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今この国は極めて
危険な瀬戸際にある

日刊ゲンダイ

再掲載日:2007.2.1

 
─ Dailymail Businessより ──────────
■ お笑い芸人が知事になった危険を警告
■ テレビ・マスコミは連日彼の一挙手一投足を追っかけPRしているが、
■ この不気味な犯罪浪人の正体を承知の上なのか
■ いよいよファシストが登場しそうな異様
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「そのまんま東」を知事に圧倒的多数が選んだ宮崎県選挙民の蒙昧とヒトラーを圧倒的に支持した敗戦国ドイツの状況は酷似という歴史的考察、今この国は極めて危険な瀬戸際にある
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 宮崎県知事選から1週間、自民党は「そのまんま東ショック」の打ち消しに必死だ。投票前日は「タレント候補はダメだ」とエラソーにブッていた中川幹事長も、いざ東が当選すると「敗因は保守分裂」と特殊事情を強調。安倍首相は能天気に「彼は再チャレンジに成功したんだ」と我田引水である。

 しかし、各政党のホンネは「東にあやかりたい」だ。北九州市長選では自民推薦の元官僚候補が背広を脱ぎ、東がよく着ていたトレーニングウエアに様変わり。愛知県知事選では、民主党の鳩山幹事長が「宮崎で東さんが圧勝した。日本を変えるというメッセージを愛知から」と宮崎知事選で候補を立てられなかったことには知らんぷり。

 菅代表代行も「官製談合撲滅知事の会」を立ち上げ、東に入会を打診する無節操ぶりだ。

 そもそも東の当選は有権者の政党不信の表れである。

「東氏の得票は無党派層にとどまらず、政党支持層からも自民32%、民主44%、公明28%、共産39%が流れました。これは、与野党にまたがる政治とカネの問題や、格差で見捨てられた地方の反逆。有権者に地殻変動が起きているのです」(政治評論家・浅川博忠氏)

◆ 拡大する政党離れ、増える無党派層 ◆

 とは言っても、東は淫行や不祥事で芸能界に居場所を失った“売れない芸人”だ。暇にあかせて大学に通い、一発逆転を狙ったというのが真相である。ワイドショーなどテレビマスコミは連日、東を追いかけ回し、「母校がセンバツ出場」「初の霞が関めぐり」と一挙手一投足を面白おかしくPRしているが、肝心の知事の力量は「?」だ。岩盤のような既得権を死守しようとする県議会や県庁を改革できるとは、とても思えない。

 そんな、お笑い芸人を有権者が選んだのは、既成政党や政治家にウンザリしているからだ。実際、毎日新聞の世論調査では安倍内閣の支持率が40%まで急落。普通なら、政権批判票が民主支持に流れそうなものだが、支持率4ポイント減だ。広がる政党不信の結果、無党派層は10ポイントも伸び、49%に膨らんだ。有権者の2人に1人が、既成政党に「ノー」を突き付けている異常な事態である。

◆ 政治不信が生み出す“新たなリーダー” ◆

 安倍内閣の支持率急落は、5年余りの小泉改革の幻想を支持した60%の支持層から、20%の無党派層がそげ落ちた結果である。国民の半数に増えた無党派層は新たな政党や政治家を求めているのだ。

 政治不信が予想外の政治結果を生み出す――。そんな状況は14年前にもあった。「93年の細川護熙連立政権を生み出した日本新党ブームです。当時は、リクルート事件や佐川急便事件、金丸ゼネコン脱税事件と政界スキャンダルが立て続けに起き、国民の政治不信は頂点に達していました。腐敗した与党に、ふがいない野党。現在と同じ構図の中、細川氏の日本新党が既成政党に嫌気の差した無党派層の受け皿となったのです」(浅川博忠氏=前出)