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独立系メディア E-wave Tokyo
異常な米軍事費を棚上し

人口4倍中国の危機を煽る安倍首相

青山貞一 Teiichi Aoyama

September 5, 2015



 以下のグラフは絶対額で見た世界各国の軍事費のデータです。

 見てもらえば分かるように、米国の軍事費が圧倒的です。

 米国、日本ともに中国の軍事費が急激に増えているとやたら煽っていますが、国土で見ると、米国の黒土は、9,857,000 km2、中国の黒土は9,597,000 km2とほぼ同じ、米国の人口が3億人ちょっとなのに対して中国は13億6千万人と、中国の人口は米国の人口より4倍以上多いのです。


2014年の軍事支出額 上位10カ国、単位:10億ドル   出典:スプートニク

1位   米国   618   3.5
2位   中国   216   2.1
3位   ロシア   85   4.5
4位   サウジ   85  10.4
5位   フランス   62   2.2
6位   英国     61   2.2
7位   インド    50   2.4
8位   ドイツ     47   1.2
9位   日本    46   1.0
10位   韓国    37   2.6 
単位:  10億ドル  対GDP比率


世界の軍事費グラフ  出典:スプートニク

 上記の前提で見れば、中国の軍事費は依然として、今の米国の1/3程度です。

 にもかかわらず「日米が中国の軍事予算が脅威」などいうのはいかがなものかと言えます。さらに言えば、ロシアの軍事費を見ても米国の1/7程度です。

 いずれにしても、自分がしていることはすべて棚の上に上げ、他国を敵視する米国、それに追随する日本の言い分は笑止千万でしょう。
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 軍事費が世界でダントツの米国は、核保有、核弾頭保有数、大量破壊兵器数、武器輸出割合などでも圧倒的なのに、ことさら他国、とりわけ中国、ロシアの脅威を煽り、事実を確認せずにそれに乗っている日本の大マスコミも、いつもながらホワイトハウス、首相官邸の広報機関と言われても仕方がないでしょう。
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 一方、GDP対比で見ると、日本の軍事費は1%となっています。しかしもともとGDPが世界第三位と巨大な日本の1%は非常に大きいのです。まして憲法で軍隊を持てない国として、絶対額で世界で9位のというのも異常です。

 現在、国会で進められている11本に及ぶ違憲の安保法制案が国会を通過すれば、安倍政権が次に狙うのは間違いなく防衛費の増額です。そのために、今度は防衛費GDP1%枠を取っ払う、と言い出すはずです。