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パレスチナ・ガザ地区への
猛爆再開

アブデルワーヘド他

掲載月日:2008年12月31日
独立系メディア「今日のコラム」特集:ガザ問題



2008年12月30日0:59(現地時間)

 ガザ地区に対する急襲はなおも続いている。ハーン・ユーニスにさらなる襲撃。昨晩、10回以上も。うち2回はハーン・ユーヌス自治地区の建物に対して。

 ガザ市では、シュジャイヤ地区(ガザ市東部)の古いモスクが攻撃され破壊された。

 ガザ北部では、ロバに引かれた荷車が空襲され、避難途上の一家が死亡。だが、発表によれば、攻撃されたのはグラッド・ロケットを積載した車だという!ことの真相はと言えば、不運な一家が家財道具を荷車に載せてロバに引かせていたに過ぎないのだ!

 毎時間のようにイスラエルの爆撃でさらなる数の民間人が死んでゆく。

 イスラーム大学と予防安全保障局の一群の建物に新たな攻撃。アル=アズハル大学の校舎も被害に見舞われた。

 イスラエルのヘリや飛行機が今も頭上を飛びかっている。

 今晩もガザに対してさらなる攻撃があるにちがいない。ガザのパレスチナ人は対空兵器など何一つ持ってはいないというのに!

 これが私たちにとっての新年のスタート、これが私たちの「ハッピー・ニュー・イヤー」、これが、失敗に終わった恥知らずのブッシュ政権と民主主義が私たちに送るラスト・メッセージなのだ!

 昨日、カイロでは大規模なデモがあった。デモ参加者が叫んだのはムバーラク大統領を非難するスローガンだった。

 裏切り者ムバーラク、ムバーラクに死を、イスラエルはナイルの地から出て行け、といった敵意に満ちた言葉の数々。


2008年12月30日 8:59PM

 今晩の猛爆撃がたった今始まった。民家や政府関連の場所が狙われている。

 またもテル・エル=ハワが狙われている!ベイト・ラヒア、ジャバリーヤ村、ハーン・ユーニス、ラファにも攻撃。イスラエルはラファ国境地帯のトンネル200本を破壊と発表した。

 ある男性は攻撃のひとつに巻き込まれ、まる1日行方不明となり、家族は3日間、喪に服した。今日、その男性がシファー病院の集中治療室で存命中であることが判明した。スドゥキ・ハンマードだ!

 これ以上、新たな攻撃の波について伝えることができない。民家一軒が今ま
さに燃えている!なんということだ!


2008年12月30日 11:56PM

 ミリヤム・クック先生(デューク大学)、ご厚意とお気遣い、感謝します。

 幸いなことに、ほんの10分前に、この5日間で初めて電気が復旧した。ガザは今、午前零時。無人機の唸り声が耳障りとはいえ、ミサイルがそこらじゅう、目と鼻の先やはるか彼方にシャワーのように降り注ぐことに比べれば何でもない。

 20分前、付近で軍用ヘリによる攻撃があったが、どこだか場所を特定できない。燃えた家は、近所にある政府関係の建物の近くだ。私が住んでいるテル・エル=ハワーは政府関係の建物が数多く集まっている地域だ。それらの建物の多くが一度ならず攻撃されている!今やガザの80%以上が停電している!

 実を言えば、ガザのいたるところでパニックが起きている。多くの民家が、故意あるいはその他で、攻撃されているのだ。ガザに対する今回の軍事攻勢で42人の子どもたちが殺された。これらの子どもたちがハマースの活動家でロケット弾を発射しているというのだろうか!

 ハマースのアル=カッサーム旅団には1万2千人がいると思う。その中核は、まだ何の戦闘もしておらず、依然、士気と強度を保っている。一方、主たる犠牲者は警官隊、民間の労働者、子どもや学生をはじめとする無辜の人々だ。イスラエルが攻撃しているのはホテル、スポーツセンター、空き家、パスポートの発給や税関、税務に使われていた政府関係の建物である。

 彼らは庁舎や、ガザではまだだが、町々や村々の役所を攻撃している。彼らはまた10のモスクを攻撃し、うち6つは完全に破壊された。だが、いずれの場合も、モスク周辺は著しい害を被った。ジャバリーヤ難民キャンプではある家族の5人姉妹が、モスクの壁が崩れ落ち、瓦礫の下敷きになって殺された。

 世界じゅうの人々が、ムスリムの国々でさえも、楽しい時を過ごしているはずのクリスマスに何が起きているのか、書かれねばならない多くのことの、これはごく一部である。

 みなさんが楽しいクリスマスと良いお年を迎えられますように。

アブデルワーヘド教授
芸術人文学部英文科
ガザ・アル=アズハル大学 


2008年12月31日 8:29AM(現地時間)

 ガザ地区では何時間も雨が降り続いている。

 この新たな状況を受けて、イスラエルの無人機、無人飛行機およびヘリコプターが空から姿を消した。

 だが、イスラエルの戦車および大砲から何回にもわたって砲撃がある!とはいえ、睡眠を中断されずに何時間か眠ることができた!子どもたちは緊張と恐怖と不安からわずかながら解放された。ガザは見捨てられた街のようだ!

アブデルワーヘド
ガザ・アル=アズハル大学
芸術人文学部英語学科教授