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最後の楽園
タスマニア
F三日目 中北部大自然
The Great Nature Tiers
青山貞一 池田こみち
掲載月日:2012年2月28日
独立系メディア E−wave Tokyo
無断転載禁

◆地球「最後の楽園」タスマニア現地予備調査報告
@全体概要 F中北部大自然 L希有な自然海浜
A州都ホバート Gグレートレーク Mオッポッサムベイ
B北部ロンセストンへ H376人の村ボスウェル Nシドニーウォータフロント
Cタスマニア動物園-1 I森林大伐採の元凶 Oシドニーハイドパーク
Dタスマニア動物園-2 Jポートアーサー刑務所
Eタマール川と渓谷 Kタスマニアデビル保護公園

 2012年2月20日から25日、オーストラリア南端にあるタスマニア島(Tasmania State)に現地調査の予備調査で訪問した。

<今回の予備調査のルートについて>

 タスマニアは北海道の80%程度の面積をもつ。そのタスマニアを2日間少しで予備調査とはいえ、回ろうと言うのが今回の調査である。本来当然、無理である(嗤い)。

 旅程の計画を東京で地図を見ながらいろいろと策を練った。しかし、どうよく見ても、南部にある州都ホバートからタスマニア北部に行って帰ってくればそれで終わりということになる。

 
だからといって、それだけでは到底予備調査とならない。

 そこで考えたのが、南部にある州都であり飛行機が到着するホバートからA1の道路で北部の都市、ロンセストンに行き、その帰り道に少しだけでも西部山岳地域に行き、さらに、帰りは行き(A1)と違う道路、すなわち(A5)を通り、ホバートに戻り、その足で南東部の歴史地区、ポートアーサーに行くルートを考えた。

 何と言ってもタスマニアにきたからにはポートアーサーに行かないわけには行かないからだ。

 実質、2日半しかない日程の中で、東西南北を視察するのは至難である。しかし、上記の考えのもと、下の地図のルートとなったわけである。


タスマニアと現地予備調査ルート

4. 第三日目(2012年2月23日) 中北部大自然(Great Nature Tiers)

4−1 中北部大自然

 三日目、私たちはロンセストンからA1ではじめて西側に向かった。

 ロンセストンで入手したパンフには、ロンセストンから西に行くルートにThe Greater Nature Tiers というのがある。直訳すれば、大自然の連なりである。Tierは重ね合わせを意味する。

 幸い、ホバートからロンセストンに来た道路A1は、二日目にホバートからロンセストンに来たときに使ったA1の延長にある。日本で言えば関越道の長野道のような高速道路で、しかも、法定速度で時速110km出せる。これを使って時間を短縮する。

 The Greater Nature Tiersは、パンフでは大自然と言っているが、タスマニアの山の最高峰が1600−1700mの標高である。

 私たちの別荘がある北軽井沢は1200mの標高があり、過去、しょっちゅう2000ー2500m級の山に車プラス徒歩で登ってきた。そんなこともあり、果てして大自然? という気持ちもあった。

 とはいえ、何はともあれ行ってみようということでそこで3日目の朝、早めにホテルをたった私たちは、A1でひたすら西に向かった。

 下の写真は、ロンセストンからウエストバリーに向け30分ほど西に行ったところで撮影した道路の写真である。対向車はなく、しかも上述のように日本の関越長野道のようにしっかりとできた一般高速道である。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.22

 A1をウェストバリーまで行く、この辺の車窓左側(南)の風景は、下の写真のようなもので、まだ大自然とはほど遠い。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.22

 ウェストバリーの次のランプ、デロレーヌでA1を降り、B12でさらに西に向かう。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.22


ロンセストンから大自然へのルート
作成:Google Mapをベースに青山貞一が作成

 デロレーヌは、美しい自然環境と景観に恵まれた田舎の小さな村と言った感じだ。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.22


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.22

 下はデロレーヌを抜けたところの自然景観、大自然が近づいてきた。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.22

 デロレーヌから合計20kmほど西へB12を行く。B12は片道1車線×2ある。しかし、運転手は池田、群馬の山岳地域で大自然の中での走行はプロである。

 車のナビゲータは、昨日タスマニア動物園で買ったタスマニアデビルのぬいぐるみ(嗤い)。しっかりと前方を見ている!


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.22

 ロンセストンから西へ90km近く行ったチャドリー近くに、トロワナ野生生物保護センターの入口があった。入り口には、タスマニアデビルの大きな像があった!

 時間があればぜひ、このトロワナ野生生物保護センターも視察したかったが、今回は残念だが、通り過ぎるだけとなった。残念無念である!


トロワナ野生生物保護センターの入口
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.22


トロワナ野生生物保護センターの入口
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.22


トロワナ野生生物保護センターの入口
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.22

 トロワナ野生生物保護センターを過ぎさらに20kmほど西に行く。

 かなり言ったところで、運転中に池田が野生生物を路上で発見した。見ればハリモグラである。交通量がほとんどない地域だが、ほっておけば車にひき殺されること間違いない。


路上に出てきたハリモグラ
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.23



路上に出てきたハリモグラ
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.23


路上に出てきたハリモグラ
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.23


路上に出てきた野生生物、ハリモグラをフォローする
動画撮影:青山貞一 YASHICA ADV-1025HD 2012.2.22

◆ハリモグラ (針土竜、Tachyglossus aculeatus)

 ハリモグラは、現存している原獣亜綱カモノハシ目ハリモグラ科の4種のうちの1種であり、ハリモグラ属 Tachyglossus の唯一の種である。

 ハリモグラは背面がトゲで覆われている。また特有の吻と特化した舌を持ち、それを使い獲物であるアリやシロアリを素早く捕らえる。

 現存している他の単孔類であるカモノハシやミユビハリモグラ属のように、ハリモグラも卵を産み、メスは子育ての期間にのみ育児嚢を発達させ、母乳で子供を育てる。

 ハリモグラはオーストラリアに広く自然分布する。また、ニューギニア島南西部の高地および海岸地帯に分布している。絶滅の危機にはないが、狩猟や生息地の開発などの人間活動、移入種や寄生虫などにより、オーストラリアのハリモグラの分布域は減少しつつある。


ハリモグラはボールのように丸まることができる。口吻が右側に見える。

・分布

 オーストラリア(タスマニア島を含む)の砂漠を除くほぼ全域と、ニューギニア島南西部の高地および海岸地帯。

 分布域内では、餌となるアリやシロアリが豊富であれば、生息できる。



・形態

 ハリモグラは全長30?45cm、口吻は約75mm、体重約2?7kgである。タスマニア亜種 T. a. setosus は大陸亜種よりも大きく、また体毛はトゲよりも長くなる[2]。首は外部に見えないため首と胴が一緒になっているように見える。

 耳の穴は頭部の両側についているが、耳介は持たない。目は小さく、くさび形の口吻の基部にある。鼻孔と口は口吻の先端にある。ハリモグラは5mm以上に口を開けることができない。ハリモグラの体は、腹部、顔、脚を除きクリーム色のトゲで覆われている。

 最大50mmになるこのトゲは体毛が変化したものであり、大部分は角質化したクチクラで作られており[5]、このトゲは1年に1度生え替わる。トゲの根元(毛根)は体内に約1.5cmほどの所にあり、トゲの筋肉はそれぞれ独立していて、トゲを別々に動かすことができる。

トゲの間にある、黒色や濃い赤褐色、黄褐色の体毛が断熱材の役割を果たし、体毛は腹面、尾も覆っている[4]。体毛やトゲの色のバリエーションは、場所によって様々である。ハリモグラの体毛には、世界最大と言われる約4mmのノミの一種 Bradiopsylla echidnae が寄生する。

 ハリモグラの四肢は土を素早く掘るのに適応している。四肢は短いが、強力な爪がついている。四肢ともに5本の指があり、後足の第2指と第3指の爪は長く伸び、トゲの間を清潔に毛繕いすることができるよう、後ろ向きに曲がっており、“groomig claw”(毛繕いをする爪)と呼ばれる[2]。

また、オスは後肢にカモノハシのオスと同じように蹴爪があるが、この蹴爪はカモノハシとは違い、毒を出さない。

 カモノハシのように、ハリモグラの体温は低く30?32℃の間である。しかし不活発になったり冬眠を行うという証明のないカモノハシとは違い、ハリモグラの体温は5℃近くまでに下がる。

ハリモグラは息を荒くしたり、汗腺がないため汗をかくことはなく、暑い時にはシェルターを探す。秋から冬にかけて、ハリモグラは不活性状態もしくは冬眠する[7]。季節にかかわらず、暑い天候や寒い天候では不活発になる。

出典:Wikipedia
 
 下の写真は、ハリモグラを路上から草むらに戻すための池田の奮闘。


路上に出てきたハリモグラを草むらに戻す池田
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.23


路上に出てきたハリモグラを草むらに戻す池田
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.23


路上に出てきたハリモグラを何とか草むらに入れるが...
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.23

 何とか草むらに入れようとするが、ハリモグラはするどい爪で土を掘りなかなか動かない。仕方なく、その場を通り過ぎる。

 このあたりまで来ると、車窓の景観が一転し、下の写真のように、まさに大自然の連なりが見えてきた。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.23

 しかし、今回は、これ以上西に行くと時間の関係で予定が狂う。そこで、グレートレーク(大きな湖)の方面に南下するため、来た道をデロレーヌまで引き返す。

 下は、引き返し地点付近にあった標識。キングソロモンまで7km、クラドル山まで61kmとある。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.23

 途中、ハリモグラがいたところまで来ると、案の定、ハリモグラがまたまた路上をカメのようにゆっくり歩いていた!

 このままでは必ず自動車にひかれるので、再度、草むらに入れようと私たちは何度もがんばるが、相手もさるものなかなか思うようにつかめない。

 結局、下の写真にあるように草むらと言っても手前のところまで追い込み、車に戻った。その後どうなたかは分からないが、車にひかれないことを祈るばかりである!


路上にいたハリモグラを草むらに
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.23

 この後、下の地図のデロレーヌまで戻り、デロレーヌから道路A5で一気にThe Great Nature Tiear からGreat Lake 方面に南下する。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012.2.23


ロンセストンから大自然へのルート
作成:Google Mapをベースに青山貞一が作成


つづく