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パレスチナ最新情報


日本パレスチナ医療協会(JPMA)

掲載月日:2008年12月29日
独立系メディア「今日のコラム」特集:ガザ問題


パ ┃レ┃ス┃チ┃ナ┃最┃新┃情┃報┃081228
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【Attention!!】

イスラエルによるガザ地区へむけた、空前の猛攻撃が始まりました。死傷者の合計はすでに1000人を超え、救出が間に合わない死体や重傷者は路上にころがされたままになっています。病院では、手術台も医療機器も医薬品も、なにもかもが不足しています。

安保理の議長声明にもかかわらず状況は悪化しています。おそらく、日本時間の19時現在も攻撃は続き、死傷者が増え続けているものとおもわれます。とりあえず、これまでの情報をまとめて、不十分ながらもガザ地区の現状をお知らせします。

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■□ ニュース速報 □■
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◆■◆イスラエル軍がガザ地区を猛爆撃、数百人死傷◆■◆

イスラエル空軍は、27日午前11時半、ガザ地区全域に対する爆撃作戦を開始、パレスチナ医療関係者によると、27日中に、同地区で約230人が殺され、780人が重軽傷を負った。爆撃は、ほとんど事前警告なしに始まり、第一波は60機が出動、50の目標に対し100発の爆弾を投下、95%が命中したという。

ガザ地区に対するこのように集中的な猛攻は、1967年の第3次中東戦争以来最大のもの。建国以来、1日にイスラエルが殺傷したパレスチナ人の数は最大となった。

ハマースの警戒心を解くため、イスラエルは、攻撃の前にガザ地区への封鎖を一部緩和している。

攻撃は、主としてハマース政府の警察施設や訓練施設に向けられ、幹部を含む多数の警官や訓練生が殺されたが、死傷者は非武装の一般市民、女性、子供に及んでいる。

爆撃が集中したガザ市では、がれきの中から死傷者を救出するために集まった市民や救急隊員でごったがえし、救急車が足りないため、路上には死体や重傷者が放置された。各地の病院では、手術台が間に合わず、手術はテーブルの上でも続けられた。

イスラエル軍は、必要なら攻撃を続行、対象を広げ、規模も拡大すると警告した。地上部隊は、ガザ地区の境界に集結、内部への侵攻に備えている。

ハマースは、自爆攻撃を含む報復を宣言、イスラエル南部へのロケット攻撃で応じた。ロケットで、イスラエル人1人が死亡。また、全占領地のパレスチナ人に「第3次インティファーダ」と呼び掛けた。

アメリカのライス国務長官は、ロケット攻撃に対する正当な反撃だとして、イスラエルの空爆を擁護した。

――空爆続行、国連安保理が暴力停止呼びかけ――

28日も、イスラエル軍は空爆を続行。パレスチナ医療筋によれば、攻撃から24時間以内の死者は271人に達した。

南部のハーン・ユーニスでは、少なくとも2人が殺され、30人が負傷。

パレスチナ筋によると、モスクや政府庁舎も爆撃されている。

国連安保理は、リビアの要求で緊急会議を開き、即時暴力停止を呼び掛ける議長声明を発表した。

「安保理のすべての理事国は、ガザ地区におけるエスカレーションを深刻に憂慮し、すべての暴力をただちに止める」ようよびかけた。

(12/27, 28 Haaretz, BBC, Reuters)


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■□ 再度、ガザ封鎖の解除を求める署名を呼びかけます □■
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先にガザ封鎖の解除を求める署名にご協力をお願いしました。当協会のメルマガでも繰り返しお知らせしていますが、ガザ地区の窮状は続きます。150万人を「天井なき牢獄」に閉じ込めるガザ封鎖は、国際的犯罪といってよいでしょう。そのごく一部ですが、次のサイトで観ることができます。生身の人々の姿です。

こうしたことに、欧米諸国、さらに日本を含む国際社会が加担しているのです。ガザの人々を苦しめるだけ苦しめれば、彼らがハマース(イスラーム抵抗運動)政権を打倒する。そうすればパレスチナとイスラエルの和平交渉がスムーズに進んで、中東に平和が訪れる。こんなことを本気で信じているとすれば、無知というほかありません。

世界の政治指導者のほとんどが無知だとは信じられません。無知を装っているだけでしょう。このような犯罪行為をやめさせるために、世界中の市民が声を上げる必要があると思います。

署名は、以下のサイトからネット上で可能です。
http://www.shomei.tv/project-433.html