エントランスへはここをクリック   

風力発電施設に係る
環境影響評価セミナー
青山貞一
掲載月日:2013年5月18日
独立系メディア E−wave Tokyo


 昨日午後、明治大学で環境アセスメント学会主催の「風力発電施設に係る環境影響評価の現状と課題―今後の方向性について−」があり、私自身学会の理事でもあり参加してきました。

 ご承知のように、風力発電は環境影響評価法が改正され、一定規模以上のものが環境アセスの大正となりました。法施行以前の案件については経過措置がとられていますが、今後、大規模なものでは、5年から10年、アセスのためのリードタイムが必要となるようです。

 今回の講演者は、国の政策担当者、鳥類など生物、騒音・超低周波振動の専門家、それに風力発電のコンサルタント、風力発電関連事業者の協会からのものであり、NPO/NGOからのものはありませんでしたが、それなりに参考になりました。

 近日中に、講演の要点、パネル討議、質疑の概要を含めたブログを書く予定です。

 以下が概要です。

● テーマ
風力発電施設に係る環境影響評価の現状と課題―今後の方向性について

【趣 旨】
 風力発電施設に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会報告書では、風力発電を取り巻く環境状況について、主に、「景観、騒音等、シャドウフリッカ―及び動植物生態系」等の影響評価を検討してきた。多くの事例等から、それらの環境影響が明らかになりはじめ、結果的に、環境影響評価法の一部改正に至った。風力発電所事業も法対象となり、本格施行されて、調査・予測・評価あるいは事後調査がなされてきている。本施設の環境影響評価には、新たな科学的知見が明らかになっていない不確実な項目もあり、事後調査が重要となっている。

 本公開セミナーは、風力発電施設に係る環境影響評価に携わっている方々に現状に課題を含めて講演いただき、更に、議論を深めて頂くために2名の方々に協力頂き、「風力発電施設に係る環境影響評価の現状と課題―今後の方向性について―」として、参加者とともに議論をする。

【講演1】「風力発電の法アセス対象追加と環境省の取組」上田健二(環境省)
【講演2】「生物多様性保全からみた風力発電事業」   吉田正人(筑波大学)
【講演3】「騒音等の影響評価」    塩田正純(元工学院大学)
【講演4】「海外事情から見える課題」 鈴木章弘(風力エネルギー研究所)
【講演5】「風力発電事業について−環境影響評価法対象事業となって−」
斉藤 長((一社)日本風力発電協会)
【パネルディスカッション】「(仮題)風力発電施設に係る環境影響評価の課題と今後」
【パネリスト】パネリスト(講演者を含む)
作本 直行 (海外関係:JETRO)
會田 義明 (環境コンサルタント;東京久栄)