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中国が米国を抜きCO2
排出世界一へ


施 治安

掲載月日:2007年6月21日


 皆さま、大阪の施 治安です。

 連日の書き込みになってしまい失礼します。

 とうとうこの日がやってきてしまいました。

 中国の二酸化炭素排出量が米国を抜いて世界最大になったと!      
(2007.06.21北京AP)

 オランダの独立系組織「環境アセスメント機関」が19日に公表した報告によると、 中国は昨年、二酸化炭素62億トンを排出。米国の58億トンを8%上回った。    

 05年は、米国の排出量が中国より2%多かった。この時点で確か・・    

 世界のCO2総排出量の、米国が20.5%(1位)に対し、中国が18%(2位)で、この2カ国で世界の約4割を占めていたことになる。
(日本は5%⇒その後増加!)

 中国の実質経済規模がアメリカの約1/6であることを鑑み、どれだけ中国が地球温暖化に対し、突出して影響力が大きいかが読み取れますね。

ただここで1点だけ、一新塾の皆さまに認識をおいて欲しいことは、中国は主たる工業品生産国で、日本やアメリカは主に消費国であるということを・・  
                       

 私たちの使う日常品(通販・スーパーでの買い物・ユニクロにいたるまで)の多くは、中国をはじめ途上国からの輸入の恩恵にあずかっている。(日本国内はCO2排出量5%であっても)、企業が環境規制の甘い途上国現地で大量のCO2排出や公害を撒き散らした上に、水と空気の綺麗な環境の中で、私たちの便利で快適な生活が成り立っているいるという事実を!

 中国政府はいま、自国のメンツを掛けて環境問題を解決しようと本気で変わろうとしています。胡錦濤さんはこれからの数十年、(ある意味アメリカ以上に)日本と戦略的パートナーとして付き合っていくため、靖国問題などにフタをし、国内反日派を押さえ込もうとしている。(安倍内閣が短命かどうかに関りなく・・・)

 例えば「痰をはかない」「煙草のポイ捨て禁止」などのマナー向上運動は、中国4000年の歴史で史上初の試みです。(笑)

 今後、環境問題は核やテロ、いやそれ以上に重要な安全保障問題に間違いなく なってきます。ひょっとして食糧や”水問題”を制す国が核兵器以上に抑止力をもつ 時代がすぐそこまで迫っているのかもしれない。(私個人はそう思ってる。)

 今や地球温暖化やアジアの環境問題(越境公害)に関心のない方は少ないと存じ ますが、「中国をどうしようもない悪の権化!」とみるか★・・または「変わろうとする中国だからこそ!大局的支援を寄せる!」と考えるのか★で、(大げさですが・・) 人類の近未来は大きく変わってくると言っても過言ではないでしょう。

 環境問題における日本のアジアへの役割はますます大きくなります!

PS;アメリカはブッシュ亡き後、「環境政策に邁進する民主党政権」ができることを   望みます。(そしてゴアさんの大邸宅でも省エネ徹底させてほしいです^^)

                       07年6月21日     
  施 治安