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パレスチナ当局、
米国との対立で
ロシアの協力を要請

Власти Палестины попросили помощи
РФ в противостоянии с США

アンナ・クリモヴァ URA/RU  War in Ukraine #1728  17 Oct 2022

ロシア語翻訳・青山貞一(東京都市大学名誉教授)
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年10月18日

米国旗 写真:Vladimir Andreev © URA.RU

本文

 米国の行動で苦しむ小国民、パレスチナ大使が語る

 パレスチナ人が苦しんでいるのは、アメリカの行動のせいだ。

 だから、この問題を解決するために、ロシアを中心とした国際会議を設立すべきだ。アブデル・ハフィズ・ノファル駐ロシア連邦パレスチナ大使は次のように述べた。

 「パレスチナ人を含む小国民は、彼らの行動(米国)と非行動によって苦しんでいる」とノファル氏は述べた(イズベスチヤ紙)。「この問題を解決するために、ロシアが主要な役割を果たす国際会議を開催してほしい」と外交官は述べた。

 これに先立ち、パレスチナ解放機構(PLO)の執行委員会メンバーで労働大臣のアフマド・マジダラーニ氏は、ロシアをめぐって米国がパレスチナを脅迫していることを明らかにした。彼によると、パレスチナ当局はロシアに対して発言することを拒否していたそうだ。

短評(青山貞一)

 パレスチアは、シーア派の主、イランとの関係が強いハマスに支援されてきた。そのハマスは、度々イスラエルにロケット砲をうちあげている。ロシアはイランと良好な関係を持っており、今回イラン製の攻撃型ドローンを大量のイランから購入している。

 問題は、ロシアは過去からイスラエルともそれなりの話し合える関係を持っているもものの、だからと言って、パレスチアとの間をとりもつのはむつかしいだろう。

 ただ、今回のパレスチナの要望はイスラエルではなく米国だ。かつ「この問題を解決するために、ロシアが主要な役割を果たす国際会議を開催してほしい」ということなので、ロシアが間に入ることも加の言うではないかと思う。ちなみにイスラエルと米国は、蜜月の関係にない。

 ロシアとしてみれば、場を設定することにより国連安保理などでの中東諸国の圧倒的多くを反欧米(西側)とすることが可能となる。そういえば、先のOPEC+でもロシアは、中東産湯事連携し、米国に一泡吹かしている。