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まだ晴れちゃいない
「たけばうあ〜(幹事長)」
の疑惑

 
田中康夫

掲載日2006.3.18



 言わずもがなの「ホリエモン・メール」に関し、「結論なら私が言ってあげよう『金は貰っているに決まっている、しかし振込みで貰う馬鹿な議員は居ない』これですべてだ」と言い放ったのは、糸山英太郎氏です。

 自由民主党員として嘗て参議院、衆議院に在職した彼は新日本観光を経営し、米誌「Forbes」の世界長者番付では154位に登場しています。

 約5兆9千億円の純資産を有するビル・ゲイツ氏が12年連続トップのランキングには、日本から7人の名前が100位台に上がっています。

 サントリーの佐治信忠(133位)、森トラストの森章(136位)、イトーヨーカ堂の伊藤雅俊(185位)の各氏に加えて、107位に武富士の武井保雄、109位にSANKYOの毒島邦雄、154位にユニクロの柳井正の面々も連なり、その中で154位の糸山氏は5千億円近い資産を有するのです。

 「私自身この資産額を認めたこともないし、自慢すべきものでないことも毎年言っている」と自身のHPで記す元国会議員の彼は、以下の記述も行っています。

 「私はホリエモンが無所属であるにも関わらず自民党幹事長室で会見を行っているのを見て確信した。そして国会議員は銀行振込をしない、金銭のやり取りはすべて現金なのだ。20年近く永田町に居たこの私が言うのだから間違いは無い」。

 更には「立証責任や懲罰動議などチャンチャラおかしい、どこに人のことを非難できる国会議員が居るというのだ?」とさえ断じています。

 思い起こせば、父親であり兄であった武部勤幹事長は、息子であり弟であった当時の堀江貴文社長と総選挙後の昨年10月末に、合弁新聞社の設立に向け、盛り上がっていたのです。

 週刊の「自由民主」に代わって、「赤旗」や「聖教新聞」に対抗し得る日刊新聞を100万部の発行部数で、と記された「企画書」には、出資した両者に収益を配当する、如何にもホリエモン的言説が並んでいます。

 題してLDP社。その心は、リバティ・デモクラッツとライブドアの頭文字にプレスのPを加えた言論機関ならぬ集金機関。が、周囲の誰も知らぬ内に進行し過ぎたのが理由で、反対の声が高まり頓挫した、と巷間、囁かれています。

 トンボの目じゃあるまいし、とTV画面を観ていた多くの国民が訝る程に政権与党の幹事長の目がクルクルと泳いでしまったのは、何故でしょう。「大日本 中流 小市民」と題し、「サンデー毎日」の最終頁で20年に亘って連載する漫画家の高橋春男氏は、「たけばうあ〜」の塗り絵を最新号で披露しています。

 「反っくり返るを演じさせたら」「今んところ金メダル」。「民主党の失策を、鬼の首でも取った様に雄叫びを上げ続けている、今日この頃の幹事長」「おじさんは真っ白の儘でいいの?」と。

 「このドラマは未だ前半を終えたばかりってとこじゃないですか」。「漫画家としてはもう一度どんでん返しが無いと、面白いドラマにはなりませんよ」と鋭く喝破しています。 

 もう既に終わった事、と嘯いている「大日本 上流 小心者」な護送船団記者クラブ所属の新聞記者諸氏は、目の動きをVTRで専門家に解析して貰ったら、面白いドラマを産み出せるかも、ねっ。