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玄奘三蔵2 西安 (Xi'an、中国)

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2015年1月22日 更新:2019年4月~6月
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 次は中国)の玄奘三蔵2です。

◆玄奘三蔵2 西安Xi'an 中国西安市)

生涯

仏教への帰依


 陳褘は、隋朝の仁寿2年(602年)、洛陽にほど近い緱氏(現在の河南省偃師市緱氏鎮)で陳慧(または陳恵)の4男として生まれました。母の宋氏は洛州長史を務めた宋欽の娘です。字は玄奘で、戒名はこれを諱としました。生年は、上記の602年説の他に、598年説、600年説があります。

 陳氏は、後漢の陳寔を祖にもつ陳留)(現在の河南省開封市)出身の士大夫の家柄で、地方官を歴任しました。特に曽祖父の陳欽(または陳山)は北魏の時代に上党郡の太守になっています。その後、祖父である陳康は北斉に仕え、緱氏へと移住しました。

 8歳の時、『孝経』を父から習っていた陳褘は、「曾子避席」のくだりを聞いて、「曾子ですら席を避けたのなら、私も座っていられません」と言い、襟を正して起立した状態で教えを受けました。この逸話により、陳褘の神童ぶりが評判となりました。

 注)『孝経』(こうきょう)
  『孝経』は、中国の経書のひとつ。曽子の門人が孔子の言動をしるしたという。
  十三経のひとつ。孝の大体を述べ、つぎに天子、諸侯、郷大夫、士、庶人の
  孝を細説し、そして孝道の用を説く。

 10歳で父を亡くした陳褘は、次兄の長捷(俗名は陳素)が出家して洛陽の浄土寺に住むようなったのをきっかけに、自身も浄土寺に学び、11歳にして『維摩経』と『法華経』を誦すようになりました。ほどなくして度僧の募集があり、陳褘もそれに応じようとしましたが、若すぎたため試験を受けられなかったので、門のところで待ち構えていました。

 これを知った隋の大理卿である鄭善果は、陳褘に様々な質問をして、最後になぜ出家したいのかを尋ねたところ、陳褘は「遠くは如来を紹し、近くは遺法を光らせたいから」と答えました。これに感じ入った鄭善果は、「この風骨は得がたいものだ」と評して特例を認め、陳褘は度牒を得て出家しました。こうして兄とともに浄土寺に住み込むことになり、13歳で『涅槃経』と『摂大乗論』を学びました。

 注)度牒(どちょう)  Wikipediaより
  国家公認の得度に際して、国家機関によって新たに得度した僧尼に交付され
  る身分証のことである。 出家得度の証明書。 公験(くげん)、告牒(こくちょう)、
  度縁(どえん)ともいう

 武徳元年(618年)、隋が衰え、洛陽の情勢が不安定になると、17歳の玄奘は兄とともに長安の荘厳寺へと移りました。しかし、長安は街全体が戦支度に追われ、玄奘の望むような講釈はありませんでした。かつて煬帝が洛陽に集めた名僧たちは主に益州に散らばっていることを知った玄奘は、益州巡りを志し、武徳2年(619年)に兄と共に成都へと至って『阿毘曇論』を学びました。また益州各地に先人たちを尋ねて『涅槃経』、『摂大乗論』、『阿毘曇論』の研究をすすめ、歴史や老荘思想への見識を深めました。

 注)具足戒 コトバンクより
 小乗仏教の僧・尼僧の戒。また出家教団(僧伽(そうが))に入るための条件と
なるもの。本来完全な戒の意。入団に際して10人の僧が入団希望者にこの戒を守
ることを誓わせる儀式があり,スリランカ,ミャンマー,タイなどでは現在も行
われる。日本ではほとんど実行されず,律宗がそのなごりを伝える。

 武徳5年(622年)、21歳の玄奘は成都で具足戒を受けました。ここまで行動を共にしていた長捷は、成都の空慧寺に留まることになったので、玄奘はひとり旅立ち、商人らに混じって三峡を下り、荊州の天皇寺で学びました。その後も先人を求めて相州へ行き、さらに趙州で『成実論』を、長安の大覚寺で『倶舎論』を学びました。

 注)具足戒 コトバンクより
  小乗仏教の僧・尼僧の戒。また出家教団(僧伽(そうが))に入るための条件と
  なるもの。本来完全な戒の意。入団に際して10人の僧が入団希望者にこの戒
  を守ることを誓わせる儀式があり,スリランカ,ミャンマー,タイなどでは現在も
  行われる。日本ではほとんど実行されず,律宗がそのなごりを伝える。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900


視察1へつづく