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信州松代の真田

真田邸(新御殿跡)4

間取、襖、絵画

青山貞一  池田こみち  鷹取敦
September 5 2016
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信州松代の真田 2015-10-10
@ 真田邸1 はじめに A 真田邸2 真田幸教 B 真田邸3 表門、主屋正面
C 真田邸4 間取、襖、絵画 D 真田邸5 落ち縁、庭園 E 真田邸6 化粧室、風呂、蔵

 以下に真田邸(新御殿跡)の主屋の平面図(間取り)を示します。

 公開部分は一部(赤線枠)ですが、35の主要な部屋があります。




撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-10-10


「表」と「奥」

 なお、上記平面図の凡例にある「表」と「奥」は、以下にあるように「表」が公式行事、儀式、接客用の間の空間であり、「奥」は私的な日常生活のための空間を意味しています。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-10-10

 以下の写真は上の平面図の「表」の中心を上下に走るたくさんの畳を横に敷いた廊下です。

 畳の数はざっと35枚もあります。赤じゅうたんは見学者用の順路に敷いたものです。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-10-10


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-10-10


◆杉戸

 下の写真は「杉戸」です。

 御殿には、ふすまではなく「杉戸」を使っている場所がいくつかあります。杉戸には「境界」の意味があり、ここでは奥の私的な空間と手前の公的な空間とを仕切っています。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-10-10



撮影:鷹取敦 Nikon Coolpix S9900  2015-10-10


◆ふすま

 御殿で使われている「ふすま」には、鮮やかな絵が描かれているものがあります。

 この中には、居ながらにして名所を眺められる名所図や、四季折々の植物や鳥などを描いた花鳥図などがあり、一部は松代藩士の酒井雪谷によって描かれたことが分かっています。

 これらのふすまは御化粧之間・御居間・表座敷などの主要な部分にのみ収められ、空間をぐっと華やかなものとしています。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-10-10

 下の写真は上の解説の右側にある写真の実物です。


撮影:鷹取敦 Nikon Coolpix S9900  2015-10-10


撮影:鷹取敦 Nikon Coolpix S9900  2015-10-10


◆御寝所

 主人の寝室にあたり、床の間などの意匠は見られません。天井には花鳥の唐紙が貼りつけられ、特別の空間となっています。

 また、寒さを防ぐためか、床は二重に作られていました。

 さらに、ふすまから上の壁、及び天井については、当時の唐紙をそのまま残しています。


撮影:鷹取敦 Nikon Coolpix S9900  2015-10-10


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400  2015-10-10



撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400  2015-10-10

 下は真田邸の障壁画の配置図です。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-10-10

 下は襖絵の一例です。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  2015-10-10

 下は天井の唐紙の写真です。


撮影:鷹取敦 Nikon Coolpix S9900  2015-10-10


つづく