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米政府、日本人旅行者に

FacebookやTwitterの報告要求開始


青山貞一 Teiichi Aoyama 
Jan 10 2017
独立系メディア E-wave Tokyo
無断転載禁


 以下は青山のFacebookからの転載です。

みなさま  青山貞一です。

 以下はトランプ政権下の米国に旅行する日本人に「FacebookやTwitterの報告要求」が義務付けられるというニュースです。私がフェイスブックの「友達」に以前から何度となくお願いしているように、フェイスブックに顔写真がない人物はテロリスト扱いされる可能性がでてきました(笑)。理由は当人として確認できないからです。



アメリカ政府が日本人旅行者に「FacebookやTwitterの報告要求」を開始 / ESTAで個人SNSを登録  SNSアカウント報告を求められる
http://buzz-plus.com/…/2017/01/06/esta-facebook-twitter-usa/
Photrip フォトリップ 2017.01.06  sns-esta-usa

 アメリカ国土安全保障省は、日本人を含むESTA(電子渡航認証システム)登録が必要な外国人旅行者に対し、FacebookやTwitter、YouTubeなどの個人SNSの報告要求を開始した。ESTAとは、アメリカ国内に渡航する際、一般の日本人は必ず事前登録しなくてはならない渡航登録システムだ。

・SNSアカウント報告を求められる

 いままでは名前や住所、国籍などの個人情報を登録すればよかったが、それに追加してFacebookやTwitterなどのSNSのアカウント報告を求められるようになったのだ。ESTAのプルダウンメニューで選択可能なSNSサービスは以下のとおり。SNSサービスが選択肢にない場合は「Other」を選択してタイピングで記入する。

・ESTAで選択可能なSNSサービス
 ASKfm
 Facebook
 Flickr
 GitHub
 Google+
 Instagram
 JustPaste.it
 LinkedIn
 Tumblr
 Twitter
 Vine
 VKontakte (VK)
 YouTube

・ESTAのSNS報告要求コメント
 「オンラインサービスを利用する際、どのプラットフォーム、アプリケーション、ウェブサイトを使用して協働、情報の共有、他者との交流を行っているか、またその際使用しているアカウントのユーザーネームを入力してください」

sns-esta

・テロリスト関連人物を特定
 SNSの報告は、犯罪にかかわる人物や、テロリストと関連の可能性がある人物 を特定(またはターゲッティング)するためと考えられている。この案が浮上した 際は、消費者保護派から強い反発があったものの、2016年12月、ESTAにSNSの報 告プルダウンメニューが実装されるに至った。

・リスクを考える必要がある
 このSNSの報告要求は強制的ではなく、無視してESTA登録を進めることができる。よってFacebookやTwitterアカウントがあることを隠すこともできるが、その場合は「しっかりSNS登録した旅行者」よりも入国時に念入りに調べられる可能性(リスク)があるので、「SNSを教えるなんて嫌!」という人は、そのあたりのリスクを考える必要がありそうだ。
もっと詳しく読む: アメリカ政府が日本人旅行者に「FacebookやYouTubeの報告要求」を開始 / ESTAで個人SNSを登録(Photrip フォトリップ)
http://photrip-guide.com/20…/…/29/esta-facebook-twitter-usa/

 以下は青山貞一のコメントです。

 今までもロシアやウクライナ、ウズベキスタン、ベラルーシュ、カザフスタンなど、旧ソ連諸国への入出国時には、ホテル宿泊証明のバウチャー付きのビザなど非常に厳しい書類が必要であり、実際のパスポートコントロールでも、厳しいものでした。

 最近の旅行ではウズベキスタンの入出国管理の厳しさに驚かされました。

 また9.11以降、米国経由でカナダなどに行くトランジットの場合でも、厳しいパスポートコントロールで次の飛行機に乗り遅れたこともたびたびありました。ちなみに、このような場合は、荷物が先に届き、人間は別の航空券をもらい以降の便で行くことになります。

 一方、EUなどはビザが不要なだけでなく、EU諸国内の移動は国内扱いで自由自在に移動できパスポートコントロールもないも同然でした。

 従来、ロシア系はEUに比べ遅れた国のように思われてきましたが、ISILはじめいわゆるテロ行為などとの関係でEUは完全に失敗したと言えます。

 一度EU内に入れば自由に移動できること、すなわち移動の自由が恩が仇になったのです。ごく最近の筑波大学女学生問題でも容疑者は簡単にフランスからスイスを経由しチリーに戻りました。これもパスポートコントロールがあってないも同然のEUならば当然のことです。

 トランプ氏は大統領選の頃から、イスラム系の入国を厳しくするとかメキシコとの国境にフェンスをつくるといったことで、排外主知者と一方医的に烙印を押されています。

 しかし、不法に国境を超えるメキシコからの侵入者の取り締まりは当然のこととして、イスラム系に限らず、従来のESTAで確認できない外国人に対して、ロシア並みとはいわないまでも、厳しいパスポートコントロールをすることにしたのは当然のことであると思います。

 私見では、EUがしてきた域内移動の自由は、その後、大きなリスクを各国、各国民に与えています。今回の米国の措置が他国に波及するかどうかは不明ですが、いかにも実務を知り、現場主義をとっているトランプ氏がやりそうなことだと思います。