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講演会
脱ゴミ焼却・脱埋め立ては、理想か?


「ごみは燃やすしかないってほんと?」PDF

講師:青山貞一
武蔵工業大学環境情報学部教授

掲載日:2005.6.26

講演会「脱ゴミ焼却・脱埋め立ては、理想か?」
講師:青山貞一(武蔵工業大学環境情報学部教授)
日時:7月23日(土)2:00〜5:00(1:30開場)
場所:エコール御代田あつもりホール
主催:御代田の水と空気を守る会
講演会に関する連絡先:
    尾関修 ozekis@hotmail.com   tel 0267-31-1828





 小沼水道の水源に隣接した苗畑跡地にゴミ焼却場を作る計画が走っています。御代田、小諸、軽井沢が共同で1日95トンも焼却するガス化溶融炉を建設するもので、炭酸ガスや一酸化炭素はもちろん、ダイオキシンや気化した重金属など有害化学物質で空気を汚染し、雨が降れば土壌が汚染されます。ダイオキシンの塊である焼却灰による水質汚染も必至で、汚染の広がりは浅間山麓全域に及ぶことは間違いありません。

 日本の政府はゴミ焼却炉を補助していますが、世界の流れは脱焼却です。ゼロ・ウェイスト(焼却に代わるゴミ処理法)で有名なポール・コネット博士は、全米で300以上のゴミ焼却炉建設計画を廃案にし、2年前に日本でも徳島県上勝町でガス化溶融炉を止めゼロ・ウェイスト宣言に導きました。昨年末に静岡県榛原町がゼロ・ウェイストを目指す宣言をしました。カナダ東端のノバスコシア州では脱焼却・脱埋め立てに取り組み、すべての焼却炉を廃止し、埋立地も減らしています。

 軽井沢町は国際観光都市ですが、御代田町の3〜4倍のゴミを出しており、現在は佐久市で焼却しています。小諸市も観光都市ですが、御代田町の2倍以上のゴミを出しており、現在は市内の民間業者に委託して焼却しています。観光地や別荘地こそ率先してゼロ・ウェイストに取り組むべきであり、隣町でゴミ焼却を企てるなどは恥ずかしいことです。御代田も高原の観光地・別荘地を目指しており、苗畑跡地は最も素晴らしいところですが、ガス化溶融炉で有名になっては元も子もありません。

 浅間山麓の空気と水を愛する皆様が、ゴミ問題を自分の問題として受け止め、ボランティア精神を発揮して町とも協力し、智恵を絞って解決して頂くことを訴えたいと思います。そこから、真に観光に値する町、別荘に相応しい町として、軽井沢、御代田、小諸が生まれ変わると信じます。

青山貞一:1946年生まれ、東京都品川区在住。ローマクラブ日本事務局を経て、1986年(株)環境総合研究所を設立、代表取締役。武蔵工業大学環境情報学部教授、同大学院教授、長野県環境保全研究所長(2004.4-2005.3)、2005.6.15より長野県政策アドバイザー就任