エントランスへはここをクリック       ミャンマー全体メニュー


   東南アジア最後の秘境 ミャンマー

サガインとモンユワ
Inwa Dynasty Remains List

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2016年8月4日
独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁
(64) ヤダナーシメパゴダ  (65) バガヤ僧院  (66) ナンミン塔、アヴァ王宮跡
(67) マハ・オウグミ・ボザン僧院 (68) インワの王朝遺跡リスト
(69) サガインとモンユワ  (70) マンダレーへの帰途  (71) 伝統民族音楽と操り人形

 今回は時間の関係でパスしましたが、インワのとなりのサガインというまちにも仏教遺跡が多数あります。また当初行くことを検討したモンユワというまちも同様です。

 そこでここでは、ふたつのまちを概観しておきます。

◆サガイン Sagaing

 私達は当初、バスで下の橋を渡ってしまい、あわててバイクでインワに行きましたが、サガインは、渡った先にあります。

 サガインは、下の写真にあるように、川を挟んでインワの隣にある町です。しかし、インワと違って、土地は平たんの草原ではなく、山の山麓にあります。


出典:English Wiki

サガイン (Sagaing) は、ミャンマー北部ザガイン地方域の都市。エーヤワディー川沿岸に位置し、対岸の都市マンダレーの南西約15kmに存在しています。エーヤワディー川中流域の政治・経済・交通の中心地です。また、多くの僧院を擁する宗教都市でもあります。町にはSagaing Institute of Education(英語版)とサガイン教育大学の本部が置かれています。

歴史

 中国で編纂された『南詔野史』に現れる折弓の地は、サガインに相当すると考えられています。14世紀初頭にパガン王朝が滅亡した後、1315年から1364年にかけてサガインには王朝が存在していました。

 サガイン朝の次に成立したアヴァ王朝(インワの王朝です)の時代、町は王太子などのアヴァ王位の後継者候補によって統治されていました。

 1760年から1763年の間、ナウンドージー王によって、サガインは一時的にコンバウン王朝の首都に定められます。

 18世紀から19世紀半ばまで、サガインはビルマ綿花を輸送する中国の商人の寄港地となります。

 1988年8月の8888民主化運動ではサガインでも市民によるデモが行われたが、軍により約300人の市民が殺害されました。


出典:English Wiki

 エーヤワディー川沿岸には標高約600mの山が連なっており、複雑な地形の丘を形成しています。そのサガイン・ヒルには多数のパゴダと僧院が建立されており、多くの僧侶が修行に励んでいます。

 丘の頂上に位置するソンウーポンニャシン・パゴダは階段で地上と結ばれています。また、頂上付近には第二次世界大戦で戦死した日本人兵士のために、日本人が寄進したパゴダが建立されています。


出典:English Wiki


◆モンユワ

 モンユワ (Monywa) は、ミャンマー中部ザガイン地方域の都市です。チンドウィン川東岸に位置しています。


出典:English Wiki

 とりわけ、「地球の歩き方」によれば、素晴らしいのは、堂内に無数の仏像が収められているタウンボッテー寺院です。針山のような外観が珍らしいとされています。。

 このタウンボッテー寺院は、特異な外観で異彩を放っている1939年に建立された寺院です。広大な敷地には、写真のようにたくさんの建物が並んでいます。

 その中心になるのは塔が林立した本堂であり、その内部には58万を超えるという大小さまざまな仏像が置かれています。

 また壁も小さな仏像で覆われていて見る価値があります。柱で細かく仕切られた部屋ごとに、天井の明かり取りの窓から光が差し込み、神秘的な雰囲気だと、地球の歩き方に書かれています。


Thanboddhay Paya (トリップアドバイザー提供)


Thanboddhay Paya (トリップアドバイザー提供)


Thanboddhay Paya (トリップアドバイザー提供)
 
 さらに、モンユワは、バガン同様、漆製品の生産が盛んな村、チヤウツカがあります。    
 「地球の歩き方」によれば、園村は、モンユワから16kmほど北にあるチヤウッカです。バガンの漆製品はおもにおみやげに作られていおり、私達も購入しましたが、チヤウッカのものは実用性重視で、ひとつ作るのに2カ月以上の時間をかけ、上に乗ってもつぶれないほどしなやかで丈夫な製品を生み出すそうです。

 村には小さな工房が並んでいて、気軽に見学させてくれます。モンユワからチャウッ力に向かう途中にはシュエグニ‘パヤーShwe Gu Nyi Payaがあります。仏塔は小さいものの本尊は大きく立派です。自分の体の悪いところと同じ部分に金箔を張ると治るといわれ、特に目に御利益があるとされています。

 このチヤウツカにもぜひ、行きたいです。

 モンユワには、それ以外にも多数の見るべき価値のある仏教寺院やパゴダ、それに伝統工芸がありますが、マンダレーからバスで片道3時間かかるので、できればモンユワに一泊する計画で訪問したいものです。

 次回、ミャンマーを訪れる機会があったら、ぜひ、訪問してみたい場所です。


つづく