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沖縄旅行記

辺野古・普天間

鷹取敦

掲載月日:2014年8月14日
 独立系メディア E−wave
無断転載禁


 2014年8月14日、普天間基地の移転計画により埋め立て、V字滑走路の建設が計画されている辺野古沖で、ブイの設置作業が開始されたと新聞、テレビが報じた。

 数日前、8月12日に、休暇中に沖縄を訪れた際に、普天間と辺野古の現地を訪れたので、その様子を紹介したい。

 写真1〜5は、辺野古のキャンプ・シュワブ第一ゲート前の抗議行動と厳重な警備の様子である。午前9時頃の早い時間だが既に大勢の人が参加している。ゲート前は、一時停車どころか徐行すら許されないような雰囲気の警備だった。写真はゲート前を北上した時と南下した時に車窓から撮影したものである。


写真1 キャンプ・シュワブの第一ゲート前
撮影:鷹取 敦


写真2 キャンプ・シュワブの第一ゲート前
撮影:鷹取 敦


写真3 キャンプ・シュワブの第一ゲート前
撮影:鷹取 敦


写真4 キャンプ・シュワブの第一ゲート前
撮影:鷹取 敦


写真5 キャンプ・シュワブの第一ゲート前
撮影:鷹取 敦

 キャンプ・シュワブから見て東側にある大浦湾の対岸、久志郵便局前から海岸に出ると、大浦湾の向こうにキャンプ・シュワブが見える。この海を埋め立てて巨大な滑走路の建設が計画されている。当日は曇天であったが写真6のように珊瑚礁の美しい海である。


写真6 大浦湾対岸から見るキャンプ・シュワブ
撮影:鷹取 敦

 キャンプ・シュワブの西側の港に、座り込みによる非暴力の抗議行動を長年続けているテント村がある(写真7、写真8)。いつもは大勢の人がここに参加しているが、話をうかがったところ、1ヶ月くらいゲート前の抗議行動を行っているそうであり、この日はゲート前に集合してゲート前に送迎するために2、3人の方が残っているだけだった。話をうかがっている間にも、ゲート前の抗議に参加と思われる方々が次々とテント村に集まってきた。


写真7 テント村
撮影:鷹取 敦


写真8 テント村
撮影:鷹取 敦

 写真9はテント村に掲示されていた琉球新報の大きなカラーの全面記事(2014年7月3日付)である。ボーリング調査が計画されている海域や、今日報道のあったブイの設置範囲(ピンクの線の「臨時制限区域」)がわかりやすく示されている。記事のタイトルにある「辺野古掘削調査今月にも強行へ」がまさに現実になるつつあるのが、今日のブイ設置のニュースということになる。


写真9 琉球新報紙面(テント村掲示)
撮影:鷹取 敦

 テント村のある場所は、作業ヤードとして赤く表示され、計画ではすでに作業ヤードが建設されている計画だったが、建設に反対している名護市の土地であるため、未だに建設されず、その代わり滑走路の図の真ん中に赤く楕円で示されている場所が作業ヤードとなる予定だそうである。

 ピンクの線で示された臨時制限区域にブイが設置されることにより、海上の抗議行動がこの海域の中に入ることが出来なくなり、いよいよボーリング調査が着手されてしまう、ということになる。

 この後、自動車で南下し、普天間基地を訪れた。基地の南側にある嘉数高台公園(かずたかだいこうえん)は、唯一、普天間基地を見下ろすことが出来る展望台がある。(写真10)


写真10 琉嘉数高台公園 展望台
撮影:鷹取 敦

 この日は地元の小学生と思われる団体が、先生に引率されて、展望台でいろいろと説明を受けていた。自由研究のテーマにもなっているようであり、子ども達は熱心に話を聞いていた。他には大きな望遠レンズをつけたカメラを持ったカメラマンが2、3人いた。

 写真11は展望台から普天間基地の滑走路とその周辺の密集住宅。写真12、13は滑走路に駐機している多数(20機弱?)のオスプレイ。以前にこの展望台に訪れた時には、ちょうど輸送機が飛行していたが、この日は航空機の飛行は見られなかった。


写真11 普天間基地
撮影:鷹取 敦


写真12 普天間基地のオスプレイ
撮影:鷹取 敦


写真13 普天間基地のオスプレイ
撮影:鷹取 敦