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初秋の寄居・秩父を行く

B龍勢会館と満願の湯
青山貞一・池田こみち
掲載月日:2012年10月21日
 独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁

 @埼玉県環境整備センター
 A風布川と日本水とみかん
 B龍勢会館と満願の湯

 寄居を後に、私達は荒川を渡り一路、長瀞を経由し秩父事件の故郷でもある秩父市下吉田をめざし県道37号線を南下する。


出典:マピオン

 以下は長瀞にあった長瀞八景の解説板。


長瀞八景の解説板
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-10-20


荒川にかかる鉄橋
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-10-20

◆下吉田の龍勢会館(秩父事件資料館)



 この秩父市下吉田(旧吉田町)は、いわゆる「秩父事件」の資料館ともなっている龍勢会館がある。この会館は現在、道の駅と併設されており、秩父事件を題材とした映画、「草の乱」で使われたセットを移設し展示している。

 
秩父事件については、以下を参照のこと。

温故知新・秩父事件
秩父というまち・秩父神社 事件の現場を歩くB半納・石間
秩父というまち・武甲山 事件の現場を歩くC龍勢会館資料
地場産業のちちぶ銘仙 映画「草の乱」について
事件の概要と背景・原因 当時の生糸の生産・流通
事件の現場を歩く@井上伝蔵 自由民権運動と農民蜂起
事件の現場を歩くA椋神社

 下は龍勢会館にある秩父事件の資料館である。


「秩父事件」の資料館ともなっている龍勢会館
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-10-20

 青山や池田は、過去2度、秩父事件の資料館に来ている。
 龍勢会館には秩父事件で農民を徹底支援した井上伝蔵が経営した丸井商店が再現されており秩父事件資料館となっている。

 資料館の中には当時のさまざまな資料、文物が展示されており、誰でも見られる。入場料は200円である。また「草の乱」の20分ダイジェスト版もある。





復元された井上伝蔵の丸井商店 下吉田の龍勢会館にて
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera Cool Pix S8


映画「草の乱」ではこんな感じ

 下は秩父事件を描いた「草の乱」の一場面である。


出典:映画「草の乱」荒川渡渉の図より

 龍勢会館の一角には、映画「草の乱」のセットの一部を移設し展示している。


下吉田の龍勢会館にて
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera Cool Pix S8

 一方、龍勢会館は、前日、NHKが朝イチで放映していた400年の歴史を持つ「龍勢」の記念館でもある。この龍勢(りゅうせい)とは筒に黒色火薬を詰め、竹竿を結んだ花火である。上空で傘が開き、様々な仕掛けが作動する。
 
 龍勢は、打ち上げ花火に似たおもちゃのロケット発射を意味しており、龍勢会館には各地の龍勢が展示されている。 

・埼玉県秩父市下吉田[旧吉田町、現在秩父市と合併](龍勢祭り)
・静岡県静岡市清水区草薙(草薙大龍勢)
・静岡県藤枝市岡部町朝比奈(朝比奈大龍勢。二年に一度開催)
・滋賀県米原市(米原流星)
・滋賀県甲賀市甲南町竜法師瀬古(瀬古の流星)


龍勢は、打ち上げ花火に似たおもちゃのロケット発射
出典:Wikipedia


龍勢会館には各地の龍勢が展示されている
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-10-20

 下は、今年の龍勢祭りに参加した団体のリストである。打ち上げ順にリスト化されている。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-10-20

 私達は龍勢会館に併設されている道の駅にある龍勢茶屋で昼食をとる。さらにこの地域一帯(群馬、山梨、埼玉)で昔から食べられている「おきりこみ」(ほうとうの一種)を買う。



 昼食が遅くなったのには理由がある。

 寄居町で12時となり、沿道に案内があった蕎麦やに行ってみたら、何の変哲もない10割そばが1500円となっていた。青山の自宅近くに出来たそば屋では、普通盛が290円、大盛が390円で本格的な10割そばが食べられる。それが何と1000円〜1500円となっていたので、やめにした。

 次に、風布に蕎麦をだす店があったので、入ったら蕎麦定食が1500円、普通の盛りそばが800円とバカ高かったので、やはりやめにした。

 実は、北軽井沢の鎌原観音に隣接している蕎麦やでも、普通の盛そばが1000円近くしているのだが、一見の客は仕方なくバカ高い蕎麦を食べているのだろうが、おそらく二度とこのような店には来ないはずだ。また長野県の小諸でも似たようなことがあった。当初行こうとした草笛という旨くて、量があって、安い店が閉まっていたので、その店員に紹介されて行った蕎麦やでは、盛りそばの大盛りが1200円もした。

 観光地やそれに準ずる地域でたかが盛りそばを1000円近くで売る店には、呆れるばかりである。こんなことをしているから、客がさらに遠のき悪循環となるのだろう。

 食事後、秩父と長瀞の間にある皆野(みなの)町にある「満願の湯」という日帰り温泉に行った。すごく辺鄙な場所にある日帰り温泉だったが、温泉の量も効能もなかなかすばらしかった。

 料金は普段の日は大人3時間650円、土日は800円、但し、タオル、バスタオル持参の場合。




奧長瀞にあった満願の湯(露天)
出典:埼玉役立ちマップ

 秩父には、秩父鉄道がバイオエクスプレスという蒸気機関車を走らせている。すでに3回、秩父屋奥秩父に行っているが、将来ぜひ、乗ってみたいものだ。


秩父鉄道のバイオエクスプレス
出典:Wikipedi

 満願の湯を出たのが午後4時過ぎ、私達は皆野から秩父を経由し帰京した。下は夕暮れの武甲山の勇姿である。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-10-20

 途中、所沢周辺でどうしようもない渋滞に巻き込まれ、東京に帰ってきたのは午後7時過ぎになってしまったが、変化に富んだ一日たった。


今回の特集はこれで終わり