カナダマクサム社訪問について
Maxxam Analytics Inc.

青山貞一 武蔵工業大学環境情報学部

Teiichi Aoyama, Prof. Musashi Institute of Technology



 文部科学省の特色ある大学教育支援プログラム(通称GP)で青山貞一が担当する研究テーマのひとつ、「生物指標(松葉)を用いた大気中ダイオキシンの濃度分析」の実務を委託しているカナダ・オンタリオ州トロント郊外にあるマクサム社(Maxxam Analytics Inc.)を現地訪問し、研究施設を視察するとともに研究員らと分析技術や今後の研究協力について議論した。本訪問は、2005年秋に実施したカナダ・ノバスコシア州循環型社会構築の現地視察の直後に青山、池田こみちの2名で実施した。

 マクサム社は1968年に設立、カナダ国内や米国各州の認証はもとより、多くの国際認証認証をもつカナダ、最大随一、北米有数の民間分析機関です。現在、世界14ヶ所にラボ、8ヶ所にサービスセンターをもち、従業員数1200人、そのうち環境分析系が800名、工業分析系が240名、食品分析系が120名、その他が90名となっています。

 マクサム社は現在、ダイオキシン類など超微量分析を行うためのHRGC/HRMS(超高解像度ガスクロマトグラフィー・マススペクトグラム)を9台有しており、そのうち7台のHRGC/HRMSがバーリントン研究所にあります。通常のGC/MSは全研究所で100台以上、その他LC/MS/MSなど高度な分析機器を多数所有しています。

 2004年実績でマクサム社は、カナダ環境省、米国環境省、各種州・市政府はじめ民間から7000以上の物質項目、270万サンプルの分析を年間を通じ84カ国から受注しています。そのなかには、ダイオキシン類、PBDE、PCBはじめ重金属類、多環芳香族炭化水素(PAHs)、NMDA、農薬・除草剤、揮発性、半揮発性化学物質、環境ホルモン物質、食品栄養素などの分析で、27年以上の実績を有しています。 

 
 2005年9月6日、移転後の新マクサム(本社研究所及びバーリントン研究所)を訪問し、議論してきました。以下は、訪問時に撮影したマクサムの最新の研究施設概要です

マクサム本社(カナダ・オンタリオ州トロント郊外)
オンタリオ州トロント郊外のミシソガ高速401号線近くにあるマクサム本社
マクサム本社にて サンプル受付処理
左から同行した池田こみち氏、エド(バーリントン研究所)、テリー(ミシソガ研究所分析部門長)
100台近くのGC/MS、LC/MS/MS等の分析機器が並ぶメイン分析機器ホール
ダイオキシン分析など超微量分析を行うバーリントン研究所
ダイオキシン等超微量分析専門のバーリントン研究所にて
松葉ダイオキシンの共同研究者、ブランコ・ブラジック氏と
HRGC/HRMSについて議論する池田、エド、ブランコ
の松葉に含まれるダイオキシン調査のHRGC/HRMSで計測する直前の検体
マクサムに最初に導入されたHRGC/HRMS