中国新聞 2001.10.23

  ダイオキシン クロマツで濃度調査
27日から福山の市民団体


 福山市などが箕沖町に計画しているごみ固形燃料(RDF)製造・発電に反対している市民団体「ゴミ発電(RDF)ごみ問題を考える会」は、27日、28日市内のクロマツを使ったダイオキシン調査を始める。

 クロマツの葉は大気中のダイオキシンを吸収して蓄積、その量は大気中の濃度に比例するとされ、全国の市民団体を中心に調査が広がっている。考える会は箕沖地区周辺で5ヵ所、その他の市内で15ヵ所からクロマツの葉を採取し、環境総合研究所(東京都)に分析を依頼する。全国のデータと比較するとともに、今後も調査を続け、RDFの影響を調べる。

 福山市は市内五ヵ所の測定局で年4回、大気中のダイオキシン濃度を調べている。考える会の内海富海雄代表委員らによると、クロマツを使えば調査日の風向きなどの変動要因に左右されにくいという。ただ、分析費が1回14万円かかるため、市民にカンパを要請している。