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世界の中でのロシアの軍事費
Militalry Expence Now

青山貞一編 Teiichi Aoyama
独立系メディア E−wave Tokyo
掲載月日:2018年2月1日  
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 世界の中でのロシアの軍事費  
 ロシアの最新軍備・軍事情報@
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 ロシア連邦軍

 ソ連の軍事、軍備については、情報がありませんでしたが、1991年の冷戦構造崩壊後、ロシアとなったあとも、比較的最近になるまで、やはり情報はあまりありませんでした。

 ここでは、まず、米国ロシアを中心に世界各国の軍事費についてみてみます。

 以下は、「2016年版:世界の軍事費、国別ランキングで見えるもの」(My Big Apple New York)による@世界各国の軍事費、A2007年〜2016年の軍事費の変化、B軍事費のGDP比、C一人当たり軍事費の比較グラフです。

 以下を見ると、2016年の軍事費の絶対額でダントツに多いのは、米国です。米国の軍事費は、ロシアの8.8倍、また一人当たりの軍事費では、ロシアの5.2倍もあることが分かります。

 さらにグラフからは、冷戦構造終結後、ロシアの軍事費が相対的に減少する一方、中国の軍事費の絶対額が米国に次いで世界第二位になっていることが分かります。またインドの軍事費も大幅に増加していることが分かります。ただし、人口の多い中国やインドの一人当たりの軍事費は、日本より少なくなっていることが分かります。

 さらにGDP対比で軍事費を見ると、サウジアラビア、UAE、イスラエルなど中東諸国が上位にいることが分かります。




出典:「2016年版:世界の軍事費、国別ランキングで見えるもの」(My Big Apple New York)

 ところで、上述したように、ソ連からロシアになった後のロシアの軍事費は、上記で見たように米国の約9分の1、また一人当たりの軍事費では、ロシアは米国の約5分の1と大幅に少ないのです。

 しかし、ここ数年明らかになってきた軍事、軍備の「質」はどうでしょうか? 

 ロシアの最新鋭の戦闘機、ミサイル防衛システムなど、21世紀の軍事、軍備においてカギを握るシステムについて見ると、ロシアが米国に比べ、価格で1/2以下かつ性能は上という情報が聞こえてきます。

 なお、以下はWikipediaにおけるロシアの軍事費についての記述です。

ロシアの軍事支出(出典:Wikipedia)

 ロシアの経済規模は2000年以降の10年ほどで急成長し、これに合わせて軍事支出にも大幅な伸びが見られる。狭義の軍事支出を、各年度予算の第2章「国防」の項目として捉えた場合、1999年には1155億9400万ルーブルであったものが2010年には1兆2747億9400万ルーブルと11倍にも増加した。ロシア連邦保安庁 (FSB) やロシア内務省傘下の準軍事機関まで含めれば、その額はさらに大きくなる。

 なお、従来は国防予算のうち7割までが人件費や福利厚生費、燃料、食料、光熱費といった維持費に当てられていた。しかし今後、老朽化した装備の更新を進める必要から、今後は国防予算中に占める装備調達費の割合を増やしていく意向である。

 ロシア軍を含めた軍事組織向け装備調達は国家国防発注 (GOZ) と呼ばれ、2010年度は新規調達費用が3193億ルーブル、修理・近代化改修費が639億ルーブル、研究開発 (NIOKR) 費が1080億ルーブルで、合計4911億ルーブル程度であったと見られる。

 さらに、2011年以降に大規模な装備更新計画「2020年までの国家武器計画 (GPV-2020)」が発動するのにあわせて、2011年度以降のGOZはさらに増額されることが見込まれている。積極的に武器輸出もしており、2011年には1兆円を超えるとされている。

 2010年代も対前年比10パーセント超の増加が続いていたが、2016年度には経済状況の悪化もあり初めて対前年比1パーセントの国防費減少に転じている。

出典:Wikipedia

 
つづく