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東京都、荒川区東尾久の

ダイオキシン(同族体・異性体)

データ、なんと非開示


青山貞一 Teiichi Aoyama

掲載月日:2013年11月26日
独立系メディア E-wave

無断転載禁

 私と池田が現地調査した荒川区東尾久の超高濃度ダイオキシン汚染ですが、その後、池田が東京都各局、首都大学東京などに対して正規の情報開示請求をしたところ、毒性等量のデータはすでに公開しているのに、それらの同族体、異性体データは、これから環境審議会に諮るので非公開という返事が返ってきました。

 毒性等量データを公表しているなら、同族体、異性体データを公表してもまったく問題ないはず。もとより東京都環境審議会でこれから審議するといっても、すでに調査が終わっています。

 同族体データ、異性体データを公表して何の問題があるのでしょうか?

 さらに笑っちゃうのは、環境審議会の専門部会メンバーにはダイオキシン類の同族体、異性体の専門家などいません。池田は今まで何1000ものサンプルを分析し、同族体、異性体について国際学会にも論文を出している専門家です。

 ど素人が集まって長々と審議してなんになるんでしょう!

 以前、埼玉県でも同じようなことがありました。まったくダイオキシンの専門家でもないメンバーを集めて審査会で審査し大規模な廃棄物施設の環境アセス審査もどきを行い、問題ないとして建設、稼働した後、今年の池田らの調査で国の環境基準を大幅に超過していることが推察されました。
 
 今の日本では、なんら専門的知見、実務的知見のない大学教授らがこの種の審議会の委員とさせられ、結果的に行政の言い分を追認することが非常に多くなっています。

 問題なのは、今回のようにこれによって分析済みにデータが審議中ということで非公開となり、事実の解明が進まないことです。

 自分に自信がない分野は、委員とならないようにすべきです。今後、この種の審議委員を対象に、それらの委員がもらっている報酬の監査請求と住民訴訟を行いたいと思います。

 これはさまざま検討しましたが、審議会員はいくらインチキで御用学者であったも、監査請求、住民訴訟くらいしか裁判にかけられないことが過去の例でわかっているからです。