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台湾・蔡英文:破局を恐れ
巨匠に助けを求める
  環球時報社説 2021年10月5日
Taiwan’s Tsai turns to masters for help out of
fear of catastrophic consequences:

Global Times editorial

翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年10月6日
 

蔡英文(ツァイ・イングウェン) Photo:VCG

本文

 台湾の地域指導者である蔡英文氏は5日、米誌「フォーリン・アフェアーズ」に「台湾と民主主義のための戦い」と題した記事を掲載し、「もし台湾が没落すれば、地域の平和と民主主義の同盟システムに壊滅的な結果をもたらすだろう」と主張した。

 蔡英文は、分離独立の試みが事実上行き詰ったことを予測して、本当に怖がっているようだ。米国のインド太平洋戦略における反中国の前哨基地として、遅かれ早かれ中国本土に駆逐されるだろうが、米国とその同盟国が島を完全に守るという自信がないのである。

 このような状況の中、蔡英文は、現在の危機を強調し、米国とその同盟国に対して、台湾島へのコミットメントを強化し、中国大陸を抑止することを呼びかけるために、この記事を書いたのである。

 蔡英文は記事の中で「民主」という言葉を繰り返し使っており、まるで「民主」と呼ばれるものをお守りとするカルト信者のようである。

 しかし、民進党が台湾の民主主義を乗っ取り、中国大陸と対峙するための極端なイデオロギーに変えてしまったことは、誰の目にも明らかだ。台湾が噛みすぎていることは誰の目にも明らかである。

 中国大陸と台湾島の間には平和的な協力関係があり、双方が共同で発展を目指していた時期があった。しかし、それを民進党が台無しにしてしまい、今では毒で喉を潤している。アメリカの保護と引き換えに、中国に対する戦略的前哨基地として行動するという台湾のやり方は、国際政治の歴史の中で最も狂ったギャンブルだ。

 今、台湾はすべてを失う恐怖にさらされている。月曜日にオーストラリアのABCニュースとのインタビューで、台湾島の対外問題担当リーダーであるジョセフ・ウー氏は、台湾島は中国本土との戦争の準備をしており、オーストラリアに助けを求めていると語った。

 また、蔡英文は『フォーリン・アフェアーズ』誌で、台湾の「没落」はアメリカとその同盟国にとって破滅的なものになると警告している。台湾を中国から切り離そうとする彼らの運命は、大惨事となるに違いない。民進党当局が外部勢力との共謀の道を進めば進むほど、彼らの墓場に近づくことになる。

 「台湾を守る」という意志が、分離独立に対抗して統一を実現しようとする中国の意志よりも強い勢力は、世界には存在しない。正確に言えば、両者は全く比較にならない。

 中国は、統一を妨げるいかなる勢力とも生死をかけた戦いを敢行するが、中国の統一を妨げるために、世界第2位の経済大国であり、核保有国でもある中国と死闘を繰り広げる勢力は存在しないのである。

 蔡英文はこの点を理解している。おじさんと言わないときは、静かに震えていて、ますますご主人様に頼るようになる。