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社保庁,NTTデータに
月1億円超家賃の無駄


日刊ゲンダイ

掲載月日:2007年6月20日


 国民の年金記録が入っているのに、ベラボーな旧式コンピュータを使い続ける社保庁。これまで総額1兆4000億円をつぎ込んでいるが、随意契約で1兆632億円を支払っているNTTデータには高額の家賃まで出していた。

 東京と三鷹と三田にある社会保険業務センター。しかし、看板はあれど職員は少なく、何から何までNTTデータに丸投げだ。

「三鷹庁舎では06年度、NTTデータに月9200万円の家賃を払っていたが、それ以前はもっと高い家賃を支払っていました。判明しているかぎりでは、03年度は月1億1800万円、04年度は月1億3100万円、05年度は月9600万円。04年だけで年間16億円近い家賃を支払っていたことになる。また、三田庁舎も職員がひとりもいないのに、毎月1470万円の家賃が支払われていました」(霞ヶ関事情通)

 もちろん、ほとんどが年金の掛け金である。社保庁の社会保険業務センターの言い分はこうだ。

「三鷹庁舎はNTTデータが電電公社だった1980年、システム構築を開始したときから間借りしています。100人ほどの職員が情報管理やシステム開発、全国の社会保険事務所にトラブル処理の指導などをしています。家賃が高い?まあ、そういう批判もありますが、コンピュータービルだし、面積も1万4000平方メートルと広い。04年に年金問題が国会で取り上げられて見直しを始め、家賃は縮小傾向にあります。今年4月は月8700万円でした。三田庁舎は職員はいませんが、システムを置いています」

 国会で追及された途端、家賃が安くなるデタラメ。NTTデータには関連会社を含めて、社保庁や厚労省幹部9人が天下りしている。どこまで国民の年金を食い物にすれば気が済むのか。