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中国・孔泉報道局長の発言要旨

出典:共同通信等

掲載日:2005.5.25


 中国・呉儀副首相の小泉純一郎首相との会談キャンセルに関する24日の孔泉外務省報道局長の発言要旨は次の通り。

一、日本の首相や指導者の最近の言論によって、会談(開催)に必要な雰囲気がなくなった。 

一、私は「緊急の公務」という言い方をしていない。外務省の正式見解は23日夜の談話で示した。 一、日本の指導者が靖国神社参拝問題で中日関係改善のためにならない発言をしたことは非常に不満だ。 

一、中日関係が直面している最大の問題は靖国神社参拝問題だ。

一、この問題は中国だけでなくアジア人民、国際社会の問題でもある。日本が平和発展の道を歩むのかどうか人々が懸念している。

一、今年は「抗日戦争勝利60周年」の特別な年であるにもかかわらず、日本の指導者は侵略の被害に遭った中国人民の感情を無視した発言を繰り返している。 

一、「内政干渉」との発言に対し強い憤りを覚える。 

一、先月のアジア・アフリカ会議で(小泉首相が)示した態度表明を実際の行動で示すことが重要だ。 

一、胡錦濤国家主席がジャカルタの首脳会談で示した(歴史の反省など)「5つの提案」を実行に移す努力を双方ができる。 

一、日本軍国主義分子が当時、中国で行った各種の罪業は筆舌に尽くし難い。 

一、8年間の抗日戦争による被害は、死亡者3500万人、直接の経済損失は1000億ドル、間接的損失は6000億ドルを超す。 

一、靖国神社がA級戦犯を祭っている問題について、間違った言論を繰り返す日本の指導者は、被害国民の感情をまったく考慮していないのではないか。 

一、中国政府は中日関係を重視、関係改善に向けたたゆまぬ努力を続けている。 

一、呉副首相の訪日は大きな成果を挙げた。日本の国民が中日友好を願っていることは理解している。 

一、呉副首相は、中国政府が中日友好を強く発展させたいとの思いを日本側に伝えた。