫のものと白とがあり、関東では赤紫が、関西では白が多い。




北軽井沢のノリウツギ(糊空木)

 次は、別荘近くに咲いていたノリウツギだ。ノリウツギは、アジサイ科アジサイ属の落葉低木。日本語で糊空木、学名でHydrangea paniculata と言う。

 ノリウツギの樹高は2mから5mくらいにもなる。木ではあるが、先端がやや倒れて他の木により掛かり、つる植物のように見えることもある。葉に葉柄があり、枝に対生し、葉の形は卵形から楕円形、縁は鋸歯状。花期は7月から9月で、枝の先に白色の小さな両性花が円錐状に多数つき、その中に花弁4枚の装飾花が混ざる。

 樹液を和紙を漉く際の糊に利用したため、この名がついた。新エングラー体系では、ユキノシタ科アジサイ属になっているが、クロンキスト体系ではユキノシタ科の木本類をアジサイ科として分離独立させている。




北軽井沢の野草群

 最後は、別荘近くに咲いていた野薊(のあざみ)、金水引(きんみずひき)、宵待草(よいまちぐさ)、アカツメクサなどの野草だ。それらの野草をトックリに入れてみた。いずれも可憐な野花だ。


さまざまな野草が咲き乱れる北軽井沢の散策。小さなクリークが流れている

 野薊(のあざみ)は、下のふたつのムラサキと一番上のムラサキ、黄色い蝶々のような花が宵待草(よいまちぐさ)。右側の黄色い花が金水引(きんみずひき)、そして左側の二つのピンクがかったムラサキの花がアカツメクサである。

 薊(あざみ)といえば、私達が好きなスコットランドの国花である。

 野薊の葉は、ギザギザでトゲトゲが大きな特徴だ。その昔、スコットランドを侵略しようとした北欧のバイキングがこのあざみのトゲに悩まされたことから、スコットランドの国花となったといういわれがある。スコットランドは来年、英国からの独立のための国民投票が実施される。