月刊ファイブナイン誌 2004年1月号

ゼロ回答

           青山貞一
              

 10月17日234名の署名を添えJARLに提出した会員検索についての要望に対し、12月1日付けで以下の返事が届きました。

 遺憾ながらご覧の通りゼロ回答です。今の理事会は、多くの会員の要望や真摯な訴え、具体的な改善案にまったく耳を傾けることなく否定しています。

 私たちの提案や要望は理事達に対する理不尽な反抗と捉えているかの様です。その証拠に、受領通知がないだけでなく、ただの一度も私たちの要望への質問、問い合わせすらありませんでした。もとより非営利の趣味仲間のなかで、多数の会員が真剣に改善を求めているのですから、詳しく聞こうというのが当たり前だと考えます。

 今回要望した3点は、本来QSLのビューロー転送に関し、会員及びビューローの双方が手数と費用を軽減するのに役立つものです。

 「QSL転送可能な会員コールサイン検索」を公開すれば、海外局からの非会員宛のカードが少なくなりビューローは手数と経費を軽減できます。送る側の海外局もムダが省けるし、QSLを発行しない日本局というう不信感を軽減するのに役立ちます。会員専用から一般公開にWebを切り替えてもJARLの費用負担は無いです。理事会が挙げている拒否理由はどうみても理解できません。

 会員コールサインデータの提供は、転送できないQSLカードをビューローに送ることを止めるのにも役立つものです。会員にもQSLビューローの双方にメリットがあります。コールサインだけ名前も住所も無いのですから、現行の会員局名録の販売に影響を与えるものでもありません。その発行コストはデータの販売料金で賄えるので拒否の理由になりません。

 QSLビューローの経費軽減に約立つものなのに、それを拒否するのは一体なんなのか。その理由こそ公開すべきです。