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『ごみは減らせる・第二工場は要らない
東埼玉5市1町・市民がつくる
ゴミ減量プラン発表会』


 2010年6月3日
初出;独立系メディア

日時:6月18日(金)18時45分
場所:越谷市中央市民会館
東武伊勢崎線越谷駅下車徒歩8分 越谷市役所隣

 東埼玉資源環境組合が1995年に越谷市に建設した800トンの清掃工場は建設当時は東洋一といわれた超大型のごみ焼却場。「なんでも燃やせる」「プラスティックは燃やして発電すればいい」まさに大規模混合焼却路線の魁ともいうべき巨大プラントです。

 ダイオキシン問題で世間が大きく揺れていた1990年代、ごみは分別して減らすか、それとも巨大プラントの力で燃やし尽くすかという議論のなかで、後者の路線を推進すべく建設された工場といってもいいでしょう。

 新工場が可動しはじめて以降、この地域のゴミ量は激増しました。何でも燃やせる清掃工場があるのですから、各市町村はゴミの減量化に積極的に取り組まなくても何の不思議もありません。しかし時代の歯車が廻り、循環型社会づくりに向けた動きが活発になってきました。

 市民の環境意識も高まり、地方行政もごみ減量化に前向きな姿勢をとりつつあります。そんななかで、東埼玉資源環境組合管内の各市町もごみ減量に取組みはじめ、近年では越谷の清掃工場に持ち込まれるごみも日糧700トンを切るようになってきました。

 多くの市民の環境意識の高まりによって「何でも燃やせる」よりも「ごみを減らす」という選択肢が選好されてきたことの現れだといえます。いまや巨大清掃工場は前時代の化石となりつつあるのです。

 しかしあろうことか、東埼玉資源環境組合ではさらにもう1つ新しい清掃工場を建設する計画を進めているのです。草加市柿ノ木町に建設予定の第二工場は焼却能298トン。

 既存の工場とあわせると約1100トンになります。ごみの量は650トン程度なのにです。私達はこの新工場建設に反対すると同時に、さらなるごみの減量化を進めて巨大清掃工場の時代の終焉を決定的にしたいと考えています。

 集会では40万都市町田で生ゴミ100%資源化に取り組んでいる「ごみと闘う物理学者」広瀬立成先生にごみ減量最前線のお話を伺いながら、私達が作ったごみ減量プランについての討論を行う予定です。

 混合焼却の魁になった町がごみ減量路線に大胆に切り替えることができれば、日本のごみ処理政策の1つの画期になりうるのではないかと考えています。

 是非とも、私達市民によるごみ減量プランへの賛同と、集会の参加をよろしくお願いいたします。