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メアリー・ステュアートの足跡を追って
スコットランド
2200km走破

国立戦争記念館と戦争博物館

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
2017年12月10日公開予定
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 エディンバラ城の王冠広場(Crown Square)に面して、重要な施設がありますが、以下はそのひとつスコットランド国立戦争記念館です。様々な戦争で亡くなった兵士の名を記念する施設です。
 
◆スコットランド国立戦争記念館


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 スコットランド国立戦争記念館は、エジンバラ城内の王冠広場に面してあり、スコットランドの連隊と連隊兵士を記念しています。この記念館は1927年に正式に開館しています。

 この記念館エジンバラ城の中心にある王冠広場(クラウン・スクエア)に再開発された兵舎棟区画(バラック・ブロック)に収容されています。


王冠広場にあるスコットランド国立戦争記念館
Source:Wikimedia Commons


王冠広場にあるスコットランド国立戦争記念館の入口
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

経過

 スコットランド国立戦争記念館創設の提案は、ジョン・ステュワート=マレーおよびキンマーガーメ(Kimmerghame)の大尉ジョージ・スウィントンによって、第一次世界大戦中の1917年に行われました。

 帝国戦争グレイブス委員会に関与する建築家の一人であるサー・ロバート・ロリマーが担当として1919年に任命されましたが、大規模な記念館開発への反発がコックバーン協会及びエジンバラ城の遺産関係者から起こされました。

 北側の兵舎棟区画(バラック・ブロック)の開発は1923年に最終合意され、記念碑は1927年7月14日にウェールズ公によって正式にオープンされました。

 第二次世界大戦後、50,000人の名がその名誉を讃え名簿に追加されました。その後起きた戦争から名前は引き続き追加されますが、記念館自体は変更されていません。


北側から見たスコットランド戦争記念館。礼拝堂が見えます。
Source:Wikimedia Commons

 ボーンによるガーゴイル(ゴシック建築で怪物の像に作ったもの、樋嘴(ひはし))と彫刻が施されています。一方で、インテリアには、個々の連隊を記念した精巧な壁のモニュメントがあります。ステンドグラスの窓はDouglas Strachanによるものです。

記念碑の背後にある当初の目的は、スコットランド人と第一次世界大戦で死亡したスコットランド連隊に仕えた人々で、1914年8月4日の戦争宣言から1919年6月28日のベルサイユ条約までを記念することでした(軍事的自殺と、自殺未遂、処刑された人々は除く)。

床から突きだしているキャッスル・ロックの最も高い部分に置かれた神社の祭壇には、ホール内で公開されている名簿とともに、第一次世界大戦で殺害された兵士147,000名余の人々の栄誉を讃える「名誉の名簿」が入った封印された箱(棺)が設置されています。

 第二次世界大戦後、(名簿に記載される人々の兵役)時期の制約が変更され、ホール内の名誉の名簿には50,000の名前が追加され、その後もさらに名前が追加され続けました。この記念碑は、スコットランド国立戦争記念館(Scottish National War Memorial)として知られる公益団体によって維持されています。


1927年の開会式で設置された14万7000人以上の名誉を持つオリジナルの名簿を含む棺
Source:Wikimedia Commons


◆スコットランド国立戦争博物館


国立戦争博物館
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8


エディンバラ城にある国立戦争博物館
Source:Wikimedia Commons

 スコットランド国立戦争博物館は1747-48年に建てられ、後に王冠広場の一角を形成するように拡張されました。

  1897年に国立戦争博物館はグレイトホールに収容された軍病院として改装されました。この中庭の南にある建物は現在、スコットランド国立博物館の一部をなすスコットランド国立戦争博物館となっています。

 以前はスコットランドのユナイテッド・サービス・ミュージアムとして知られていましたが、それ以前はスコットランド海軍および軍事博物館がアンネ・クイーン・ビルに位置していました。


国立戦争博物館に展示されていた絵画
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8


国立戦争博物館に展示されていた絵画
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 この国立戦争博物館では過去400年にわたるスコットランドの軍事史を網羅し、制服、メダル、武器など軍事的なものを幅広く取り入れています。

 この博物館の展示品は、スコットランドの兵士が関わった多くの戦争の歴史と原因をも示しています。博物館のそばにはバッツ・バッテリー(Butts Battery)があり、以前ここに置かれたアーチェリー・バット(ターゲット)の名前を付けられています。


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