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   東南アジア最後の秘境 ミャンマー

ナッラウン寺院
NathlaungTemple

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2016年6月24日
独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁
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ナッラウン寺院 Nathlaung Temple
 
 ガーチャウェ・ナダウン・パゴダを拝観、視察したすぐ先方に巨大なダビィニュ寺院が見えてきます。
 
 その少し手前、進行方向右手にバガンに残るヒンドゥー教で唯一の寺院、ナッラウン寺院があります。


出典:グーグルマップ


 以下はバガンに残る唯一のヒンドゥー教の寺院、ナッラウン寺院の正面からの写真です。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900


 以下はバガンに残るヒンドゥー教で唯一の寺院、ナッラウン寺院の側面の写真です。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900


 下はナッラウン寺院の解説です。

◆ヒンドゥー教概説

 ヒンドゥー教は、インドやネパールで多数派を占める民族宗教です。英語のHinduは、まずイスラム教徒との対比において用いられるのが現在では一般的で、イスラム教徒以外で小宗派を除いた、インドで5億人を超えるような多数派であるインド的な複数の有神教宗派の教徒の総称です。

 ヒンドゥー教徒の数はインド国内で8.3億人、その他の国の信者を合わせると約9億人とされ、キリスト教、イスラム教に続いて、人口の上で世界で第3番目の宗教です。西洋では、このうち仏教以前に存在した宗教をバラモン教(英:Brahmanism)、特にヴェーダ時代の宗教思想をヴェーダの宗教(英:Vedic Religin)と呼んできました。これらは日本の漢訳仏典の婆羅門教(ばらもん教)に当たります。

 ヒンドゥー教の狭い意味での用法は、仏教興隆以後発達して有力になったもので、とくに中世・近世以後の大衆宗教運動としてのシヴァ教徒・ヴィシュヌ教徒などの有神的民衆宗教を意識しての呼び方であることが多くなっています。

 なお、三神一体(トリムルティ)とよばれる近世の教義では、中心となる3大神、すなわち
・ブラフマー:宇宙の創造を司る神
・ヴィシュヌ:宇宙の維持を司る神
・シヴァ:宇宙の寿命が尽きた時に世界の破壊を司る神
は一体をなすとされています。

  しかし現在では、ブラフマー神を信仰する人は減り、ヴィシュヌ神とシヴァ神が二大神として並び称され、多くの信者がいます。ヴィシュヌ神を信仰する派をヴィシュヌ教、またシヴァ神を信仰する派をシヴァ教と呼びます。ヒンドゥー教の神や祭祀は一部形を変えながらも、日本の仏教に影響を与えています。

出典:Wikipedia


 以下はナッラウン寺僧の解説です。

◆ナッラウン寺僧  Nathlaung Kyaung

・遺跡タイプ : タイプ1 寺院 (Gu Paya)
・場   所  ;タビィニュ寺院の西
・地   区  :オールドバガン
・創 健 者   :Taungthugyi王
・創 建 年   :931年
・遺跡番号  : 1600

 ナッラウン寺僧院はヒンズー教の寺院で、 ビシュヌ (ヒンズー教における三大神格の一つで保存をつかさどる神)に奉納した寺院です。この寺院は、ビルマのオールドバガンの城壁の内側にあります。

 ナッラウン寺僧院は、タビィニュ寺院の西側に位置しており、バガンに残された唯一のヒンズー教の寺院です。ナッラウン寺僧院は、11世紀、アナーヤータAnawratha王時代に建設されたバガンで最も古い寺院でです。一部の歴史家はこの寺院は10世紀、Nyaun-uSawrahan 王(Taungthugyiとしても知られている) の時代に創建されたと主張しています。

 寺院は、もともと、ビルマのインド人ヒンズー教徒やその他、商人たち、王に仕えるBrahmin(ヒンズー教の司祭階級で最高位の人々)のために11世紀に建設されましたた。創建当初の建物の構造は既に失われていますが、メインホールは今も残っています。

 もともとの寺院には、ビシュヌの神の10体の化身の像が祭られており、その中には、ゴータマ・ブッダも含まれていました。

 しかし、今日では、7体が残って居るのみです。煉瓦造りの寺院は孤立し、長い間、修復もされないまま放置され、地震で被害を受けました。


Source:http://bagan.travelmyanmar.net/nathlaungkyaung-temple.htm

 寺院は、四角い梁の上に建っており、上層部のテラスに向けて急な上りとなっています。10世紀頃に、インド人の職人達がバガン(パガン)に連れてこられ、この寺院やその他の寺院の建設に携わった可能性もあります。

 バガンで最古の寺院として、この建築様式は、その後のバガンにおける多くの寺院建築構造に影響を与えまた、霊感を与えることになり、それによってバガン王国における仏教が確立されることになったと言えます。


Source:http://bagan.travelmyanmar.net/nathlaungkyaung-temple.htm


 以下はナッラウン寺院の平面図です。


Source:http://bagan.travelmyanmar.net/nathlaungkyaung-temple.htm

 以下はナッラウン寺院の英語版Wikipediaの写真です。


Source:English Wiki


 以下はヒンズー教寺院玄関の仏像です。


Images of Hindu Gods at the entrance  Source:English Wiki
 
 以下はナッラウン寺院にある7つの仏像のうちのひとつです。もともとはヴィシュヌに捧げられた10の偶像ですが、そのうち3つの像は他に移され、ひとつはベルリンダーレム美術館にあります。


Source:English Wiki

 ナッラウン寺院にある以下の石板の碑文は、ビルマ語で書かれています。


Source:English Wiki


つづく