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 シルクロードの今を征く
Now on the Silk Road

アゼルバイジャンの世界遺産2

ゴブスタン国立保護区(2007年)

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2015年1月23日 更新:2019年4月~6月
独立系メディア E-wave Tokyo
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 次はアゼルバイジャンの世界遺産2のゴブスタン国立保護区です。

◆アゼルバイジャンの世界遺産2 ゴブスタン国立保護区


出典:Wikipedia


保護区の入り口
コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、KristianEllisWoodだと推定されます(著作権の主張に基づく) - コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、投稿者自身による作品だと推定されます(著作権の主張に基づく), パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=619080による
Source:Wikimedia Commons

 ゴブスタン国立保護区(ゴブスタンこくりつほごく)は、アゼルバイジャン・ゴブスタン(Qobustan)の西部にある1966年に設定された保護区。この年に、アゼルバイジャンは、この地の古代の彫刻物群や泥火山を守るために、国定史跡に設定したのである。首都バクー中心部からは40マイル南西にある。2007年にユネスコの世界遺産に登録された(登録名は「ゴブスタンの岩絵の文化的景観」)。

ゴブスタン国立保護区は考古学的な記念碑類が多く残っており、岩絵は60万点を超えている。岩絵に描かれているのは、太古の人類や動物、戦い、宗教的な舞踏、闘牛、武装した漕ぎ手の乗る小舟、槍を携えた戦士、ラクダの隊商、太陽や星々など多彩で、平均して5000年から20000年遡ると考えられている[1]。

今日のゴブスタンは、アゼルバイジャンで一番人気のある国立保護区で、この国にとってかけがえのない宝庫になっている。


先史的彫刻群

 この地域に見られる数々の岩絵は、コーカサスにおける先史時代の生活の魅力的な姿を伝えています。

 保存状態の良好な岩絵からは、アシの舟に乗って旅をする人々、レイヨウやスイギュウを狩る男たちや踊る女性たちの姿が読み取れます。

 ノルウェーの有名な人類学者トール・ヘイエルダールは、1961年から、亡くなる2002年までの間、何度もアゼルバイジャンを訪れ、彼のSearch for Odinプロジェクトの一環として、この保護区の研究を行いました。


ゴブスタンの岩刻壁画
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Source:Wikimedia Commons

泥火山


泥火山
Nick Taylor - originally posted to Flickr as Gobustan Mud Volcnoes, CC 表示 2.0, リンクによる
Source:Wikimedia Commons

 地球に700ある泥火山のうち、400がゴブスタンとカスピ海にあると見積もられています。多くの科学者たちも地元の人同様、ゴブスタンのような場所を訪れると最後には、薬効があるとされる泥を塗ってみたくなるといいます。

 泥火山は地下で固まっていない泥が断層など割れ目を伝って地表に吹き上がって出来きまあす。約20年間に一度の周期で生じると言われています。

 2001年にバクーから15 kmのところにある泥火山が世界でニュースになりました。突然に15 mもの高さの炎を吹き上げたからです。拝火教(ゾロアスター教)が生まれた理由はこのような地質現象に関係があると見られています

世界遺産 遺産登録

ゴブスタン国立保護区は、1998年に世界遺産の暫定リストに登録され、2004年に審議されたが、そのときは調査不足などから登録見送りが決定された。しかし、2007年の第31回世界遺産委員会で再審査された結果、「ゴブスタンの岩絵の文化的景観」の名で、世界遺産への登録が認められた。

登録基準

 この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用)。

(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。


つづく