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NATO(北大西洋条約機構);
その存在を正当化するために
敵を必要としている-ロシア

NATO needs enemies to justify its existence – Russia
RT War in Ukraine #1934  15 Nov 2022


翻訳:池田こみち(E-wave Tokyo共同代表)
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年11月16
資料写真 NATOの旗、リトアニア、ルクラにて
© Kay Nietfeld / picture alliance via Getty Images


本文

 ロシアのアレクサンドル・グルシュコ外務副大臣は、NATOの存続には戦うべき敵が必要であると主張した。

 この外交官は、NATOの拡大は、各国が敵の役割を果たせるように敵対する必要性によって大きく動機づけられていると付け加えた。

 「NATOは敵なしには生きられない組織だ。もし敵がいなければ、死んでいただろう」と、彼は月曜日のRIA Novosti通信の発言を引用した。

 「彼らはアジアを同盟の利害関係地域と宣言し、中国との国境まで防衛圏を押し広げている」と指摘した。

 グルシュコ氏は、ウクライナの紛争は、ロシアの国家安全保障上の懸念を無視して、最終的にキ-ウを新加盟国として受け入れるとNATOが宣言したことに起因していると述べた。同盟国はまだウクライナを引き入れようとしているとし、この問題で米国とその同盟国が理性的に行動しているとは思えないと付け加えた。

 NATOの指導部は、すべての国が安全保障の提供者としてNATOを選択する主権的権利を有するとし、門戸開放政策を主張している。しかし、NATOの憲章は、すべての加盟国の承認を必要としている。この事実は、テロ容疑者の匿いを理由にトルコがフィンランドとスウェーデンの加盟を引き止めた後に、表面化したものである。

 米国主導の軍事同盟は2008年、ウクライナの加盟を目的の一つとして宣言し、そのような動きはレッドラインを超えるというモスクワの警告を退けた。2014年のキエフでのクーデター後、ウクライナ新政権は国の中立政策を取り下げ、NATOへの加盟が第一目標であると述べた。

 ロシアは2月にウクライナに軍隊を派遣した際、NATOのウクライナへの密かな進出を重要な理由の1つとして挙げている。キエフの加盟申請を正式に受け入れることなく、機構加盟国がウクライナ軍を訓練・武装させ、同国に軍事インフラを整備していたと、モスクワは指摘した。