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生活者ネット,
奈須りえさん

残念ながら都議選、落選!


青山貞一

掲載月日:2013年6月23日
独立系メディア E−wave Tokyo
無断転載禁

 2013年6月23日、投開票の東京都議選で過去10年間東京都大田区議会議員として活躍してきた奈須利恵(なす・りえ)さんが新人として立候補しましたが、残念ながら現職2、新人1の合計3名が当選するなかで、奈須さんは落選いたしました。

 清き一票をご投票いただきました皆様に深く感謝申し上げます。

定員 8 立候補者数 13 投票率 44.50% 開票終了
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 鈴木 章浩   自民 現 50歳 34,746 票 得票率 14.0%
 可知佳代子   共産 現 64歳 30,486 票 得票率 12.2%
 神林   茂   自民 現 60歳 27,718 票 得票率 11.1%
 藤井   一   公明 現 59歳 25,523 票 得票率 10.3%
 遠藤   守   公明 現 46歳 23,203 票 得票率 9.3%
 鈴木 晶雅   自民  現 54歳 22,069 票 得票率 8.9%
 田中   健   民主 現 35歳 19,055 票 得票率 7.7%
 柳ヶ瀬裕文   維新  現 38歳 17,798 票 得票率 7.1%
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 柳瀬 吉助   みんな 新 45歳 15,457 票 得票率 6.2%
 奈須 利江  ネット   新 51歳 15,040 票 得票率 6.0%
 永井 敬臣   維新  新 68歳  8,580 票 得票率 3.4%
 金村 龍那   民主  新 34歳  5,370 票 得票率 2.2%
 須藤 英児   無    新 44歳  3,956 票 得票率 1.6%



2013年6月22日 東京都大田区蒲田駅東口にて
撮影:青山貞一 Victor GZ-E265B 2013-6-22

 なす・りえ オフィシャルブログ

 最終日の6月22日、大田区蒲田東口で行われました立ち会い演説会には青山貞一もトップで応援演説を行い以下を強調しました。



応援演説をする青山貞一
撮影:鷹取敦 Digital Camera Casio 2013-6-22

(1)東京都の税金、公金の使い道を徹底して監視
奈須さんは生活者の立場から、税金の使われ方をしっかりと監視していきました。過去2年、震災がれきの広域処理問題で徹底的に都税、公金の流れを大田区の女性達と一緒に監視し、住民監査請求を指揮してきました。さらに、石原前東京都知事が中心となって設立した新銀行東京(通称、石原銀行)の経営悪化問題や東京臨海副都心開発の放漫経営問題についても問題提起してきました。

(2)まともな財政配分で東京都と23区の関係を対等なものに
奈須さんは東京都と23区部における税収の配分問題点を徹底的に調査し、23区部の基礎自治体としての財政が東京都の理不尽な配分により1兆円も減額されていることの問題点を明らかにしています。東京都は法人事業所税などのうち23区に配分すべき1兆円を区部に配分していないことを問題提起しています。これは永年にわたり大田区議をしてきたことから分かったことです。区部が基礎自治体として財政的に自立するためには、東京都は1兆円を区に配分すべきです。

(3)成熟都市東京のあるべき姿を問題提起
奈須さんは先進国で最悪の状態にある日本の「幸福度」(世界で63位から120位)を上げるべく、ハコモノ、ハード重視の都政を環境、福祉、育児、教育など生活者重視の政治に流れを変えるさまざまな政策を提起し、議会に提案してきました。まじめに地道に働いている人々が報われるべき社会の実現に努力してきたのです。世界一の人口を持つ巨大都市東京は、既に成長都市から成熟都市として経済一辺倒の都市から品格を持った環境、景観、福祉を重視した成熟都市へと変わらなければなりません。

(4)女性の政治進出を自ら実践 
先進国で最悪の女性差別となっている日本にあって、この間、女性議員として奮闘していること、日本は国の議員に占める女性の割合は現在11%で世界125位となっていることから、より多くの女性議員を議会に送り込むべきであるとして率先遂行しています。国際都市として東京の品位、品格を高めることこそ重要なのです、

<参考>
◆青山貞一: 日本国民は「不幸」 遠因は「男女格差」(1) 
◆青山貞一: 日本国民は「不幸」 遠因は「男女格差」(2)
◆青山貞一: 日本国民は「不幸」 遠因は「男女格差」(3)



原発ゼロ政策で奈須さんの応援演説をする竹村英明さん
撮影:青山貞一 Victor GZ-E265B 2013-6-22

 残念ながら、奈須さんが立候補した東京都大田区では定員8名のうち、現職議員が全員当選し、新人議員は全員落選しました。非常に残念なことです。

 また今回の都議会議員選挙にあっては、大田選挙区で当選した8人のうち、女性はわずか一人(全体の12.5%)に過ぎません。


2013年6月22日 東京都大田区蒲田駅東口にて
撮影:青山貞一 Victor GZ-E265B

 今回の都議会選挙全体の結果を見ると、自民党と公明党が立候補者の全員が当選し、都議会議席の過半数はもとより2/3に迫るなど、急激な著しい保守回帰の流れが見て取れます。公約破りの民主党の凋落は仕方ないとしても、民主主義のチェック・アンド・バランスからしても、中選挙区制の都議会でこのようなドラスティックな保守回帰はいただけません。

表1  東京都議会議員選挙の党派別の当選者数

出典:東京都選挙管理委員会速報値

 民主党の公約破りなどで国民の政治への期待が裏切られ、政治不信が増したとしても、さりとて自民党政治が都民が抱える高齢化社会化、核家族化、若者の失業増加、自殺の増加、さらに福祉、環境、教育、コミュニティなど、総じてOECD加盟先進国で最下位近くにある日本の「幸福度」を向上させられるとは思えません。

 日本国民はのど元過ぎれば熱さを忘れ易く、またマスコミが取り上げなくなると、どんな重要な問題であっても、忘れてしまう特性があります。

 選挙中、もともと自民党が国策として推し進めてきた原発に関連し、苛酷な影響被害をもたらした福島第一原発事故問題には一切触れませんでした。原発事故問題を隠蔽し、全国各地の原発の再稼働を推進し、原発を海外に輸出しようとしているのが自民党なのです。

 一方、自分が何ら利益を直接受けることもないことでも、マスコミが連日大騒ぎしたり、ヨイショすると、それに踊らされやすい特性も持っています。

 アベノミクスなどその典型例です。アベノミクスは、国際的ルールを無視し、輸出製造業、それも巨大国際企業の一部や投資家、株主らにいくらかプラスを与えることはあっても雇用を増やしたり所得を増やすことはほとんどありません。しかも、アベノミクスはすでに賞味期限が過ぎつつあり、すでに化けの皮が剥がれてきています。

 一方、人為的な円安策動により、石油、ガソリン、小麦はじめ輸入物価の急激な高騰など、都民、国民の生活は一段と厳しくなっています。 弱肉強食と格差社会を一層強化する自民党政治にかくも多くの都民が支持を与えたこと自身、私は非常に憂慮すべき事態であると考えます。

 もっぱら、今回の都議選の投票率は前回より9%以上低かったこと、都民の有権者の半分以上が投票に参加していなかったこと、自民、公明、共産など組織票、固定票が多かった政党が多くの議席を得ていること、などを考えあわせると、昨年12月の衆議院議員選挙同様、政治に無関心な都民そのものが問われるべきかも知れません。

 私はそれを以前から観客民主主義、お任せ民主主義などと言ってきましたが、11兆円を超える韓国などより大きな財政規模をもつ東京都の政治をさまざまな既得権益を持つ自公に任せること自体、危険であることを、もっと都民は知るべきでしょう!

 これは決して彼岸のことではありません。私達の身近なところからその危険性が押し寄せてくると考えるべきです。

 過日、米国の著名新聞、ウォールストリートジャーナルの記者が青山のところに取材に来たとき、最後に私が日本がまともな民主主義国となるのは、あと100年はかかると話したら、彼は「いや自分は200年はかかるのではないかと思っている。昨年末の総選挙における自民党圧勝でその感はさらに強くなった」と、話されました。

 言われてみれば、相当昔、海外から「日本人はウサギ小屋に住むエコノミックアニマル」と嘲笑されたことがあります。確かに、日本人の多くは目先の金銭的、経済的な問題ばかりに関心があり、およそまともな民主主義の実現などには関心がないのかもしれません。

 そういえば、選挙前日の6月22日、私が奈須さん応援演説のため大田区蒲田駅の東口広場に到着したとき、すでに日本維新の会が駅前広場を占有しており、蒲田駅の西口は自民党の安倍総理の演説で占有されていました。大きな政党だから駅前広場を延々と占有して良いわけはないでしょう。

 東口では、日本維新の会のスタッフが「橋下共同代表はもうすぐ到着します」と何度も何度もがなっていたのです。ソバ屋の出前よろしく「橋下共同代表はもうすぐ到着します」と。

 結局、約30分以上あとになって橋下代表が蒲田駅の東口に到着しました。この間、すでに到着していた奈須さんの車やスタッフは、東口で身動きがとれなかったのです。もちろん、その後到着した橋下氏の演説中も身動きがとれませんでした。

 しかも、長時間、蒲田駅の東口を占有した後に到着した橋下氏は何を話したかがまたまた問題です。というか、常軌を逸していました。
 
 ここに橋下氏の演説の内容を一字一句書きません。しかし、橋下氏はお得意の国の統治機構問題や自民党批判もしましたが、延々と話したことの多くは、何と例の従軍慰安婦問題でした。過日、外国人記者クラブで話した内容の繰り返しで、ご本人がどう言おうと、これは、言い訳、弁明に過ぎない内容だったのです。

 橋下氏は、従軍慰安婦問題は何も日本だけではないと、具体的に国名をあげつらっていました。橋下氏は、けっして「自分を正当化したりしない」と言っていましたが、私が最も不可思議に思ったのは、何で東京都議選の応援演説、それも翌日に投開票を控えた6月22日の夕方に、従軍慰安婦問題を長々と話さなければならないのか、しかも、奈須さんの車が到着しているのをスタッフ等は知っていながら、駅前を延々と占有するのかです。結局、最後まで橋下氏から都政に関する話はほとんど聞けませんでした。

 投票日前日の最も重要な時間です。この非常識ぶりには本当にあきれ果てました。常軌を逸しています。そこに集まった都民の多くはおそらく、一度橋下氏を見てみようという人だったはずです。


2013年6月22日 東京都大田区蒲田駅東口にて 
撮影:青山貞一 Victor GZ-E265B 望遠レンズで撮影

 奈須さんらは早くから現地の到着しながら、演説や応援演説が開始できたのは、結局、維新の会の数台の車やのぼりをもったり、ビラを配る多くのスタッフが引き上げた後からでした。実際、橋下氏の演説が終わっても拍手はマバラでした。拍手していた人の多くは、スタッフだったと思います。

 ご承知のように、東京都知事だった石原慎太郎氏は維新の会の共同代表となっているにもかかわらず、蒲田には顔すら見せなかったのですが、その代わりに最終日に蒲田に来た橋下氏は延々と従軍慰安婦問題で言い訳をしまくっていたのです。

 私が聞いていた限りですが、維新の2名の都議候補の名前すらまともに紹介することはなかったはずです。これほど政治家として無責任な政党のリーダーはないと思いました。
 
 ...

 なお、以下に示すように、日本は男女格差において先進国で最下位であるだけでなく、途上国を含めても相当下位にある実態からして、無理な提案ではあると思いますが、今更ながら日本でこそいわゆるクォーター制を導入すべきと考えます。

世界各国における日本の男女格差(上位が男女格差が少ない)
 @日本の男女格差は世界で     79位(WEF)
 A最新調査では            101位(WEF)
 B議員に占める女性割合では   125位
 注)WEFはスイスで毎年開かれる世界経済フォーラムの略


 最後に、奈須さんはまだまだ若いので、再度、政治家に挑戦して欲しいと思います! 

 そして、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者が言明された、今後200年かかると言われた日本の民主主義を少しでも前倒ししていただきたいと思います!