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デルタとオミクロンの両方に感染すると、
超変異ウイルスが発生する可能性がある

Catching both Delta and Omicron
may result in super-mutant virus

RT 15 Dec, 2021 17:50

翻訳:池田こみち (環境総合研究所顧問)
 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年12月16日
 

©アンスプラッシュ / ヴィクトル・フォーギャック

<本文>

 デルタ型とオミクロン型のコロナウィルスに同時に感染した場合、より危険な新型コロナを作り出す可能性があると、モデナ社の最高医学責任者ポール・バートンは警告している。

 火曜日に下院の技術・科学委員会のメンバーに対して語ったところでは、バートンは、2つの変異型に同時に感染すると、「確かに2つのウイルスが、我々が言うところの組み換えをする機会を与える」、つまり、「遺伝子を共有し、遺伝子を入れ替える」ようになる可能性がある、と述べたのだ。

 このようなことが起こる危険性は、特に免疫不全の人々に高い、とバートンは指摘した。この2つの変異株の組み合わせによって、新型コロナウィルスの症状が通常よりも悪化する可能性があるかという質問に対して、バートンは「確かにその可能性はある」と答えている。

 さらに、オミクロンが急速に広がっている現状で、デルタの感染者が多いことを考えると、「それを考えることは本当に重要だ」と付け加えた。

 デルタとオミクロンの組み合わせの可能性について警告を発した科学者はバートンだけではない。エカテリンブルグ市にあるロシアのベクターウイルス研究センターの支部長であるアレクサンドル・セミョノフ氏は水曜日に、ある人が2つのウイルス株に同時に感染する可能性は存在すると述べた。

 しかし、これは「かなりまれな現象」であるとセミョノフ氏はRIAノーボスチ
通信に語った。

 「ウイルスの変異は臓器によって異なる影響を与える」と彼は付け加えた。

 今回のパンデミックでは、これまで組換え現象に起因する大規模なアウトブレイクは知られていない。広く報告されているケースでは、ベルギーでワクチン未接種の90歳の女性がアルファとベータ変種に同時に感染し、3月に死亡している。