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文化財の宝庫・中国山西省

玉香炉塔

青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda
December 25, 2016
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文化財の宝庫、中国山西省
総論 神怡舘再訪  山西省概要1  山西省概要2  万里の長城1  万里の長城2
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その他 仏像 工芸品 民族楽器 書・絵画 まとめ 補:他寺院

◆玉香炉塔


「神怡舘」内部展示より

 玉とは綺麗な石のことで、軟玉と硬玉に分けられます。

 現地品の香炉塔は、軟玉ででできています。

 一般に宝石とされる翡翠(ヒスイ)は硬のことで、硬玉はネフライトと呼ばれています。軟玉は硬玉よりも柔らかく、加工しやすく、中国で難い玉が算出しないため、軟玉が使われてきました。

 中国で硬玉が使われるようになるのは、世界的に有名な翡翠(ヒスイ)の産地、ミャンマーを影響下に置いた明代(1368〜1614)以降と考えられます。

 中国では昔から、玉には不思議な力があると信じられ、中央に穴を空けた丸く平たい玉、ピアス、腰につける飾り、遺体を飾る玉など、玉を加工した王器が多くつくられました。

硬玉と軟玉についての解説

 硬玉と軟玉はどちらも翡翠というが、宝石とみなされるのは現在は硬玉だけです。軟玉は中国以外では宝石とされず半貴石に分類されます。中国で安く売られている翡翠はほとんどが軟玉です。ただし白く透明感のある最上質のものは羊脂玉と呼ばれ、中国では硬玉よりも価値が高いとされています。


翡翠の小杯


翡翠のボタン

・玉彫工芸品

 玉は中国では美しい石、宝石の総称で、古くから実用品や装飾等の材料として用いられてきました。玉の玉彫工芸は今でも中国の工芸品の重要な位置をしめています。また、玉の中でも特に翡翠が珍重されたことから、玉は翡翠の意味としても使われました。

 なお、草創期の玉器には石英や滑石も含みますが、故宮博物院に収蔵されているような玉器のほとんどは軟玉です。

 古い時代の中国では、特に白色のものが好まれており数々の作品が残っています。これらの軟玉の産地は、現在の中国新疆ウイグル自治区に属するホータンであり、他の軟玉より硬く和田玉(古くはコーラン玉)と呼ばれていました。

 18世紀(清の時代)以降、ミャンマーから硬玉が輸入されるようになると、鮮やかな緑のものが好まれるようになりました。そのなかでも高品質のものれ珍重されることになりました。

 台北故宮博物院にある有名な翠玉白菜の彫刻は硬玉製です。

出典:Wikipedia

 以下は、玉香炉塔です。


「神怡舘」内部展示より
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-12-22

 以下は陶器(唐三彩)


「神怡舘」内部展示より
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-12-22


「神怡舘」内部展示より
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-12-22


つづく