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早春・欧州奮闘紀行
スロバキア
ブラチスラバ旧市街 4

青山貞一 Teiichi Aoyama・池田こみち Komchi Ikeda

2006年4月1日



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■3日目(日)

 今日は朝から雪。単なる雪ではない。吹雪だ。下の写真はホテルの自分の部屋から撮った写真だが、二日目の写真と同じアングルなので比べるとよく分かる。

吹雪のなかのブラスチラバ城

 午前6時過ぎに朝食後、ホテルの近くの聖マルチン教会教会に行く。教会というよりカテドラルだ。司祭は、ドイツ語で話している。どうもスロバキアにいるドイツ系住民に向け朝早めに日曜ミサを開いているらしい。

 午前7時30分頃、聖マルチン教会のカテドラルに入る。終わりが8時過ぎ。外に出ると、雪がさらに強くなっている。

ドイツ語系スロバキア人向けの早朝ミサ カテドラルの内部から市街を見る


聖マルチン教会脇の壁にあった看板

 一端ホテルにもどり、予定通り、ホテルの真ん前を流れるドナウ川(ダニューブ川)の対岸のショッピングピングセンターに向かう。
 
 ブラチスラバ市内で最後に架けられた橋。

 吹雪の中、渡って対岸に行く。すばらしいことに、この橋、自動車道路の下に歩行者用の橋がある。徒歩用の橋には何と屋根があり、雪や雨が避けられる。

一面雪のドナウ川 吹雪と朝日が同時に。おかしな天気だった。
写真はドナウ川

 ただし、横殴りに吹く雨風、雪はどうしようも防げない。想定マイナス2度。何しろ寒いので、皆さっさと歩く。

 途中、ドナウ川の写真を撮る。対岸の橋の付け根付近の風が最も強く、体感温度はマイナス5度以下か? 何しろ寒い。

 橋の対岸に着く。

 と、そこで歩行者用道路が終わる。向かうショッピングセンターはそこからさらにざっと400mは先だ。雪と風のなか、公園の中をショートカットする。


対岸から撮ったブラスチラバ城

 AUPARKと言う巨大なショッピングセンターだ。

対岸にあるショッピングセンターの一階 このショッピングセンターには
ブランドもののアンテナショップもあった

 ちょうど開店したところだ。このショッピングセンターには、衣料、靴、雑貨類、化粧品、食品はじめ高給ブランド品まで何でもある。最上階にはスパ・スポーツ施設、フィットネスクラブやフードコートもある。

 1,2,3階をくまなく見学。その後、物価を見るため、スーパーマーケットで食品、飲料の値段を見る。驚いたのはスロバキア人の主食となっているパンが一本日本円で消費税別で4−5円なことだ。

 ここで飲み物と小さなケーキを買って分かったのだが、この国では消費税が食品にも一律19%もかかっている。セブンアップとヨーグルト、それにちいさなパン菓子で70SK、日本円にして300円近くにもなる。日本より高いのが実感だ。日用品に20%近くの消費税がかかるとかなりの負担感がある。ブラチスラバの旧市街では内税なので気づかなかったことだ。

 ショッピングセンターのバス停から地方に日帰りで行く予定だったが、小雪が降りあまりにも寒いので、予定を変更しショッピングセンターで昼食をとり、一端、ホテルにもどることにする。

 昼食はショッピングセンターの最上階にあるオリエンタルフーズの店に入る。中華と日本食がある。日本食はすしがメインとなっているが、海に一切面していないスロバキアのすしは、食べる気がせず中華をとる。いわゆる焼きそばとチャーハンをとる。どれもすごくおいしい。とくにチャーハンはご飯がぱらぱらしていてよくできている。

 昼食後、もういちど一階から三階の店を巡回してから、小雪のマイナス2、3度のなか徒歩で橋を渡りホテルに戻る。


ホテルに帰って部屋からとったブラチスラバ城

 午後は強風吹きすさぶなか、バスターミナルまでの道のりを視察。

 ホテルからドナウ川沿いに行き、その後、幹線道路の道なりに20分ちょっとでブラチスラバのバスターミナルに徒歩で着いた。途中、焼却炉とおぼしき煙突と施設に出会う。

焼却炉とおぼしき煙突

 雪は止んでいるが風が強い。犬を連れた地元住民とおぼしき人は犬ごと風に連れて行かれそうになる。

 このバスターミナルは、ブラチスラバの交通の要所、拠点だ。

 鉄道のターミナルは北部にあるが、長距離以外はほとんど使われずしかも本数が限られている。しかしバスの方はブラチスラバ市内はもとより、市街、スロバキア国内各地、さらに北はロンドンから南はベニス、ミラノまでどこにも長距離バスが離発着している。もともと、12日はここからお隣のハンガリーの首都ブダペストにバスで行く予定だったが、朝からの吹雪で中止していた。

ブラスチラバ・バスターミナル ブラスチラバ・バスターミナル入り口

 もっぱら、到着したときも確認したのだが、ブラチスラバからブダペストへの長距離バスは何と、一日一便、それも夕方4時すぎのものしか見つからず、一方、列車のターミナルの場所も12日まで分からなかった。

 どういうわけか、ブダペストに向かうバスは1日1本だが、到着便は3−4本あった。ウイーンには一日、毎時最低1本、多い時間は数本もあり便利だ。
 国内長距離便は10分から15分間隔でバスがでており、ここまで来ればどこにでも簡単かつ安く行けることが分かった。 一方、ブダペストには、ウィーンからブダペストへの長距離列車が一番便利なようだ。特急なら3−4時間で行けるはずだ。

 と言うことでブダペストは次回とすることとした。

 バスターミナルの視察を終わり、徒歩でホテルまでもどった。

途中、旧市街のはずれから旧市街を通り抜けた。集合住宅ばかりだが、この種の町並みはウィーン、ベルリンなど欧州のどこにでもあるものでめずらしくない。しかし、日曜だというのに、大部分の商店が閉じられているのが??である。



ブラチスラバ(その5)につづく