エントランスへはここをクリック   中央アジア・シルクロード  【世界紀行

  シルクロードの今を征く
Now on the Silk Road

イスタンブル15・公共サービス2

(Istanbul、トルコ)


青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2015年1月23日 更新:2019年4月~6月、 公開予定日 2020年7月31日
独立系メディア E-wave Tokyo
 無断転載禁
総合メニュー(西アジア)

イスタンブル1   イスタンブル2   イスタンブル3   イスタンブル4  イスタンブル5
イスタンブル6   イスタンブル7   イスタンブル8   イスタンブル9  イスタンブル10 
イスタンブル11  イスタンブル12  イスタンブル13  イスタンブル14  イスタンブル15

 次はトルコのイスタンブル15・公共サービス2です。

◆イスタンブル15・公共サービス2

公共サービス2

道路


ファーティフ・スルタン・メフメト橋はボスポラス海峡に架かる吊り橋の一つ
Gryffindor's photographs, combined by Editor at Large - self-made from photographs by Gryffindor, パブリック・ドメイン, リンクによる
Source:Wikimedia Commons

 イスタンブルの主要な自動車道路にはオトヨル1号線(O-1)、オトヨル2号線(O-2)、オトヨル3号線(O-3)、オトヨル4号線 (O-4) があります。O-1は街の内側の環状道路を構成しボスポラス橋を渡っており、O-2は街の外側の環状道路で ファーティフ・スルタン・メフメト橋(第二ボスポラス橋)を通っています。

 O-2はエディルネに続いており、O-4は東側のアンカラへと続いています。O-2、O-3、O-4はつながり合って、ポルトガルからトルコ、イラン国境までの欧州自動車道路E80号線の一部を構成しています。

 2つのボスポラス海峡に架かる橋はトルコのアジア側とヨーロッパ側を結び、2つの橋で毎日40万台もの自動車交通を扱っています。14.6kmの2本で構成されたアブラシャトンネルがクムカピ Kumkapı、ファティヒ Fatih とセリミエ Selimiye、ユスキュダル Üsküdar 間のボスポラス海峡の下で現在建設中です。

 第3ボスポラス橋は1990年代初期に最初に構想されましたが、最終的に実現可能であると言うことでプロジェクトが2012年に正式に着手されました。これらの新たなトンネルと橋の計画は2015年には完成の見込みです。

公共交通


A red and silver electrified tram running through a street as a crossing pedestrian waits for it to pass
イスタンブルの近代的なトラム。1872年に登場した馬車軌道からの長い道程がある。
Sefjo - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
Source::wikimedia Commons

 イスタンブルの公共交通網は路面電車、ケーブルカー、地下鉄路線、路線バス、バス・ラピッド・トランジット、フェリーなど複合的なシステムで構成されています。交通機関の運賃は2010年に導入されたICカードシステムであるイスタンブルカルトか以前からの電子チケットデバイスであるアクビルに統合され利用されています。

 イスタンブルの市電は馬車軌道でした1872年に遡るが1960年代には最初の電化された市電は廃止されています。 イスタンブル市電・チュネル会社(İETT)が運行する市電は1990年代には徐々に復活し、イスタンブルノスタルジックトラムや速いトラム路線が導入され、現在では毎日265,000人を運んでいます。テュネル Tünel は1875年に開業し、世界ではロンドンのメトロポリタン鉄道に次いで2番目に古い地下式鉄道です。

 この路線は現在でもカラキョイとイスティクラル通りの急な573mの路線を運行しており、よりモダンなケーブル鉄道がタクシム広場とカラキョイの間を2006年から走り始めた。 イスタンブル地下鉄は5つの路線で構成され、4路線が建設中です。

 イスタンブルの両側の地下鉄は最終的にボスポラス海峡の下を通るマルマライの海底トンネルにより結ばれ、トラキア側とアナトリア側では史上初となる鉄道による接続が2013年に完了しました。

 計画の完了後にはイスタンブルの鉄道のシェアは現在の3.6%から27.7%に増加すると予想され、これは唯一東京やニューヨークに続くものです。それまでは路線バスが市内両サイドの毎日220万人の輸送を担っています。メトロバスはバスの高速輸送網を構成し、ボスポラス橋を横切り専用の車線により目的地まで達しています。

水運

 イスタンブルシーバスは旅客船とカーフェリーを組み合わせボスポラス海峡の両岸やさらには北部や黒海などを結ぶ航路を運航しています。İDOはマルマラ海周辺にも就航地があり、自治体が運営するフェリー運航事業者としては世界最大です。

 イスタンブルのクルーズ船のターミナルはカラキョイにあるイスタンブル港で1時間に1万人の旅客を扱う容量があります。

 イスタンブルにやって来るほとんどの人たちは空路だが、約50万人の外国人観光客は海路により街へやって来きます。

鉄道


シルケジ駅
元のファイルをダウンロード 2700 × 968 ピクセル jpg ブラウザーで閲覧 著者への言及が必要です Bahnhofsfront-Istanbul-Sirkeci.jpg: Martin Dürrschnabelderivative work: Liesel (talk) - Bahnhofsfront-Istanbul-Sirkeci.jpg, CC 表示-継承 2.5, リンクによる シルケジ駅 Bahnhofsfront-Istanbul-Sirkeci.jpg:
Source:Wikimedia Copmmons

 イスタンブルで国際間の鉄道が開業したのは1889年ことで、ブカレストとシルケジ駅の間でシルケジ駅は遂にはパリからのオリエント急行の東のターミナル駅として有名になりました。

 ブカレストやテッサロニキからの定期列車の運行は2010年初めまで続けられ、前者はマルマライの工事により中断され後者はギリシャ債務危機の影響によります。

 1908年にハイダルパシャ駅が開業した後は、バグダード鉄道の西のターミナルやヒジャーズ鉄道の延伸に使われました。今日ではどちらの路線もイスタンブルからの直接の運行はありません。

 アンカラやトルコを横断した他の地点への運行は通常トルコ国鉄により行われていますが、マルマライやイスタンブル-アンカラ高速線の建設工事のため、2012年2月から一時的に閉鎖されています。マルマライは2013年10月29日に正式に開業し列車の運行が開始されました。

長距離バス

 民間のバス会社は鉄道網によって提供されるサービースを超えて、代わりにより上手く運営されています。イスタンブルの主要バスターミナルはヨーロッパ最大で、毎日15,000台のバスと60万人の旅客を扱いトルコ国内や近隣国をはじめ遠くはフランクフルトまで運行されています。

空港


An aerial view of an airport with three runways and several taxiways arranged around a terminal
2011年には3,740万人の旅客を扱ったアタテュルク国際空港。長い間イスタンブルのハブ空港でした
Ercan Karakaş - https://www.jetphotos.com/photo/6225683, GFDL, リンクによる
Source:Wikimedia Commons

 イスタンブル空港・・・2018年10月29日に開港したイスタンブルのメイン空港です。2019年4月7日よりアタテュルク国際空港から全面移転が完了し本格運用開始されました。計画が完成すると6本の滑走路と巨大なターミナルを備えた世界最大級の規模となります。黒海沿岸に位置し中心地から36㎞離れた場所にあります。

 サビハ・ギョクチェン国際空港・・・市中心部の南東45kmの場所にあり、2001年にアタテュルク国際空港の混雑緩和のため開港しています。格安航空会社が占めており、イスタンブルの第2の空港として特に2009年に新しい国際線ターミナルが開業して以来、急速に旅行者にはポピュラーになって来ています。

 サビハ・ギョクチェン国際空港は2011年には1,270万人の旅客を扱っており、国際空港評議会は世界で最も急速に成長している空港としています。

 アタテュルク国際空港・・・市中心部の西側24kmの場所に位置し2011年には3,740万人の旅客を扱い、ヨーロッパでは8番目、世界では30番目に忙しい空港でした。2019年4月6日を最後に商用便の運航が停止しました。


つづく