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イスタンブル14・公共サービス1

(Istanbul、トルコ)


青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2015年1月23日 更新:2019年4月~6月、 公開予定日 2020年7月31日
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 次はトルコのイスタンブル14・公共サービスです。

◆イスタンブル14・公共サービス

公共サービス

電気


シラフタラガ発電所は現在は美術館で、1914年から1952年の間はイスタンブルの唯一の電力源
Charles Kremenak - sunset at Santral Istanbul, CC 表示 2.0, リンクによる
Source:wikimedia Commons

 イスタンブルの最初の水道システムは街の歴史の初期に遡りヴァレンス水道橋のような水道橋により水は当時街の多くの貯水池に蓄えられていました。

 スレイマン1世の命令によりキクチェシュメ Kırkçeşme 水道網が1563年までに建設され、この水道網は毎日 4,200立方メートルの水を158箇所に送水していました。

 後には公の要求によって、多くの水源からアフメト3世の泉のような公共の泉へ導管を使い送水されました。今日のイスタンブルでの塩素処理やろ過した水道水の供給や、下水処理のシステムはイスタンブル上下水道局(İSKİ)により管理されています。

 シラフタラガ発電所Silahtarağa は金角湾沿いの火力発電所で最初の機関室が完成した1914年から1952年までイスタンブルの唯一の電力源でした。トルコ共和国建国後は都市の電力需要の増加に対応し発電所は幾度も施設の改装を受け、1923年の23 MW から1956年にはピークの 120 MW に容量が増加しました。

 発電所の容量は次第に減少し、経済的な理由により1983年に閉鎖されました。

 発電と送電を独占する国営のトルコ電力庁(TEK)が1970年から1984年の間設立されていましたが、現在ではトルコ発電送電会社(TEAŞ)とトルコ配電会社(TEDAŞ)に分けられ、完全な民営の電力公益事業者です。

郵便


An arched neoclassical building with hanging banners, with a yellow vehicle parked in front
909年に遡る現在のイスタンブルの中央郵便局
1GRicks-BOS from Boston, MA, United States - Post Office - Istanbul, Turkey, CC 表示 2.0, リンクによる
Source:Wikimedia Commons

 オスマンの郵便・電信省は1840年に創設され最初の郵便局である帝国の郵便局はイェニモスクの中庭近くに開局しました。

 1876年には最初の国際郵便網がイスタンブルと広大なオスマン帝国の領地を超えた間に開設されました。皇帝アブデュルメジト1世は1847年にサミュエル・モールスに最初の公式な特許を授与し、最初の電信線がイスタンブルとエディルネの間に建設され1856年のクリミア戦争終戦の通知までには完成しています。

 初期の電話回線はイスタンブルでは1881年頃に出始め、後に最初の手動の電話交換機が1909年にイスタンブルで運用が始まり郵便・電信省は郵便・電信電話省になりました。イスタンブルの通信インフラはその後、大幅に発達しています。GSMの携帯電話網がトルコに到達したのは1994年のことで、イスタンブルは最初にサービスが提供された都市のうちの1つでした。

 今日、携帯電話と固定電話のサービスは、1995年に郵便・電信電話省からトルコテレコムが分離されて2005年に民営化されて以降いくつかの民間事業者により提供されています。郵便事業は今も郵便・電信機構の管理下で国営として残っており PTTの頭文字は保っています。

公立病院

 2000年にはイスタンブルには137の病院があり、そのうちの100は私立の病院でした。トルコの国民は国営の病院で医療助成が受けることができます。公立病院は混雑しているか遅い状態で、私立の病院は余裕がある人には適しています。私立の病院はここ10年ほどで顕著に増加し外来患者の私立病院の利用割合も2005年と2009年を比較すると6%から23%に増加しています。

 多くの私立の病院や一部の公立病院はハイテク設備を備えMRIも含みまた医療研究センターと関連付けられています。トルコは他の国よりもより多くのアメリカを基盤とする医療施設認定合同機構の認定を受けた病院があり、ほとんどは大都市に集中しています。

 とくに私立病院の高い質の医療は急増するトルコへの医療観光に貢献し、2007年から2008年に40%増加した。レーザー眼科手術はとくに医療観光の患者の間で広まっており、トルコは手続きで特化していることで知られています


イスタンブル15へつづく