料金後納可、1サンプルから対応可。廉価で高精度の分析サービス 2006.1.27
Maxxam Analytics Inc.(カナダ)と環境総合研究所(ERI)との技術業務提携

「新たなPCB類」PBDE

ポリ臭素化ジフェニルエーテル
分析サービス

マクサム社が取得する国際認証
TCLP分析
標準化合物(37種)
揮発性、半揮発性化合物(20種)
重金属(8種)
農薬(9種)
PCB
PCB
PCB(トランス絶縁油等の油)
PBDE
多環芳香族炭化水素PAHs(16種)
米国環境保護庁パッケージ分析
  EPA BTEX(4種)
TPH(3パッケージ項目)
水質分析
飲料水・地下水・環境水(115種)
環境水(河川・湖沼・海洋)(68種)
排水・浸出水(32種)
EPA 608 有機塩素系農薬(排水)(26種)
EPA 624 揮発性化合(排水)(34種)
EPA 625 半揮発性化合物(排水)(80種)
トータル・トリハロメタン
ビル管理法に基づく水質分析
ダイオキシン類
  土壌・底質
焼却灰・ばいじん
廃棄物・RDF、紙、固形物等
農薬、除草剤、防虫剤、殺菌剤、殺虫剤
公共用水、排水
飲料水・地下水
農作物・植物・(松葉)
畜産物・魚介類・生物組織・(ムラサキイガイ)
血液・母乳
分析方法の詳細(改訂工事中)
  米国環境保護庁(EPA)分析方法(English)
GMO(遺伝子組み換えフルスクリーン分析)
食品分析・栄養テスト
その他のパッケージ分析
陰イオン分析(5〜7種)
重金属類
重金属含有濃度分析(ICP法:23種から29種)
重金属含有濃度分析(AA法)
重金属TCLP溶出分析(8種)
穀類中の重金属分析
頭髪中の重金属分析(39種)
廃棄物処理処分施設周辺重金属分析セット
発生源周辺重金属類詳細調査
【参考】重金属分析について
土壌汚染分析
【参考】日・米・カナダの土壌分析項目比較
【参考】米国の土壌分析
【参考】カナダの土壌分析項目
土壌(DXN+PCB+PAH+重金+農薬)(61種)
土壌(DXN+PCB+PAH+重金属)(30種)
土壌(ダイオキシン+重金属)(13種)
農薬・除草剤・殺虫剤・殺菌剤各種分析
 PBDEは、ダイオキシン類、PCBといった残留性有機汚染物質(POP's)の一種であり、油や脂質によく溶けるため、環境中の残留性や生物濃縮性・蓄積性を持つ化学物質です。芳香環上にある炭素の代わりに臭素が付いており、臭素の数と付く位置によって209種類の異性体と10種類の同族体が存在します。

PBDEの同族体と異性体について
同族体の種類:  Mono, Di, Tri, Tetra, Penta,  
  Hexa, Hepta, Octa, Nona, Deca の10種類 
異性体の種類:   Mono  3種類 Hexa  42種類 
   Di 12種類  Hepta  24種類 
   Tri 24種類  Octa  12種類 
   Tetra 42種類 Nona  3種類 
   Penta 46種類 Deca  1種類 
    合計  209種類 

 これらのうち、Penta, Octa, Deca の3グループは、難燃剤としてプラスチック類や織物製品などの消費財に広く使われています。
 ・ “Penta” 5臭素化は − 泡製品
 ・ “Octa” 8臭素化は − プラスチック製品
 ・ “Deca” 10臭素化は − 電機製品、布/織物類の処理剤
                 (防水加工、難燃処理化工等)
 土壌、底質、大気中の粒子状物質等に吸着しやすい性質をもっているため、人体に取り込まれやすい物質のひとつと言えます。

◆法規制の動向

 リオ地球環境サミットで採択されたアジェンダ21の19章で「有害化学物質の環境上適切な管理」として化学物質管理に関する今後の国際的な取り組み方向・課題についての規定が盛り込まれました。これは事実上PBDEを含む有害化学物質の削減・廃絶を目標としたものであり、PBDEの有害性は世界的に問題視されていることを意味しています。製造工程におけるPBDEの使用はカナダ、EU、米国13州において順次段階的に禁止される見通しとなっています。
 EUではRoHS(Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic equipment)という特定有害物質使用制限指令(RoHS指令:2003年2月発効)を定め、EU加盟国内で2006年7月1日以降に販売される電気電子製品で対象となるもの(家庭用電気製品、IT機器、電球など)へのこれら6物質の使用は原則として禁止されます。使用を制限される物質は鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニール、そしてポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)の6項目となっています。
 EUの動向を受けて、カナダでは環境保護法のリスクアセスメント(2004年5月公示)において、PBDEを事実上廃絶すべき残留性有機汚染物質と定義しました。更に、2004年7月から24ヶ月の間に連邦法による規制を定め、その後18ヶ月以内に州レベルの規制実施を行う予定となっています。
 世界各国に電気・電子機器を輸出している日本においても、世界的なPBDEの法規制を受けて、各社で使用の自粛が進みつつあります。工場事業所の作業環境中の濃度や、工場周辺、一般家庭(屋内外)、公共施設内外の環境濃度について実態の把握が必要となっています。

◆環境中の濃度レベル

 北米におけるPBDEの消費量は - 5000 万kg/年(2002年度)と推定されています。一方、北米以外の地域では、北米消費量の 5〜10倍の消費があるとされており、一層深刻な状況となっています。
 ちなみに、国内の消費量については、日本難燃剤協会によれば、2000年までに68,000トンが使われたとされています。(2002年7月17日朝日新聞)
 一方、日本市場での販売を基準とするとPBDEのうち、現在でも日本で販売されているのは、デカ(2800トン/2000年)とオクタ(0トン/2000年)であり、それ以外のものは販売実績がないとしています。(日本難燃剤協会Web Siteより)
 PBDEをはじめとする臭素系難燃剤は、焼却処理されることにより、臭素化ダイオキシン類を生成することでも問題視されています。
カナダにおける環境中のPBDE濃度の実態
五大湖の魚 1〜10 ng/g 脂肪中 (1975)
500 〜 1500 ng/g 脂肪中 (2002)
下水汚泥 3〜 24 mg/kg
家庭の埃 10〜3000 ug/kg
五大湖の表面水 オンタリオ湖 6 pg/L
ミシガン湖 25〜160 pg/L
一般環境大気  南オンタリオ地域 10 〜 1300 pg/m3 (2002)
北極圏カナダ 2 〜  28 pg/m3 (1994/5)

出典:Maxxam Analytics Inc., Presentation ppt より

 PBDEの特性として、水溶性は低く、油や脂質には生物蓄積性があることが明らかになっています。また、粘着性が高く 土壌、底質、大気中の粒子状物質等に吸着しやすい性質をもっており、主な主な健康影響としては、肝臓や甲状腺への毒性、神経発達毒性 を有しているとされています。イギリスのランカスター大学他の研究者の報告では、母乳中の総PBDE濃度が高く(0.3〜69ng/g脂肪当たり)、その健康影響について危惧されています。
 出典: Environmental Health Perspectives Volume 112, Number 10, July 2004
Different Levels of Polybrominated Diphenyl Ethers (PBDEs) and Chlorinated Compounds in Breast Milk from Two U.K. Regions, Olga I. Kalantzi, et al.

◆マクサム社におけるPBDEの分析

 PBDEの分析方法は、米国環境保護庁(EPA)、オンタリオ州環境省(MOE)、及びカナダ環境省により2003年に開発され提示されました。マクサム社ではそれら公的機関における検討結果を受けて、2004年秋からPBDEの分析サービスを提供し、既に多くの実績を有しています。
 工業製品材料はもとより、環境中の試料(大気・土壌・水質)、さらには、食品・生物組織(血清等)の分析が可能で、分析方法はHRMS法であり、ダイオキシン類と同様の方法を用いる高度な分析サービスです。室内の埃についても掃き集めた物を固形試料として扱うことにより分析が可能です。

(1)分析に必要な試料の量
 ○液体試料の場合        1L(予備を含め2Lあれば安心です)
 ○土壌試料の場合        50g(乾燥重量)
 ○食品及び生物相試料の場合 50g(乾燥重量)最低5gでも分析可能

(2)標準納期
 試料によりますが、通常6〜12週間(1ヶ月半〜2ヶ月)を必要とします。(北米地域の標準納期に準じます。)予めご相談いただいて、事前に機器類の使用計画が作成できる場合には、4週間(1ヶ月)で速報をご提供できる可能性もあります。多検体の場合には事前にご相談いただきますようお願いいたします。

(3)分析方法
 Draft Method EPA1614準拠。
 この方法では、分析精度を確保するため、別の分析機器を用いて2回分析(一方の機器では、異性体#209の分析を、もう一方の機器ではその他のすべての異性体の分析を)行うこととなっています。そのため、通常のダイオキシン類の分析に比べても時間と費用がかかります。
 なお、EPA1614は未公表ではありますが、すでにValidationは終了しており、2003年以降、すべてのPBDE分析に使用されている方法です。カナダ環境省、オンタリオ州環境省、EU諸国などが準拠している方法です。他にも分析方法はありますが、Method1614はそれらの中でも最も信頼性の高い方法であり、世界で最も認められている方法です。(米国はまだ連邦レベルでのPBDEの規制を行っていないためMethod 1614の正式な公布を行っていません。)

(4)定量下限値
 マクサム社では、高分解能質量分析器(HRMS)を用いてより精度高い分析が求められる環境試料のPBDE分析を行います。下限値はpptレベルとなります。
 (織物、プラスチック類など工業系消費材の分析については、低分解能ガスクロマトグラフ質量分析器(LRGC/MS)を用います。その場合の分析精度はppmレベルとなります。RoHS対象物質の分析はこのレベルの分析精度となります。EUに関連商品を輸出する企業はこの制度に準拠する必要がありますが、2006年には同様の制度が北米の一部地域でも導入される予定となっています。ERI-Maxamでは、こうした工業製品素材の分析については、当面実施を見送ります。)

(5)分析費用 (税込価格)
@土壌試料、水試料、生物組織、廃棄物関連試料等の場合 
             1検体  140,000円(税別)
Aキャンペーン試料 松葉などの針葉       
             1検体  120,000円(税別)
※サンプルの種類、為替レート等により価格が変更になる場合がございます。御見積をご依頼ください。

注)@生物組織は冷凍扱いとなりますので、別途、空輸費実費をご負担いただきます。
  A水試料は1検体最低4kg近くになりますので、別途、空輸費実費をご負担いただきます。

(6)分析対象異性体(別紙エクセルファイル参照)
 Maxxam社のPBDE分析では、下記の異性体ごとに分析結果を表示します。
 また、別表に示したように、分析精度を示すスパイクブランク、方法ブランク、定量下限値、標準試薬回収率などもすべて一覧で表示されます。
分析対象のPBDE異性体
Decaboromodiphenyl ether
2,2'4,4'-TetraBDE-(47)
2,3',4,4'-TetraBDE-(66)
22'45'Tetra(49)+23'4'6TetraBDE(71)
2,2',3,4,4'-PentaBDE-(85)
2,2',4,4',5-PentaBDE-(99)
2,2',4,4',6-PentaBDE-(100)
22'344'5'-HexaBDE+2344'56-HexaBDE
2,2',4,4',5,5'-HexaBDE-(153)
2,2',4,4',5,6'-HexaBDE-(154)
2,2',3,4,4',5',6-HeptaBDE-(183)
2,3,3',4,4',5,6-HeptaBDE-(190)
■お問い合わせ先■

ERI 株式会社 環境総合研究所

〒152-0033 東京都目黒区大岡山1-31-9-401 TEL 03-6421-4610 FAX 03-6421-4611
連絡先メールアドレス:office@eritokyo.jp

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