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日本の焼却・溶融炉等、

官民一体の海外売り込み実態


焼却炉の海外受注リスト−個別企業別(2)

池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2018年1月12日
独立系メディア E−wave Tokyo
 
無断転載禁
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◆焼却炉の海外受注リスト−個別企業別(2)

 国内主要メーカーの海外受注案件リストの続きとして日立造船(株)について以下に示す。出典は同社Webサイトの各年のニュースリリースから抜粋している。内容は見やすくするため、Webサイト掲載内容から要約していることをご了承頂きたい。また、時系列に掲載しているため受注時と完工時で同じ案件のニュースが掲載されていることに留意されたい。


日立造船(株)】
  出典:同社ニュースWebサイト各年より抜粋

        
 2015年時点で日立造船グループは、日本やアジア、欧州を中心に世界トップクラスの830件以上のごみ焼却・発電プラントの受注実績を有している。アジア地域においては中国大陸向け12件、台湾向け5件、韓国向け8件の受注実績を有し、昨年4月には日本企業初となるインドでのごみ焼却発電プラント建設工事を受注。また、東南アジア地域では、ベトナムでごみ焼却発電プラント建設の実証事業を実施。

●欧州最大規模となるトルコ・イスタンブール向けごみ焼却発電プラント
 建設工事の契約締結
 2017年09月15日

 日立造船株式会社の100%子会社Hitachi Zosen Inova AG(スイス、以下、HZI)は、トルコの建設会社Makyolとコンソーシアムを組み、このほど、イスタンブール市とごみ焼却発電プラント建設工事にかかる契約を締結。本コンソーシアムは、EPC(設計・調達・建設)業務のほか、1年のプラント運営も行う予定。HZIにとって本件はトルコにおける初めての受注。欧州最大規模で、トルコ初のごみ焼却発電施設となる本プラントは、市街地北西部に位置する2018年開港予定の新空港近辺に建設され、2021年には市内の一般廃棄物のおよそ15%を処理する予定。

本件の概要
1.注 文 主:Istanbul Metropolitan Municipality (イスタンブール市)
2.施設規模:ストーカ炉 3,000トン/日(1,000トン/日×3炉)、発電出力 
   約70,000kW
3.建 設 地:トルコ共和国・イスタンブール市
4.納 期:2020年9月


ベトナム初の廃棄物焼却発電プラントの実証運転を開始 ―省エネルギー技術としての有効性を 実証へ―国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、日立造船株式会社  2017年04月24日

 NEDOのプロジェクトで日立造船(株)は、ベトナム初の廃棄物焼却発電プラントの建設、試運転を完了し、4月1日から実証運転を開始。今後6ヵ月間の実証運転を通じて、さまざまな種類の産業廃棄物に適した処理方法を検証し、プラントの実用性および省エネルギー技術としての有効性を実証する。


●ポーランド向け初となるごみ焼却発電プラント建設工事が完工
 2017年03月29日

 日立造船株式会社の100%子会社でごみ焼却発電プラント(以下、EfWプラント)の事業を展開するHitachi Zosen Inova AG(スイス、以下、HZI)は、このほど、ポーランドのごみ焼却発電事業者であるSUEZ Zielona Energia Sp.z.o.o.(以下、事業者)向けEfWプラントの建設工事を完工。本件は、ポズナニ市がごみ焼却発電プラントの建設と長期運営事業を事業者に委託し、HZIが2013年に事業者よりプラントターンキー工事を請負ったもの。HZIにとってポーランドで初めてのプラント納入。本プラントは、ポズナニ市と近隣地域から収集される廃棄物を処理し、15,000kWの電力供給と34,000kWの地域熱供給を行う。

<概要>
1.最終需要家:ポーランド ポズナニ市
2.発 注 者:SUEZ Zielona Energia Sp.z.o.o.
3.施設規模 :ストーカ式焼却炉(約630トン/日=315トン/日×2炉、発電出力:15,000kW)
4.所 在 地:ポーランド ポズナニ市


タイ向けごみ焼却発電プラントを受注 〜今期2件目の受注〜
  2016年12月05日

 日立造船株式会社は、このほど、同国で再生可能エネルギープラントのエンジニアリング業務をてがけているKPN Green Energy Solution Co., Ltd.(タイ、以下、 KPN社)とコンソーシアムを組んで、タイにおいて2件目となるごみ焼却発電プラント(ストーカ式焼却炉:476t/日、発電出力:7,900kW)を、同国のWPGE Phetchaburi Co., Ltd(以下、WPP社)より受注。当社の所掌は、設計および火格子等の主要機器供給に加え、現地での据付および試運転時のスーパーバイザー派遣。

<概要>
1.発 注 者 :WPGE Phetchaburi Co., Ltd.
2.工 事 名 :WPP Phetchaburi Project
3.施 設 規 模 :ストーカ式焼却炉476t/日(476t/日×1炉)、発電出力7,900kW
4.建 設 地 :タイ ペッチャブリ県タラン地区
5.納   期 :2019年2月


●スコットランドで大型ごみ焼却発電プラント建設工事を初受注
 2016年10月07日

 日立造船株式会社の100%子会社でごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などの事業を展開するHitachi Zosen Inova AG(スイス、以下、HZI)は、このほど、スペインの大手建設会社Fomento de Construcciones y Contratas S.A.の英国グループ会社FCCEnvironment (UK) Ltd.が設立した廃棄物管理・エネルギー事業を行う特別目的会社(以下、FCC)からスコットランドの首都エディンバラのごみ

焼却発電プラント建設工事(ストーカ式焼却炉:464t/日、発電出力14,200kW)を受注。(中略)HZIにとって、スコットランドにおける初の受注工事となる。(英国全体では10件目の受注)本プラントでは、1日464tのごみを処理し、廃熱を利用した発電により約27,000世帯分の電力を供給する予定。

 欧州では都市ごみを焼却処分ではなく、埋立て処理している国も多く、英国やポーランドなど、埋立て処理比率の高い国ではごみ焼却発電プラントの需要が高まっている。

<概要>
1.発 注 者:FCC (E&M) Limited.
2.最終需要者:City of Edinburgh Council (エディンバラ市)
        City of Midlothian Council (ミッドロージアン市)
3.施設規模 :ストーカ式焼却炉464t/日(464t/日×1炉)、発電出力14,200kW
4.建 設 地:英国スコットランド エディンバラ
5.納   期:2019年3月


英国・バッキンガムシャー州のごみ焼却発電プラント建設工事の完工
  2016年07月15日

  日立造船株式会社の100%子会社でごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などの事業を展開するHitachi Zosen Inova AG(スイス、CEO:Franz-Josef Mengede、以下、HZI)は、このほど、スペインの大手建設会社Fomento de Construcciones y Contratas S.A.の英国子会社であるFCCEnvironment (UK) Ltd.が出資する特別目的会社FCC Buckinghamshire Ltd.(以下、FCC Bucks)向けごみ焼却発電プラント(ストーカ式焼却炉:900t/日×1炉、発電出力:27,700kW)建設工事を完工。

FCC BucksはBuckinghamshire County Councilよりロンドンの北西110kmにあるバッキンガムシャー州キャルバート周辺のごみ焼却発電事業を請け負う。HZIはFCC Bucksからフルターンキーにより土建工事を含むごみ焼却発電プラント建設を請け負った。本プラントは、ごみを衛生的に焼却処分するとともに27,700kWの発電出力を備え、約36,000世帯に電力を供給することが可能。

<概要>
1.最終需要家:Buckinghamshire County Council(バッキンガムシャー州議会)
2.発 注 者:FCC Buckinghamshire Ltd.
3.施設規模 :ストーカ式焼却炉900t/日×1炉、発電出力27,700kW
4.所 在 地:バッキンガムシャー州キャルバート


英国の大型ごみ焼却発電プラント建設工事を受注 〜1炉当たりの処理量が当社グループ最大〜 2016年07月01日

Hitz日立造船株式会社の100%子会社でごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などの事業を展開するHitachi Zosen Inova AG(スイス、CEO:Franz-Josef Mengede、以下、HZI)は、このほど、英国・大手エネルギー会社SSE plc(以下SSE)が出資する特別目的会社Ferrybridge MFE 2 Ltd.(以下、FM2)からごみ焼却発電プラント建設工事(ストーカ式焼却炉:2,030t/日=1,015t/日×2炉、発電出力:68,800kW)を受注。本件はHZIの英国における9件目の受注工事となり、1炉当たりの処理量は当社グループ最大。

 本件は、ウェストヨークシャー州ノッティングリーにあるSSE所有のフェリーブリッジ発電所敷地内においてFM2がごみ焼却発電事業を行うものであり、HZIはFM2より土建工事を含むごみ焼却発電プラントの建設工事をフルターンキー契約で受注したもの。同発電所内には、HZIによって建設されたごみ焼却発電プラント(発電出力:67,800kW)が2015年から順調に稼動しており、本実績が高く評
価され、受注につながった。

<概要>
1.出 資 者:SSE plc
2.発 注 者:Ferrybridge MFE 2 Ltd.
3.施設規模:ストーカ式焼却炉2,030t/日(1,015t/日×2炉)、発電出力68,800kW
4.建 設 地:ウェストヨークシャー州ノッティングリー
5.納  期:2019年7月


●スイス向けごみ焼却発電プラントの改造工事および設備工事が完工
  2016年01月20日

 日立造船株式会社の100%子会社でごみ焼却発電プラントの設計、建設、保守などの事業を展開するHitachi Zosen Inova AG(スイス、CEO:Franz-Josef Mengede、以下、HZI)は、このほど、ごみ焼却発電事業を行う特別目的会社Zweckverband Abfallverwertung Horgen (スイス、以下、Horgen)向けのチューリッヒ州ホルゲン(チューリッヒ市街地から南東約15km)におけるごみ焼却発電プラント設備改造工事、およびごみ焼却発電事業を展開する特別目的会社Renergia Zentralschweiz AG (スイス、以下、Renergia)向けのルツェルン州ペルレン(チューリッヒから南約40km)におけるごみ焼却発電プラント設備工事を完工。

<概要>
1.ホルゲンごみ焼却発電プラント設備改造工事
@発 注 者 : Zweckverband Abfallverwertung Horgen
A施設規模 : ストーカ式焼却炉:101t/日(101t/日×1炉)
B所 在 地 : スイス チューリッヒ州ホルゲン(Horgen Zurich , Switzerland)

2.ペルレンごみ焼却発電プラント設備工事
@発 注 者 : Renergia Zentralschweiz AG
A施設規模 : ストーカ式焼却炉:600t/日(300t/日×2炉)
B所 在 地 : スイス ルツェルン州ペルレン(Perlen Luzern, Switzerland)


マレーシアにおいて初のごみ焼却発電プラントを受注
  2015年11月26日

 日立造船株式会社は、このほど、マレーシアにおいて初となるごみ焼却発電プラント(ストーカ式焼却炉:600t/日、発電出力:18,000kW)を、同国で廃棄物処理や再生可能エネルギー等の環境事業をてがけるCypark Sdn. Bhd.(以下、Cypark社)より受注。

<概要>
1.発 注 者:Cypark Sdn. Bhd.
2.工 事 名:SMART WTE Project
3.施設規模 :ストーカ式焼却炉600t/日(600t/日×1炉)、発電出力18,000kW
4.建 設 地:マレーシア ヌグリ・スンビラン州ポート・ディクソン市タナ・メラ地区
        (Ladang Tanah Merah, Negeri Sembilan, Malaysia)
5.納   期:2018年1月


中国・上海市向けごみ焼却発電プラントの完工
 2015年04月13日

 日立造船株式会社は、このほど、中国の上海黎明資源再利用有限公司(上海市)向けに建設していたごみ焼却発電プラント(ストーカ式焼却炉:2,000t/日=500t/日×4炉、発電出力:40,000kW)を完工し、このほど、施設の引き渡しを行った。

<概要>
1.発 注 者 :上海黎明資源再利用有限公司
2.工 事 名 :上海黎明資源再利用センター焼却炉設備・技術サービス供給業務
3.施 設 名 称:上海黎明資源再利用センター
4.施 設 規 模:ストーカ式焼却炉2,000t/日(500t/日×4炉)、発電量:40,000kW)
5.所  在 地:中華人民共和国 上海市浦東新区
6.完    工:2014年12月


つづく