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私のリーズナブルで効果的な
生活習慣病・食事対策(4)

<血糖値>連続モニタリングシステム

青山貞一


11 Jan. 2010



◆青山貞一:私のリーズナブルで効果的な生活習慣病・食事対策(1)  
◆青山貞一:私のリーズナブルで効果的な生活習慣病・食事対策(2)
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◆青山貞一:私のリーズナブルで効果的な生活習慣病・食事対策(7)ニラソウメン

 正月には池田さんのご自宅で開催される初釜にご招待を受けました。綺麗どころに挟まれて嬉しそうな顔をしています!


池田こみちさんの自宅の広間にて 2010年1月 
撮影:山形美智子氏、デジカメ ニコン CoolPix S8

 しかし、1月下旬、季節風邪をこじらせ、持病の気管支喘息が悪化し、土日を挟み4日間寝たきりとなりました。

 その間、まったく食事が出来ず、55kgで安定していた体重が52kgまで体重が減少してしまいました!!

 体重は風邪が治った後、通常の食事を続けることで、ベスト体重の55kg近くまで回復しました。

....

 ところで、大学が7月に教員等に義務づけている健康診断のなかに、血糖値の測定がある。この血糖値が糖尿病のひとつの目安となっているのだが、以前からこれに疑問を感じていました。

 血糖値は測定する時間によって著しく変化するのではないか、という疑問です。

 もしそうだとすれば、計る時間によって血糖値は大きく変わるはずです。

 他方、人によって生活のスタイルは異なるし、健康診断は朝から夕方までの間に受ければ良いことになっているので、測定時間によっては200mg/dlもなり、また80mg/dlにもなるのではないかと察します。

 そんな中、日刊ゲンダイの2010年2月10日号に非常に興味深い記事がありました。以下その概要を紹介します。

 昨年10月末に日本でも、血糖値を連続モニタリングするシステムである持続血糖モニター(CGM)が承認されたという。今のところ保険適用はないが、発売元の日本メドトロニック社には、大学病院や総合病院から問い合わせが相次いでいるという。

 
CGM
出典:http://dm-rg.net/news/2009/11/002204.html

 CGMに詳しい東京慈恵会医科大学の糖尿病・代謝・内分泌内科の西村講師によると、「糖尿病患者はこれまで刻々と変わる血糖値を把握するため、血糖自己測定(SMBG)を行ってきました。しかし、この方法では1日2〜4回の測定がせいぜい。血糖値の変動が激しいひとは、その実態を把握できませんでした。ところが、今回承認されたCGMは、血糖値を5分ごとに1日288回測定し、連続して72時間モニターできます。これによりこれまで見過ごされてきた問題点を把握できるようになります」と。

 たとえば、ある50代の男性は、朝食後に血糖値が300mg/dlを声、昼食後には100mg/dl以下に急降下。昼食後は再び急上昇していることが判明した。しかも、睡眠中の午前1時から5時頃は70mg/dl以下の低血糖になっており自覚症状もなかったという。


出典:http://ucheck.jp/pphg/index.html

 このように一日で血糖値は著しく変化しているのだ。

 もちろん、健康診断では事前に食事はしないようにと指示を受けるが、それにしても大きく変化している。

 CGMの操作は至って簡単。腕かお腹(上の写真参照)に専用の器具を刺し、欠陥の周辺の間質液中のグルコース濃度を連続測定する。データをパソコンに移し解析する。ただし、CGMの測定値は、静脈でのグルコース濃度を測定する血糖値とは異なるので、SMBG(1日4回程度)の測定値を利用し、補正しなければならないというわけです。   

 センサー技術とデジタル処理技術の進歩、発展には目を見張るものがある。私は仕事柄、環境分野で大気汚染やダイオキシン類の連続モニタリングシステムについて注目しています。

 というのも、たとえば産業廃棄物を焼却、溶融する炉からの排ガス中には、猛毒ダイオキシン類などが含まれているが、今の日本の法律では何となんと、一年に一回、それも数時間の平均値を測定し、都道府県にそれを届け出ればよいことになっています。

 わずか年に1回です。

 しかし、燃やす廃棄物の種類、内容でダイオキシンの出方は大きく異なる。また火をつける時間帯、あるいは火を消す時間帯には温度低くなり、ダイオキシンを発生しやすくなります。

 年に1回測定すればよいとしている日本では、検査の日だけ、普段と異なるゴミの組成とし、燃焼が安定した高温の時に排ガスをサンプリングすることで、基準値以下のデータを役所に提出することが横行しています。

 おそらく現下のデジタル技術を用いれば、血糖値の連続モニタリングシステムの開発など朝飯前のはずです。

 私は技術の進歩を医療や環境の分野に生かすべきと提案してきたが、こと環境の分野では遅々としてそれが進まなわけです。

 理由はいくつかありますが、環境省や国立研究機関が現場の実務をまったく知らないことがある。また産廃分野を見ていると、国民の健康や安全より産業利益を重視していると思われても仕方ない実態が浮き彫りになるります

 民主党政権下で独立行政法人の整理統合、廃止が行われようとしていますが、膨大な税金が使われながら成果に乏しいと思います。

 独立行政法人、環境省管轄下の公益法人、財団法人、社団法人などをどんどん廃止すべきと考えます!
 

つづく