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第一編
英国からの独立に燃える
スコットランドが面白い

I独立精神を学ぶ2200kmの旅
 
青山貞一 池田こみち 環境総合研究所 顧問

掲載月日:2012年11月1日
 独立系メディア E−wave Tokyo
無断転載禁


第一編 英国からの独立に沸くスコットランドが面白い!
@今に生きるブレーブハート   E再独立に燃える国民と議会
Aスコットランド人の気質と精神風土   F世界一の持続可能な国へ
B希有で秀逸な人材と知性の宝庫   G2020年再生可能エネ100%
C闘いと苦難の歴史   H国旗と国花それに准国歌
D闘いの続行と再独立への道   I独立精神を学ぶ2200kmの旅

●10日で2200kmを走破、
 〜スコットランドの歴史、独立精神の足跡を辿る旅〜


 2012年の7月中旬、わずか10日間の現地調査の旅だったが、スコットランド全域そしてイングランド北部あわせて2200kmを走破し、スコットランドの歴史、独立精神の源流をたどる現地調査を敢行した。

 そのなかには、欧州なら知らないひとはいない悲劇の女王、メアリー・スチュアートが生まれたリンリスゴー宮殿、戴冠式を挙行したスターリング城、フランスから帰国後凱旋したインバネスなど北部諸都市、スコットランド内で幽閉されたロッホレーベン城、イングランドに幽閉された最初の城などあわせて20以上の城、砦、修道院も現地視察した。


スコットランド、イングランド国境にある
ようことスコットランドへ! の看板


スコットランド、イングランドの国境を知らせる告知板

 現地調査では1000年も前、アントニウス、ハドリアヌスらローマ帝国がブリテン島で築いた長城、各種戦い、北部山岳地帯(ハイランド)のグレンコーでの虐殺現場も視察した。

 なお、スコットランドでは、有料の高速道路はなく、高速道路に一般道路が接続しているが、一旦、目的地やジャンクションでの乗り降りを間違えると戻ってくるのが至難の業となる。また道路には一般道にもほとんど信号がない。みなロータリーになっているので、ここでも間違えるともう一周するなど、大変だ。左側通行は日本と同じ。

 ちなみに運転は池田こみち。過去、30カ国以上、数万kmの運転を敢行している! 

 下の地図は、2012年7月、10日間に走破したスコットランドとイングランド北部の経路。右に7月17日にエジンバラ空港についてから7月26日にエジンバラ空港を飛び立つまでのすべての経路と宿泊地を示している。

 移動は東京で予約しエジンバラ空港で借りたレンタカーを使った。ナビはない。



●工程別の訪問地
第1日目 @成田空港→ヒースロー空港→エジンバラ空港、リンリスゴー、
      
 宿泊地 リンリスゴー
第2日目 Aエジンバラ(城)、ニューラナーク、リンリスゴー宮殿、
       宿泊地 リンリスゴー
第3日目 Bエジンバラ(城)、リンリスゴー宮殿、
       宿泊地 リンリスゴー
第4日目 Cリンリスゴー(宮殿)、ブラックネス、リース川、ロッホレーベン(城)、
        ダラー、スターリング(城)、
       宿泊地 スターリング大学ゲストハウス
第5日目 Dスターリング、セントアンドリュース(修道院、城)、パース、ニュートンモア、
       宿泊地 ニュートンモア
第6日目 Eニュートンモア、インバネス(城)、ネス湖、フォートオーガスタ(城)、
        フォートウイリアムス、キンロッホレーベン、
       宿泊地 キンロッホレーベン
第7日目 Fキンロッホレーベン、グレンコー、オーバン、インバレリー、
        ロッホローモンド、ペイズリー、グラスゴー、
       宿泊地 グラスゴー
第8日目 Gグラスゴー、ホワイトリー風力発電所、エア、アロウエー、
        ダンドレナン(修道院)、コッカーマス、
       宿泊地 コッカーマス
第9日目 Hコッカーマス、セラフィールド核燃料再処理工場、、カーライル(城)、
        ローマ帝国長城、アルウィック、ベルウィック、トーネス原発、エジンバラ
       宿泊地 エジンバラ
第10日目 Iエジンバラ空港→ヒースロー空港→成田空港


 ところで、今回のスコットランド現地調査では、多くの城、宮殿、修道院などの遺跡を視察したが、スコットランドでは、Histric Scotlandという政府機関が史跡、遺跡、建築物、建造物、自然、庭園などの保存、修復、管理、運営を一括して行っている関係から、無料の場所はほとんどなく、どこでも一カ所当たり日本円で600円から1800円程度の入場料が必要となる。

 したがって、現地調査とはいえ、多くの史跡、遺跡を回ると結構バカにならない額となり、また関連資料、本などは、大部分が有料なので、それらを含めると相当額となる。
 
 それを見越してか、3日間有効、7日間有効など、Explorer Pass (& Map)の周遊パスをHistric Scotlandが発行している。これを使えば、3日間で20カ所回っても3000円程度ですむ。実際、私達は、3日間周遊パスを使い旅程の半分で10カ所以上の城、要塞、修道院を訪問した。

Histric Scotlandが発行するExplorer Passの価格

Length of pass Adult Concession Child Family
3 days (over 5 days) £28.00 £22.50 £16.50 £56.00
7 days (over 14 days) £37.00 £29.50 £22.00 £74.00



Histric Scotlandが発行するExplorer Passと関連資料


実際のパス(3日間周遊券)

 以下はExplorer Passの対象となっている城、要塞、修道院など歴史的遺産の場所だ。全部で77カ所もあった。日程の後半を入れても2200km走破し私たちが視察したのは、その三分の一にも及ばなかった。


Explorer Pass (& Map)の対象一覧


第一編終了